2年に一度パリの展示会を訪ねますが、不思議なことに毎回

現地でお会いする日本人の案内人の方がいます。

今年も空港に出迎えていただいた方を見て驚きました。

彼女もまた「リストに私の名前があるのを見て驚いた」と。

これで4回目のうち3回をご一緒しました。

それにより彼女もパッケージに興味を持ち、

またパリでの包装展のことも知るようになりました。

 

人生とはおもしろいもので、けしてこちらが思うほど淡泊なものではなく、とくに人との交流は、たとえばビジネスとプライベートといった線引きができるものではありません。

 

またパリで必ず訪ねる小さなピザ屋があります。

無口(英語のできない)なご主人と明るいママがいます。

細い路地を抜けたところの通りに面しており、

その窓から店に向かうわれわれの顔に気が付き、

にっこりとして迎えてくれます。

 

中東方面からパリに来られた、いわば移民です。

もちろんもう長い間パリに住んでおりますが、

どんな人生を歩まれたのか、計り知れないところで心と心とが

つながった感じもします。

 

あのテロの後遺症はパリの街からは、銃を持った警備と

大型ショップや展示会などでは必ず入口に警備員がいて

荷物チェックをするくらいで、あとは変わらない感じもします。

 

ママは「あれ以来パリは変ってしまった」と悲しそうでした。

住んで見なければ分からない、

また移民でなければ分からないことがあるのでしょう。

ただママの笑顔は変わらず、

「あなた達の笑顔が好き!」ともいってくれました。

「笑顔と笑顔、みんな同じで人種も国も、目の色も、肌の色も、

男性も女性も関係ないの」といっていました。

人として心と心が通い合う、そんな世界にしたいものです。

UCDAの2016年アワードの表彰式で、話題の電通ホールに行ってきました。電通のなかにも善も悪もあるのでしょう。表彰する側もされる側も、何かキラキラとしたところがあり、あらためて日本人の誠実な取り組みのすばらしさを感じました。

 「UCDA」といっても知らない人は多いと思いますが、いわば生活者の見たわかりにく様々なものを再検証し、より善くする努力を競い合う仕組みをつくるということです。 仕組みといっても、結局は人をつくることになるのですがね。

 たぶん電通の運営でしょうが、まずは司会の女性の声も運びも非常に心地よかった。たぶんプロなのでしょうが、卒がなく機知があり、そうするとなぜか美人にもみえるから不思議です。

 そして表彰式を締めくくるUCDAの事務局長が、最後に振れたエピソードに感動しました。たぶん「分る人には分かる」といった内容だと思いますが、UCDAの様々活動のなかで外部の協力者も多く、そのなかの一人が自宅に届いた役所からの通知書の封筒に「UCDA」の文字を見て、「これは大事な内容なのだろう」と思って、最後までちゃんと目を通して読んだというものでした。

 UCDAが目指すものがしっかりと身に入っているということであり、また(協力とはいえ)UCDAと一緒になって、世のなかを善くしたいと思っているということです。そう思える人もすばらしいし、そう思わせるUCDAの理念と活動もすばらしいと思う。

 そんな人でありたいし、そんな生き方、仕事をしたいと思いますね。

束の間の秋と冬の到来に想う。

 

旬をおいしいと感じられる人は幸せである。

悩みを枕によく眠れる人は幸せである。

心地良い汗を流せる人は幸せである。

求めて学ぶ歓びを知る人は幸せである。

身近な人に心寄せられる人は幸せである。

当り前の日常を楽しめる人は幸せである。

 

「 山の彼方の空遠く 幸い住むと人のいう。

 ああ、われ人と尋め行きて、

 涙さしぐみ帰り来ぬ。

 山のあなたになお遠く幸い住むと人のいう」

 

幸いはどこに住むのだろう。

幸いは心に住んで身を飾る。