今までは、房先3cmを残して全ての花芽をカットして
ジベレリン溶液に1回目を漬けた証にクリップを付けていたんだけれども
ユーチューブでブドウ作りのコンテンツを見ていた時に、
クリップを使わないで、房先3cmと房元に2車を残してカットするシーンを目にした。
ジベレリン1回目の処理を終えると1車目をカットして
ジベレリン処理2回目を終えると2車目をカットするというものだった。
なるほど
何だかクリップを使わなくて済むから便利そうだ!!
と思って、真似をしてやってみました。
・・・・がしかし・・・・
問題が発生。
私のブドウ畑の枝は自由形短消栽培で(1本しか無い)、
それでも、それぞれの新梢枝で樹勢が違っており、
他の栽培者のようにI型・X型・H型短消栽培とかのように
枝の長さが整っているようだと、樹勢は均一になるのだろうけれども・・・
我が葡萄の木では元気で育成の早いものから・・・遅いものまであって
それに伴い、第1回目の開花満開の時期がそれぞれに違い、
いつのタイミングでジベレリンをしたのかがわからなくなってしまった。
つまり、2回目のジベレリン処理は、
何となく粒の大きさが大きくなってきた10日~2週間後であろうタイミングで
行うことになってしまったのだった。
その時には、房元のカットするはずの粒がもはや巨大になってしまっており
房先に行くはずの栄養が房元に分散されてしまい
何だか栄養のコントロールが失敗してしまったことに気がついてしまった。
この事に気づき、慌ててアマゾンで
今まで使用していたサカタのタネ製緑色クリップの他に
新たに中華製の格安である白色クリップ、赤色クリップ、透明クリップを買い求め
ジベレリン処理1回目の時期が何時のものだったかをハッキリとさせるために
来年は、日にち毎に色を変えてクリップすることを誓ったのだった。
そうすれば、第2回目のジベ処理がきっちりと10日~2週間以内のタイミングで
行えるだろう、そして品質の一定化が出来るだろうと踏んだのだった。
これが、今年度、最大の反省点でもある。
そして、まだまだ気づきがある。
一つには、袋掛け前防除を怠ってしまったことだ。
ある意味で減農薬栽培ということで良いのかも知れないが、
それとは裏腹に不安がつきまとう。
いつ黒痘病が発生するのか?である。
だがしかし、農薬を実にかける場合、乾いた跡にシミができたり、
粒が汚くなったりすることがあるので、
それを嫌ったことが最大の動機で防除をしなかったということでもある。
一種の賭けでもある。
その代わりと言っては何だが、袋掛け後にボルドー66Dをたっぷりと噴霧して
葉や幹からのカビの一種である黒痘病の感染を予防しようと思う。
また、もしも罹患してしまった場合のことを考えて、
黒痘病予防のためと治療薬の購入を行った。
トップジンMを4Lで80mlを水に溶いて、
落葉後に幹にだっぷりとかけると、黒痘病が治ると聞いたので
早速の予防的措置の購入でもある。
収穫前の今はまだ出番はないが、落葉後に病気予防として試してみようと思う。
更に、今使えるものとしては、ホウ素不足による葉の黄化である。
これは明らかに細菌性の感染、もしくは微量元素の不足が原因であると思われる。
時に、葉が密集して枯れてしまう場合もあるが、
おおよそは前者から順に可能性が高いと考える。
故に、細菌性の場合は、農薬による袋掛け前の弱い消毒か袋掛け後の強い消毒を選び
また、そのように防除作業をしたとしてもまだ、葉の黄化現象が止まらない場合には
きっと微量元素であるホウ素不足に違いないだろうと考えた。
故に、これまたインターネット上で評判の良い
微量元素8 顆粒水溶性を購入してみました。
元肥として土壌に散布するもよし、
また葉っぱにかける葉面散布をしても良いと書いてある。
黄化現象の葉に、1000倍~2000倍(毎日でも大丈夫らしい)に薄めて使うのだと云う。
この顆粒は溶けづらいらしく一晩水に薄めて置いておくとよく溶けるらしい。
ぜひ、私も、この肥料を水に2000倍に溶いて、数日置き葉っぱに散布してみようと思う。
葉っぱは、表と裏があり、葉面散布の場合には
葉っぱの裏からの方が吸収率が良いと云われているので、
裏と表にかけて元気になるのかどうなのかを見てみようと思う。
そんな感じで、今年のシャインマスカットブドウ作りは
昨年とは比べ物にならないほど、熟達度が上がっていることが分かる。
やればやるほど・・・楽しいブドウ作り。
食べるのも楽しいけれども、作るのがまた楽しい。
バイク乗りや、魚釣り、山登りをあとに回してでも、
優先したいのがシャインマスカットブドウ作りだ。
朝は4時から作業が出来るし、
一人で作業をのんびりレギュラーコーヒーを飲みながら出来るし、
何より下から眺めて、何度も見ていて飽きないというのがまたいい。
おそらく、根っからの農家なんだなぁーと思えてしまう瞬間だ。
もしかして・・・一房2000円で売れるだろうか?
というゲスな邪心が原動力なのだろうか?
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ということで、最後まで御覧いただきましてありがとうございました。