アンタッチャブル | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

 

最も触れられない、

 

若しくは触れてはならないのかもしれない

 

アンタッチャブルな不良債権問題。

 

 

今年に入って私も債権を買うようになって、より安心できる債券を持ちたいと願うのは

 

誰もが同様の事だと思います。

 

 

楽天カードマン債を手にしたちょうどその時に・・・、

 

ユーチューブ界隈では面白がって・・・

 

しきりに楽天グループは、通信関連の投資による赤字が原因で潰れると

 

様々な方がおっしゃっていました。

 

 

今では、語った者達ヨ、恐れよ

 

現代のデジタルタトゥーとして記録は残されているのだ。

 

と私が不安に陥った恨み節を一言デジタルタトゥーとして書き残しておきましょう。

 

何というネットを介した復讐戦争の事か・・・

 

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さてその後、風評被害を軽減するべく奔走し

 

三木谷さんはあの手この手で関連会社に助け舟を出してもらい

 

一時的に倒産危機風潮難を逃れ、その後は一切話題に上らなくなってきており

 

余程、助け舟のバックボーンが偉大だったことが証明されました。

 

 

格付投資情報センターであるR&Iの格付け一覧で2024年4月30日版を見てみると、

 

楽天グループはBBB+であり

 

まー大丈夫だろうと今では胸をなでおろしています。

 

 

さてそんなことで、楽天カードマン債権の不安も心の奥に仕舞って置けるようになって

 

如何に日本国債A+、アメリカ国債AA+という存在が偉大であるか

 

を思い知らされるのと同時に、

 

やはりそれでは心もとない、

 

もっと儲ける話はないのか?

 

俺に金を!!!

 

ドキドキする話を・・・

 

とばかりにギャンブラーの血が騒いでくることもあります。

 

 

利率の良い債券ほどリスクも高いことは確かですが、

 

それでも、株よりも安心でもあります。

 

 

株は乱高下して株価が偉く下がってしまって損切で売らなけれなならない時でも

 

米国企業の社債は、いよいよの時は僅かな損失で売ることが出来ます。

 

ディズニーやアップル、ジョンソンアンドジョンソンやプロクターアンドギャンブルなどは

 

あまりにも有名で、潰れる恐れはないことは承知でも

 

やはり債権保有には二の足を踏んでしまいます。

 

どれだけ弱気なんだって話です。

 

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しかし、もっともっと危険な劣後債もあり

 

格付けとして、AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、Cと大きく分けで9段階あり

 

AAA~BBBまでを投資適格格付けとされ、

 

B~Cまでを投機的格付けとされており

 

その下にRやSDという格付けまで存在しています。

 

 

倒産を気にしていたら、株なんかそもそも保有することすらできないと思いますが、

 

好んで、利率の良い投機的格付けの債券を購入している人もいるのも世の中です。

 

 

このBBB投資適格格付けラインは

 

実は有価証券担保ローンにもつながり、金融機関からお金が借りやすくなります。

 

しかしBB以下の債権についてはいくら所持していてもローンが出来ず、

 

高い金利を要求される事とのことなので

 

一応、一般的にはBBB以上の債権を所持しておくと安心ですね。

 

 

株の平均リターンの利率よりも低いけれども、乱高下がなく1年のほぼ確実な利益が見込めますが

 

日本国債のような利率の低いものでは、いくら所持しても大きな利益が見込めませんが

1万円以上で購入できるメリットがあるので、個人的には銀行預金金利よりも有利だと思います。

 

日本個人国債10年もので年利0.9%で計算すると、年間90円(税引き後72円)の利益。

 

100万円日本国債を買ったとして、年間7200円の利益が10年続いて、

 

10年寝かせると合計で72,000円儲かることになりますが、

 

元本100万円を10年寝かせて、合計7.2万円のリターンをこれをどう思うかによります。

 

 

さて魅力的なアメリカ債権の

 

Bランク以下に手を出し、倒産の危機的状況になったのならば、その前に売ってしまうという手法。

 

残念ながら楽天証券の取り扱い品目では、そう云った危機のあるBB以下の債権を紹介していません。

 

 

しかしながら、利回り5%を超える社債などのものがこれ以上にたくさん用意されています。

 

 

問題は、アメリカ市場の債権は、最低投資金額が1000USドル以上でなければ買えないことです。

 

つまり、マクドナルド債権は最低でも155,820円以上の投資で、5.2%の利率の場合に、

 

年間8,100円のリターンが得られる計算となり、これが20年続くことを考えれば

 

マクドナルドの債券投資に150万円を投資することで、1年で8万円(30%税引き後5.6万)

 

20年所持すると、税引きの手取りで112万円の不労所得は、

 

元金150万投資して20年間のリターンとしては、利息が元本に75%回収し相殺できる程で、

 

なかなかにありがたいことでもあります。

 

日本国債の10年72,000円と米国社債の10年520,000万の違いは桁違いに凄いですが、

 

裏を返せば、それだけアメリカ企業が危ういことも確かなのかもしれません。

 

そんなことを思いつつも額面だけを見ていると

 

もっと欲が出てしまう所でもあり、

 

そういう意味で、格付けが更に低い債券BやCCCで利率の良いもの

 

(つまりは、うまい話)などに目が行ってしまうのです。

 

 

まさにアンタッチャブルなゾーンです。

 

ねぇねぇお兄さん、今ならいい子がいるよ・・・

 

という甘い罠です。

 

 

日本の有名なコングロマリット企業(誰もが知る有名企業)は、

 

好んでアンタッチャブル債権を集めているとも聞きます。

 

また地銀などもそう云った類を抱えていることは間違いない訳です。

 

今のところ世界経済は右肩上がりですので、問題はないのですが

 

もしも、来年の中盤頃から予想されるリセッションなどによって相場が下落し、

 

それがきっかけで企業倒産するようなことがあれば

 

劣後債券市場はまさに戦場と化し

 

まずは地銀が合併などを始め、それでも耐えきれないほどの不良債権を抱えているならば

 

整理の為の倒産などが起き、次に持ち合い株の地銀同士や損保会社などとの

 

連鎖破綻が発生していくでしょう。

 

 

現在の世界の中で最も危険な場所。

 

「企業間持ち合い」という連環の計

 

ビックモーターでも暴かれた損保との株の持ち合いと役員の出向という馴れ合い運営

 

 

それは債券市場の格付けの低い銘柄とそれを買い漁る企業体との見かけ上の粉飾決算。

 

 

いずれ、そのアンタッチャブルな投資戦略が内部告発され

 

巨大コングロマリット解体の日が来ることでしょう。

 

 

その時、日本政府はどのように助け舟を出すのか否か?

 

その様に被害を最小限に抑えられる政策を打ち出せる頭脳の良い解決法を持った人材が

 

存在するのか否か?

 

もしも財政再建に失敗してしまった場合に

 

地方への影響はどうなるのだろうかなどと

 

アンタッチャブルなゾーンに思いを馳せている今日この頃です。

 

 

そんなことは杞憂であって欲しいと思い、本日の内容を終えたいと思います。

 

 

 

本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。