昨夜2時に帰宅して、ひと眠りしてから
深夜珍しく開店している高速道路のサービスエリアで一番値の張る・・・
並んでいるだろう中で、最も高いのだから、きっと美味しいのだろう・・・
いや、同業他社さんよりも200円も高い金額設定で店頭に並べるのだから間違いない
という鯖寿司を、個人的錯覚と半ば眠い思考による妄想と、勝手な先入観により購入し
・・・と云うより、元よりサバそのものは大好きな魚だから
大人買いによる買い占めても良かったのだが、
そういう時に限って、旅でバイクのトップケースが満杯であり
詰め込む場所が限られていたから、仕方なく常人通りの購入である
一つ買い
で渋々退散してバイクに戻った経緯だったのだ。
それを舌鼓して、やはり高いものは美味しいとばかりに
うなづいて頬張りながらこのブログを書いている。
昨夜、久々の再会を果たしながら、とんかつ定食を食べて話が盛り上がったまでは良かったが、
その後、天気予報を見て思案し、急遽千葉南端から出発し
首都高の渋滞をけん制回避するべく、圏央道にて三郷ジャンクション経由で
東北道へと接続し、はるばる山形に帰ってきたのだ。
何せ予報では、今日から関東地域は雨と風が強くなり、
そんな中でバイクで走るのは嫌だとばかりに敬遠し、宿泊せずの弾丸帰宅となった訳だ。
なんと、バイク乗車時間「26時間」
???
帰ってきたら、肛門が痛くなっていて、やっぱりか!?という始末。
元は前日の午後から休みが出来たので、ついでの用事とばかりに千葉に向かった。
せっかく待ち合わせの時間までに余裕があるのだから、・・・と
福島県相馬を経て、原発周辺の一般道はどうなっているのか?
気になって走ってみることにした。
空間放射線被ばく量 1.22マイクロシーベルトと道路の上に表示してあったことに
生ナマしさと、あれから十数年経っているのにも関わらず、
無情にも、セシウムの半減期は20年
2011年3月11日の事故から13年と2か月
放射線は、広島原爆地の処理方法と同様に、
表土を剥いで随分と人間が住めるエリアも増えたと云っても
未だ空中放射線量は福島市やその他の0.5マイクロシーベルト以下からは倍の数字が伺える。
あーまだココは、時間が止まったままなのだと感じつつ
帰宅困難地域を警備するガードマンが幾人も配置されて、
かつて住んでいた住民たちからも忘却されそうな土地を見張っている。
その警備費用は、東京電力から出ている利権産業になっているのだろうか?
などと勝手な思考を巡らせながらバイクを南へと走らせた。
いわき市が遠い、やっぱり下道は時間がかかるな~。
でも、一度は雰囲気を見てみたかったから仕方がないとばかりに、太平洋が見える道路を
紡ぎながらひたすら走る。
今日の装備は、いつもより少ない。
何故なら、人生で初めての快活クラブを利用する計画だからだ。
本当は必要ないのだが、今回は日立駅からの朝日の日の出を撮影する為に時間調整で
快活クラブ日立北店を利用することにした。
日の出時刻は4:40分、時間はたっぷりある。
だから、のんびりと下道でツーリング出来るのだ。
いわき市は過去に何回か来たことがある。それは来たことがあるというだけで
とんぼ返りがほとんどだから、アクアマリン水族館や美術館鑑賞に訪れただけで
ナビに頼っただけで土地勘は全くなく、
ある意味では今回が土地勘を得る機会だったのかもしれない。
もはや、太平洋は見飽きたと云っても過言ではないほど相当な時間、
海を見た。
でも、なんか寂しいような、もの悲しいような海の顔のような雰囲気だった。
それは、自分がそう思っている深層心理から生まれる感覚表現なのか?
それとも、沖の方でも白波が立つほどに風が強く、時折風速12mもの風が
身体を揺するほどの中で見た海だからそう思ったのか?
それでも、サーファー達はこんな時や、波が高くないとチャンスではないだろうから
私とは正反対の考えを持っているのだろう。
皆が楽しそうな時不満顔で、みんなが上着をばたつかせている時にさっそうと上着を脱ぎ
ウェットスーツに身を包みアゲインストの風に走っていくのだ。
今回、太平洋を相馬から千葉の館山まで嫌と云うほど見てきた。
その中で、いわき市と九十九里海岸が面白く、波が立つのだ。
あれほどの風で大体は白波と云う形で打ち消され、海面は平らでただざわついて騒いでいる。
しかし、この2か所は、きっと沖に大陸棚のようなものがあって、
急激な水深の変化で波が立ち
波乗りサーフィンに適する波の大きさになるのだろうと初めて思った。
日立市は何度目の訪問だろうか?
しかしながら興味がないと、大体は通過して終わるもので、今回は
日の出の写真を撮影するという目的だったので、
初めて日立駅がそんなにいつも通過する近くにあったなんて・・・と驚いてしまった。
今までは、通過することが多い場所だったが、改めて、立ち止まって周りを見渡すと
それぞれの暮らしがそこにあって、それぞれがそれぞれの理由で、人間交差を繰り返しながら
ココに生きているのだということを垣間見ることが出来て、充実した時間だったように思えた。
快活クラブは、バイク人なら「我が家に帰ってきたような安心感」と例えられるが
果たしてそうだろうか?
そんな疑念を抱きつつ入店。
ソフトクリームは旨かったし、コーヒーが飲み放題なのは何よりも良かった。
これからは、キャンプ道具を持って、格安のテント場を探してペグを打ち
朝食をバーナーでお湯を沸かしてから始めるスタイルも良いけれども
何せ都会に近づくほどにそう云った自由のきくテント場は少なくなり、
むしろ高額なオートキャンプ場がほとんどとなり、
私のような500円テント場を利用する山岳スタイルキャンパーは
益々北海道へと追いやられていくのだろうとキャンプ場を探していてそう思った。
ゴールデンウィークは格安ホテルでも結構高い。
そんな時に頭に浮かんだのが快活クラブだった。
6時間パックや9時間と時間で料金が変わり、
12時間パックでも格安ホテルと同様の料金で済む。
そういうことだから、テント、ポール、グランドシート、ガスバーナーなどは持参しなかった。
万が一のことを考えてシュラフとマットだけは持参した。
だからバイクの荷物が極端に小さく、そして少なくなって旅してます感が全く感じられない装備だった。
バイク乗りは、大体、リアにドデカい荷物を紐でくくり、バランスが悪い状態を見ると
あー旅してるんだなと気が付くことが多いけれども、
最近は快活クラブがあるから、そう云ったことは目立たなくなってきた。
毎日何人も利用しているマットは、べた付くとまではいかないが、
何となく気になる。
私が神経質すぎるのだろう。
そんなことを思いつつ、暗くならない室内でも、身体にひざ掛けのようなものを掛けて仰向けになると
いつの間にか、疲れからか眠ってしまい数時間が経過していた。
いつも、そんなに長時間睡眠をしないので、
自宅と変わらないトイレタイミングで起床し、2度寝して・・・それから4時には出発した。
既に駅には多くの撮影者が居た。
窓越しの三脚を立てたような撮影は邪魔になると思って、手持ちでサクッと撮影した。
海岸口から出たテラスで撮影したが、風がそこそこあって
もしも、風のない日の出の写真が撮れたら、また
三脚を立ててNDフィルターを使って長時間露光などが出来たら
どれほどドラマティックな一枚が撮れるのだろうと思いつつ
次の場所へ移動する為に、早々にこの場所を後にする。
多くの人は、空が明るくなるまで、この素晴らしい時間を眺めているのだろうな~
と後ろ髪を引かれつつバイクにまたがった。
本日もご覧いただきましてありがとうございました。
続きはまた明日。