2024年の為替介入 | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

 

先日、日本国民が円安で困っているという趣旨の声が、ようやく政府に届いたのか?

 

4月29日

 

5兆円規模の為替介入をステルス実行した模様だ。

 

 

 

結果的に5兆円の介入で3円ほど円高になったものの、

 

やはりと云った結果か、あれから僅か2日で円安方向に戻す場面展開となり

 

本日早朝に

 

またもや157.5円の所で、154円まで3.5円ほどの何らかの理由によって円高局面となり

 

 

またもや4兆円規模の為替介入を行ったのか?否か?

 

 

チャートで詳細を確認してみることにした。

 

 

まずは、1時間足で見てみると、急激な円高振れに見える。

 

 

 

もう少し、1分足で経過を見てみると

 

午前5時20分をきっかけに午前6時まで、急激な円高局面は続いている。

 

 

MACDやRSIで見てみると

 

どちらかと云えば自然なカーブで円高方向に向かっているようにも見える。

 

 

これは、日本が眠っているロールオーバーのタイミングで、

 

アメリカで何らかの不都合な情報が発表された影響なのか?

 

それとも、

 

チョコチョコと細切れに、

 

日本政府がスワップポイントタイミングで為替介入を実施しているのか?

 

はたまたオートトレードの影響でそのようになっているのか?

 

どちらかは数日ほど世の中の様子や情報を確認してから、

 

結果的な事後判断しなければならないだろう。

 

 

その後、改めてFXの取引をした方がレバレッジが多いほどの短期損をしないだろう雰囲気だ。


 

 

 

私の個人的な見解から云えば、円高になる国内の理由や材料が、今のところ全くない。

 

言うなれば、米国の失業率上昇材料に伴うドル売りによる相対的な円高かもしれない。

 

残念ながら今のところ、日本経済の円安による貿易企業の為替差増収益以外に

 

アメリカ経済の利下げ期待に依存する他はないのではないだろうか?

 

という目測が大方の予想だろう。

 

こちら現在の自民党政権思想の根幹には、

 

亡き安部さんの思想でもあった「ドル円160円が正しい」のだという

 

一種の信仰のような値を政治家は基準点にして考えており、

 

日本人はそれに慣れてもらわなければならないというポリシーを端々に感じられ。

 

 

たまたま今回は、庶民感覚の仕入れ値が高騰して困っているという

 

世論からの声を聞いたフリをして為替介入したものの

 

昨年は3度の為替介入で9兆円使用したことを考えると、

 

この度は、5兆円プラス4兆円で、使用できる200兆円ほどある為替介入用の

 

外貨準備高のうちの・・・昨年と同等規模の9兆円程度使用したと想定される。

 

 

そんな中でニュースが入ってきた。

 

 

2024年5月9日のヤフーニュースの記事で

 

【独自】政府・日銀、2回の為替介入実施が判明

 

ということことだった。

 

しかし政府は公式に認めてはいない。

 

あくまでもステルスの相乗効果を期待しての事だろう。

 

 

昨年の前回の為替介入は3回だったので、

 

2回後にまたもう一回の円高があるのではと警戒していたが、

 

はて?どうなるのでしょうか?

 

 

そんな中で、アメリカのイエレン財務長官に

 

[極めてまれで例外な環境でのみ行われることが適切だ]

 

と日本政府の為替介入に注意を受けた

 

 

そんな各国の思惑の攻防戦が背景にある中で、

 

やはり為替チャートは雄弁にその事実を表しているので

 

それを見ていこうと思う。

 

 

Trading Viewの週足チャートでドル円の10年単位での変動を見てみると

 

200日線を上抜いて上昇しているし

 

そしてオレンジ色の線で簡易的に段階を表して見やすくしてみると

 

2012年をきっかけに徐々に円安方向に段階的に向かっていることは確かだ。

 

故にこれからもしばらくは円安の傾向や、日本の人口減少化による産業の衰退。

 

そして、日本人のS&P500成長神話などの実績から海外投資熱と

 

日本株の最高値からの下落局面を考えれば

 

インカムゲイン狙いを除けば、日本株が割安だと考えられる人はどれほどいるのだろうか?

 

そう思っての日経平均株価、最高値更新からの下落局面になっている。

 

前代未聞の株価変動に、PER・PBR値やROE値などを分析して長期投資出来る投資家は別として

 

乖離率や有名企業だからと云ってNISA枠で購入している人にとっては

 

日本株はいささか判断が難しく、NISAが始まり新規参入者の長期保有心理を鑑みれば

 

今後の日経平均の更なる下落局面では損切をしてしまう人が続出してしまうだろう。

 

そうすれば、益々円安の傾向は強くなるように思うのだ。

 

投資というものは長期目線でみるものだが、その最たるものに為替が存在する。

 

専門家の200円まで円安になるだろうという意見は、今回砕かれた。

 

そして円高になると云っても、

 

2023年付近から始まった130円から140円のレンジが存在するので

 

せいぜいそこら辺付近だろう。

 

 

1ドル100円で購入した米国債と1ドル150円で購入した米国債では

 

購入時と償還時の価値が違う。

 

 

償還されたときに1ドル200円でもなっていれば

 

日本円に換金する時に得をするのだろうか?

 

それとも損をするのだろうか?

 

 

という問いに損益分岐点などを見出して

 

正確に答えられなければ、ナマ米国債を買うことすら難しいのだ。

 

 

ということで、本日はドル円為替にについて書いてみました。

 

 

このナマ米国債と米国債ETFの違いを分かる人ならこの記事の内容は分かると思いますが

 

 

分からない人にとってはちんぷんかんぷんかもしれません。

 

 

ということで難問を投げかけての終了としたいと思います。

 

 

ちなみにストラテジストの意見としては、今回をきっかけに円高に振れるだろうという予測

 

そして155円という攻防ラインがあるということを耳にして

 

自分が所有している長期米国債の評価損益が増えていくことに関してはつらい所だが

 

必ず、来年半ば頃にはリセッションがあるはずだろうから

 

ETFなら毎月の分配金もあることだし、長期投資として10年は持ち続けようと思う。

 

 

本日もご覧いただきましてありがとうございました。