円安の行方 | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

今日は為替について考えてみたいと思いました。爆  笑

 

メンドイ内容なので、いつか書こうと思っていて棚に上げたままで

 

更にその時よりもドル円が155円と円安がまた進んでいます。

 

 

さて為替を知る上で重要なポイントは、まずは歴史です。目

 

 

その次に各国の経済バランスと施策の検証が重要になってきます。

 

 

それを知らずして、為替介入を行ってみても、焼け石に水のようにタラー

 

外為準備高をただ単に減らしてしまうという愚の骨頂のような

 

愚行を行ってしまうことにならないように気を付ける必要があります。

 

 

 

つまりは、簡単に例えるなら、糖尿病予備軍の人が

 

口渇感からスポーツ飲料をたくさん飲んでしまうというような行いに近い行動のようなものです。

煽り

スポーツ飲料は健康になると思い込んで、その飲料中には

 

どれだけの糖分と塩分が含まれているかさえも忘却し、のどの渇きを癒し

 

更には健康になるという幻想によって、身体は益々深刻な状況に陥っていくのです。

 

 

それと同様に、為替と云うものは、国の状況を世界が見た時に

 

明らかに弱者な行いを行っていると評価した場合にその国の通貨は弱くなり、

 

対して、未来に期待できる場合に通貨は強くなっていく訳です。

 

 

つまり、世界から見た日本通貨は弱くなっており、ガーン

 

まるで糖尿病患者になろうとしているかのようです。ポーン

 

見方によっては、つまりは貿易という輸入と輸出から見た時には、

 

魅力ある安い商品が手に入るということで、輸出産業は潤うでしょう。

 

また、輸入貿易にとって同じ商品を高値で買わなければならず、

 

以前と比較すれば損をしたり、価格転嫁によって利益を確保しなければならず、

 

それはつまり国民の支払いが多くなることを意味します。

 

ここまでは、多くの日本人が理解していることと思います。

 

さて、では日本円は今後どうなっていくのでしょうか?おねがい

 

 

と云うことについては誰もが分からないことでしょう。ガーン

 

 

 

それを今回は私流に紐解いていきたいと思います。

 

 

まず、1971年のスミソニアン合意時代に戻る必要があります。

 

お金とは石器時代から存在しますが、その形態は物々交換に由来します。

 

今でも物々交換は同様ですが、それを扱う種類が変わっています。

 

まずは、金本位制だった時代は、各国の通貨は国が保有する金の保有量と同等まで

 

紙の紙幣を発行しても良いという時代がありました。

 

未だにオランダなどはそれを守っており、石油や輸出産業のない国では、

 

安定の為には致し方なかったのでしょう。

 

しかし、それでは、発展できずに、国債の発行によって

 

MMT理論(現代貨幣理論)の基礎的なメカニズムが起こってきましたが、

 

それはあくまでも国の安定の上での話であって、

 

政権が転覆したり、国土侵略などを受けると無に帰しますから、

 

同盟関係などを気づく必要がありG10が発足されます。

 

そのG10で話し合ったのが1971年の変動相場制スミソニアン合意です。

 

それまでは金1オンス(28グラム)35ドルという取り決めで貿易が行われていました。

 

翌年には金1オンス38ドルと云う風に価値が下がっていきます。

 

日本もそれまで1ドル360円という相場で進めてきたが

 

1973年田中角栄時代に変動相場制に参加して1ドル308円となり、

 

さらには翌年EC諸国が変動相場制に参加して

 

G10だけで進めようとしていた変動相場制のスミソニアン合意が崩壊してしまった。

 

その後は以下の表のように、円高が進行していく。

 

 

この円高の背景には、日本がアメリカに輸出する品目において、

 

植民地日本よりアメリカが得をする為であることが明白であり、

 

円安ドル高になるとアメリカが得をして、

 

円高ドル安だと日本が得をして、アメリカが損をする構造となってしまうので、

 

時に自動車産業において貿易黒字に文句を言ってくるのはいつもアメリカである。

 

しかし、アメリカファーストのトランプ政権さんからバイデン政権へと移行し

 

アメリカは、経済が順調に推移しており、日本の貿易黒字などは関係ない様子だ。

 

つまりいくら円安になろうとも、びくともしないのかアメリカである。

 

そのアメリカの景気を良くしている背景に戦争特需がある。

 

アメリカのボーイング、ロッキード、レイセオンなどの軍事企業は軒並み株価が上がっており

 

これからも上がり続けるだろう。

 

何故なら備蓄していた武器をウクライナに提供したおかげで、自国を守る兵器がギリギリであり

 

増産体制によって、現在のアメリカの兵器の入れ替えに躍起になっている。

 

今回の戦争で予算が付き、古い武器の入れ替えを行えば、

 

今後50年ほどは軍事的安泰なのだから・・・。

 

ある程度の武器の供給が揃ったところで、戦争を止めさせて、

 

復興支援とばかりに、トラクターや人の便利と思えるような機械を生産して供給し

 

準植民地化を施し、酒やたばこ、保険などのサービスまでをも

 

戦後の日本のように、アメリカの媒体で牛耳ろうと画策するのだろう。

 

そういうことだから、まだ戦争が続く限り、円安は続くことだろう。

 

日本の円高は、世界の不安定時に、一時的安心材料として保険のように円が買われることがある。

 

また、利率も非常に重要で、日本はマイナス金利からゼロ金利と云うことで

 

円を買って欲しい狙いがある。

 

もしも利率を上げて円を手放されると、円の流通量が減ってしまい、

 

基軸通貨としての威厳を保てなくなってしまう。

 

世界に余程のイベントがない限り、リスクヘッジとしての円を買うきっかけは難しい。

 

また1985年のプラザ合意を引き合いに出されることも多い。

 

これは対米貿易黒字を削減することを目的とした内容であり

 

円高にすることを狙ったものだった。

 

その当時は1ドル235円だったものが、発表後に215円の20円下落し

 

翌年には150円となり、見事円高ドル安を実現したというものだった。

 

つまりアメリカが損をしていると思わない限り、円高は期待できない。

 

そんな中でも、その都度、両政府の合意によって為替介入によって調整している場面がある。

 

1995年から2023年までの為替介入一覧だ。

 

前回の2022年9月22日より行われた為替介入では、9.2兆円の外貨準備高を使って

 

10円ほど下がったが、現在の155円を見れば察するように

 

結局は、焼け石に水のお金であって

 

国の施策が最も円を強くすることであることが伺える。

 

現在、観光立国としてのおもてなし日本は、外国人が押し寄せて外貨を落としてくれいている。

 

介護産業や医療産業などでの内需では、成り立たずに

 

観光産業や貿易黒字などでの外需が頼みの綱でもあると云った

 

あからさまな姿をさらけ出している。

 

もしも、日本が甘んじていたアメリカの植民地を離れ、

 

自国防衛の為の軍需産業が築かれ、航空機産業が生まれ輸出できるとしたら、

 

世界はJAPAN品質を期待して購入し、新幹線のみならず、兵器を買ってくれるだろう。

 

あまり善い行いではないが、そう云った貿易黒字が増えれば円は強くなるだろうし

 

当然、少子化が解消されて国民の数が増えれば、それも円高材料となるだろう。

 

つまり円高になる背景としてのファンダメンタルズが必要であり

 

日本のリストラクチャリングが今求められているのだ。

 

もしも、国民がこの国家構造のままで良いとするのならば

 

当然ドル円相場は益々円安が進行していくに違いない。

 

経済アナリストは、なぜだか円高になると云っている。

 

それはあくまでもチャート的な乖離率からの目線であり、

 

乖離率はアメリカ超長期国債を見れば明らかなように、

 

20年以内はアメリカに危機が訪れる可能性があるが、

 

20年以降は安泰であり株価は上昇し続けるだろうということを価格が示唆している。

 

当然だ。

 

弱体化したロシアがアメリカを滅ぼせるはずはないのだから。

 

中国は威勢を張っているがハリボテ統計と基軸通貨国ではない国の言い分であって

 

何ら怖くはないのである。

 

問題はインドだ。

 

経済的に世界一になることは間違いない。

 

しかし、いつまで民主政権が維持できるかに掛かっている。はてなマーク

 

いつでもテコ入れして転覆させることは出来るのもインドであり

 

インフラ整備が整っていないこともあり、焦土と化すことが出来る場所でもあると誰もが思っている。

凝視

確かにインド株は有望だが、誰かの目論見によって

 

ベトナムのように蹴落とされてしまうかもしれない危うさと背中合わせだ。

 

 

現在アメリカはお金に困っていない。

 

しかし、国債償還だけには困っている。

 

この話はまた別の機会に・・・グラサン

 

つまり円安は今後も進むという前提は間違いないだろう。左差し

 

ただ、どこが落としどころか?と云う部分だ。

 

トランプさんは円安をアメリカの危機だと云っている。

 

バイデンさんは全然思っていない。

 

11月のアメリカ大統領選において、どちらの陣営が勝利するかによって

 

円高に振れるか円安が進行するのか?様子を見たいところだが

 

きっとあと半年後には160円になっているようにも何となく思う。

 

経済アナリストでもない

 

投資初心者の私はそう思っている。

 

皆さんの意見は如何に!?

 

森林環境税や少子化対策税、太陽光パネル再エネ賦課金、復興税などで

 

年間2万円のさらなる出費が予想される中で

 

電気代の高騰や資材や食材などの生活必需品の値上げも含めると

 

10年前の暮らしより相当ひどくなることだけは間違いないだろう。

 

と云うことで、今朝は、ドル円為替について未来予測してみました。

 

50年前の1オンス28グラムで360円の時に、金を買っていたらと思うと

 

今1グラム1万円ですので、・・・と思うと50年の変化は恐ろしく思います。

 

爆  笑

 

今買っている金を30年持ち続けたらどうなるのでしょうか?

 

 

 

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました