堆肥を運ぶ | 独学の道Ⅲ

独学の道Ⅲ

自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

お日柄もよく、風もなく、ツナギを着て畑に出てきました。桜

 

トラック1台で6千円という破格の値段で豚の堆肥を3台分を持ってきてもらいました。

 

とりあえず、畑全体にまき散らし、アセアセ

 

 

残った分は、あとで使用するようにブルーシートで雨がかからないように囲っておきます。

 

その後、少々早めではありますが、トラクターで荒耕しておきます。

 

 

畑を本格的に使用する場合には、葉物野菜栽培の場所は石灰などを振って土壌を中性にしたり

 

ジャガイモや果樹などのように、弱酸性や酸性土壌を好む植物を栽培する場合には

 

消石灰などは撒かずに細かく耕耘していきます。

 

 

そんな感じで、第一段階を畑の半分だけ終わらせました。

 

 

あっという間に3時間経ってしまいます。

 

 

畑作業には、時間がいくらあっても足りません。

 

 

トラクターも、ポンコツの昭和時代の操作系統も訳の分からぬ骨董品を

 

我が家では使用していますので

 

私と、農機具屋さん以外に操作できる人は誰も居ません。

 

そもそもスターターが無いのですから・・・www

 

 

流石のケチな我が母も、新しいトラクター買うか?

 

との申し出が今朝にありましたが

 

潔く断りました。

 

壊れた時に、新車を頼むと。

 

 

私は機械との相性が良く、どんな機械も壊れません。

 

 

弟が操作すると、機械に嫌われるらしく、電気がショートしたり、どこかの部品が壊れたり・・・

 

全く作業が進まなくなるのですが、

 

 

私は農家の長男らしく、

 

直感的に何でも操作できるし、

 

私が操作すると壊れて動かない機械でも、なぜか動き始めると云ったことで

 

いつも呼ばれて、機械を動かしてくれと頼まれて、

 

全く自分の作業が進みません。

 

 

弟は、機械を壊して、作業が進まないし、私は呼ばれて本業が進まないしで

 

進まない分、どこかで時間を取り戻さないといけないから・・・さらに忙しいです。

 

 

今日も、そんな感じでこっちで頼まれ・・・、あっちに呼ばれ・・・あーいつもの事か?

 

あそこまで歩いていくのが大変だなぁー

 

と自分の農園敷地が片道最短距離で300m近くもあるので

 

長靴を履いた足の足取りは今日も重いです。

 

ゴルフのカートが欲しいねって一緒に働く手伝いの人と話しながら笑って作業をこなします。

 

 

今日は私を含め高齢者4人で堆肥を散らし作業などを行い、まずはひと段落です。

 

 

と云っても、これで終わりではなく、始まりなのです。

 

 

桜が満開を過ぎた頃に合わせて2回目の農薬散布、

 

そしてサクランボの花が咲くと咲いた順に花粉の人工授粉作業が待っています。

 

そして開花満開3日後にまた農薬の散布があります。

 

 

何とやることがあって忙しいのでしょうか?

 

 

そして、その後は、葉面散布と云って、観葉植物などに栄養剤を与えるように

 

万田酵素やHB101酵素やカルシウム酵素などの栄養剤を葉っぱにかけて

 

葉っぱから栄養を補給してもらいます。

 

 

一般家庭でも1本1万円ほどかける葉面散布ですが、事業用ですからそんな金額ではいきません。

 

あーー出費・・でも重要。

 

これでサクランボが霜でやられて・・・実らなかったら目も当てられません。

 

数百万円の赤字決算確定です。

 

絶対に100万円でも黒字経営をして、納税をしなければなりません。

 

 

そんな覚悟で、本日も精を出してきたところです。

 

 

身体中、臭い堆肥の粉煙に巻かれて、鉱山労働者のように顔じゅうが真っ黒です。

 

早速、風呂で洗い落とし、綺麗になりたいと思います。

 

 

子供の頃から農家に育ちましたので、土まみれ、泥まみれは平気です。

 

また、ネズミやモグラやミミズ、蛇などは全く怖くもなく触れますが

 

畑をやったことの無い人は、

 

「アオムシーーーーが居る・・・何とかして・・・無理無理!!!」

 

って言って逃げてしまいます。

 

そう云う・・・すったもんだの様相を横目で見て笑っておりますが、

 

そういうもんなんだなぁ~現代人は・・・といった感じで、

 

そうやって農業が出来る人は益々少なくなっていくんでしょうね

 

と年々感じています。

 

山菜取りのシーズンも始まりますが、蛇なんてそこら中に居て、踏んづけて歩くと、

 

足元でウネウネ動くから、あーごめんと云ってまた足を運ぶと、違う蛇が居て

 

あーここは巣だったかなどと気が付き、離れますが、

 

そういう場所には、結構良いワラビが生えていたりするんですよね。

 

自分は蛇は全く怖くなく、むしろイザという時の食糧という認識で平気なのですが、

 

やっぱ蛇嫌いの人と一緒に山菜取りに行くと、

 

気持ち悪くて二度と山には来ないと云って、次回の約束は断られてしまいます。

 

山菜取りも、限られた人しか行けない場所になってしまったのだと・・・

 

虫が居る畑作業もしかり、蛇や熊のいる山菜取りもしかりで、

 

現代人はそのうち店で調理された刺身とか

 

キレイに茹で上がって切られた野菜とかしか食べられなくなってしまうのではないか

 

と個人的に危惧しています。

 

 

そんな風に思いつつ、今日も良い汗を流したので、ビールで乾杯です。

 

 

本日も最後までご覧いただきましてありがとうございます。お願い

 

 

 

 

PS

 

蛇が怖くなくなる方法上差し

 

それは軍手で捕まえることです。OK

 

頭近くを長靴で踏んづけてから、嚙まれないように頭を手で押さえます。チョキ

 

 

あまり強く握ると、抵抗して強い力でグルグルと巻き付きますので、

 

そっと口が開かないようにすれば大丈夫。

 

ハブのように毒性が強い蛇は、本土にはそうそういません。

 

アオダイショウは奥歯に毒があるので、気を付けて、マムシもとりあえず気を付けておけば

 

どちらも素早い動きをしませんので、比較的容易に捕まえることが出来ます。

 

 

一旦蛇を手にすると、恐怖心と云うものは消えていくもので、逆に、

 

どうやって食べたら美味しいだろうか?

 

やっぱり素揚げか?などと思考が発展していきます。

 

 

別に食べなくても良いのですが、そういう意識の変化が恐怖心を払拭するように思います。

 

 

ネズミもモグラも、農業被害を及ぼす大敵ですが

 

捕まえてみると、意外にかわいらしくて、ずっと眺めていたいような動物で、

 

ついつい、殺さずに違う場所へと放してしまうのは、元の木阿弥です。

 

 

とにかく怖いと思う人は、免疫療法ではありませんが、

 

かわいいとか美味しそうという認識に変われば、恐怖心はなくなります。

 

 

というアドバイスでした。グッ

 

犬や猫じゃねーんだからという突っ込みが来そうですけど・・・もやもや

 

ではまたバイバイ