今更ながらではありますが、
と気になりました。
表面上は、果物を輸出するという文句で投資を募ったという事になっています。
私は、その情報だけで、単なる事業モデルの破綻によって倒産し
投資者への精算処理を怠って海外逃亡したものと思っていました。
しかし、事件の内容は違いました。
当初の事業モデルは
「サイト上で果物の買い物をすると、上乗せした金額の差額分を返金する」という
いわゆる楽天市場のようなポイントの現金バージョンモデルを提唱していました。
そして彼はさらにビジネスモデルを提案します。
海外に果物を販売する事業部門モデルに投資をすると
更に配当を上乗せして返金するというものです。
2018年5月投資事業・投資スキーム説明会で
「投資でお金を増やせたら、みんなが幸せになれる。その手伝いをしている」
と熱弁を振るったと語られています。
そして、その投資勧誘のやり方が特徴的でした。
投資とはあくまで名目であって
完全に金を騙し取ろうとする手法でした。
なぜならこうです。
登場人物の四天王と呼ばれる面々
経営コンサルタント 松本真一郎(34)
会社役員松井孝朗(33)
会社員山田光賢(34)
は既に捕まり、
2023年3月に有罪判決が出ています。
その4人がそれぞれに150人から500人のグループを作り
20代から30代への投資の勧誘の電話を掛けたりしていたそうで
31都道府県の930人から133億円を集めたという内容のものでした。
そして今回逮捕されたのは、
当時の西山ファーム副社長をしていた 山崎裕輔(43)です。
毎日新聞では、この西山ファームをこのように分析しています。クリック
今回の西山ファームの事件は
という商法らしいのですが、私には全く分かりません。
分かることは、実態が伴わないということだけです。
つまり、投資をする際には、実態を把握することが重要であり
現場をまず見に行くこと。
次に貸借対照表などの銀行との取引を証明する書類などを見たり、
過去数年分の履歴を確認することが重要であるということが分かりました。
それでも、西山ファームのように用意周到に準備している場合には、致し方ありませんが、
そもそもそういうことを確認しないでお金を振り込めるのは、
やはり若い人だったのかもしれません。
住宅投資でも然りですが、実態を把握して第三者目線で判断してもらうことも重要かと思います。
住人が住んでいて、それを売買取引することなどはもっての外であり、これも詐欺になるそうです。
もしも、投資をしたい場合には上場株式のREITや投資法人企業の株を買えば良い訳です。
そんなことを改めて気づかせてくれた事件だったように思います。
取材記者が、潜伏逮捕先のインドネシアで山崎容疑者に
「騙すつもりでやっていたんですか?」
という質問にびっくりしました。
彼は事件の内容を知らないで、そんな愚問なインタビューをしているのだと。
先に捕まっていた四天王の指示役で大元締めが副社長なのだから
「初めから騙すつもりで始めたに決まっているじゃないですか」と、
彼は声にせずに思っていたに違いないのです。
ですから、質問するなら、
「被害者に謝罪する気持ちはありますか?」とか
「どうやってお金を返すおつもりなのですか?」などと聞いて欲しかった。
そんなことで、幅広く色々と驚きを隠せない西山ファーム事件でした。
本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。