森永卓郎さんの本を読みました | 独学の道Ⅲ

独学の道Ⅲ

自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

つい先日発売されたばかりの「書いてはいけない日本経済墜落の真相」

 

 

書いてはいけない

 

森永卓郎さんの本は、簡潔にまとめられていて、非常に読みやすかったです。

 

メディアで語られている通りの口語体で、

 

ある意味で云えば報告書とも捉えられるような文章でした。

 

 

内容は、期待していた内容とは全く異なっており、

 

たばこで例えると、期待していた味のたばこは大事にするのに、

 

冒険してみて期待外れだった時に一本の半分で箱ごと捨ててしまうような気持ち

 

にさせられる感じと云ったらよいでしょうか?

 

 

というか、私が欲深がゆえに、日本経済の先行きの指標、

 

もしくは株式投資のヒントでも見つからないだろうか?

 

などと森永さんに期待して購入した部分が裏切られたということであり、

 

 

ご本人としてみれば、癌末期の病状ということで、死人に口なしを期待しての

 

メディアや業界の中において、今までは生業を脅かされるが故に口にしてはならないこと。

 

もしくは、思っていたけれど、口にする機会がなかった本音の部分を遺書代わりに残しておこうと

 

の事だったに違いありません。

 

 

そういう意味で、私が見てきた日本と、森永さんが見てきた日本という

 

日本を360度視点から見た時の360分の1度を補完するという、

 

いわゆるパズルのピース合わせのような内容だったように思います。

 

またメディア関係者や視聴者は、あの時の番組の裏側でこのような会話をされていたのか?

 

という感動をされるかもしれません。

 

よくよく書籍内を観察してみると、有識者や当時の立場に立たされた

 

いわゆる民主的な結果として選ばれた面々が、当時の日本社会を動かしていた訳ですが

 

森永さんのみならず、日本人なら誰しもが、付け焼刃的施策しかできない日本が

 

あれから数十年も続き、さらには今後も続いて悲劇を作ろうとしていることに

 

残念な思いで綴られていることに気が付きます。

 

 

しかし、政治とは、「縦割り行政」。

 

いくら子ども家庭庁などやらの裾野を広げてみても、やはりそれには人手がかかり、

 

縦割り構造は依然として変わるはずもなく

 

余計に混乱する日本社会を招くことは必至に思えます。

 

 

シンプルイズベストで、

 

財務省・総務省・警察庁・日銀・内閣府でいいじゃないですか?

 

その大きな区分の中で、細かく課を設けて横のつながりを増やせば良いだけのはずなのに

 

何故だか役人根性というものは予算欲しさに、

 

大きな政府を作り上げようとし権力構造を作り上げたがり、

 

最終的に社会主義国家を作り上げようとしてしまいます。

 

民主主義国家の理想は小さな政府、大いなる民衆だったはずなのに、

 

いつしか日本もギリシャのように

 

国民の6割が公務員という世界になっていきそうな雰囲気です。

 

確かに統率や管理社会としては、

 

裾野まで丸見えとなり政治的には管理しやすいのでしょうけれども

 

自由で開かれた経済を閉ざすことにもつながり

 

いずれ、社会はデフォルトを恐れるようになるのでしょう。

 

あと20年です。

 

日本が少子高齢社会と、治安悪化と経済力の鈍化の三重苦によって

 

戦争が希望の光に見えてくるのは・・・。

 

 

さて話はもう一度戻りますが、今回の書籍よりも面白いものを発見しました。

 

 

S&Pが10分の1になるだろう森永卓郎論

 

VS

 

強気論の息子

 

 

のバトルです。

 

経済アナリストたちは、経済は盤石だと言っています。

 

 

しかし、私は、フィーリング的に森永卓郎派閥です。

 

 

過去の数十年の歴史とチャートを見ていると、

 

最近のチャートはバブルのように思えてなりません。

 

 

しかしながら、ぬるま湯というのは、いつまでも浸かっていたいと思わせるから

 

株の世界から手を引けないでもいるのです。

 

ましてやアメリカのCPI値3.2%という先日の報告を見ると

 

利下げ時期が6月まで延長されるということだから、株価上昇は止まらないでしょう。

 

そもそもFRBパウエル議長の利上げの判断が間違ったことも挙げられるでしょう。

 

現在の5%台でインフレは退治できなかったのです。

 

8%から10%に上げれば、短期間でインフレを鎮圧できたかもしれないが、

 

ハードランディングを望まなかったが故に、5%台で留め置いてしまった。

 

問題は、6月以降の利下げ後に、失業率がどれだけ上昇して

 

アメリカ経済のリセッションがどれだけ進行するかにかかっている。

 

奇しくも、それが見られるのは大統領選挙と

 

日本では衆議院選挙によって自民党が没落することは予想が出来る。

 

来年は大惨事になることは誰の目にも明らかでしょう。

 

 

台風が来る前の静けさという2024年なのかもしれないと一人妄想しているのです。

 

 

長期的目線で考えれば、やはり株価は回復するかもしれない。

 

しかし、それにはまたもや30年を要するでしょう。

 

待っていられない人は、早期に株の世界から足抜けした方が良さそうだと思っています。

 

 

私は確信した、森永卓郎さんは正しい考えを持っている人だと。

 

 

ということで、本日は森永さんの書籍を読んでみましたという記事でした。

 

 

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。