今日はバイクの内容です。
バイクって、凄く面白いんです。
それは、乗って楽しいだけじゃなく、
メカニズムやスタイルなどの設計思想にバリエーションがあって
似て非なるものという、独自性を追求した乗り物だからこそ
一台一台に、とてつもなく謎が秘められています。
フロントフォークのキャスター角や取り付け角
リアショックの形とか
エンジンの構造やボア系やストローク、クランク角などの関係性や
気筒数を語ると語りつくせぬほどにありますが、今回はそれを割愛し
「エンジンオイル」
というものを少し語りたいと思います。
自動車は、5速MTは乾式クラッチを使いますので、
極論云うとエンジンオイルは何を入れてもOKです。
オートマチック車はギア専門に、ATフルードが入るので、エンジンオイルとは別です。
自動車は0w-20であろうが、10w-50であろうが
更には添加物を入れようが、全く問題ありません。
0Wとは、始動時の温度がどれくらいの時に使用するか?という粘度指数の事を指し
最後の20は、通常使用気温はどのくらいの時か?という指標のようなものです。
0W-20はさらさらオイル、10w-50はねっとりオイルというイメージです。
バイクは・・・と云うと
昔のBMW社製空冷バイクなどは乾式クラッチ式で自動車と同様で珍しいですが
スクーターなどもCVT機構が乾式クラッチ同様にエンジンオイル外にあるので話は別ですが
現代のクラッチ操作をするバイクは、ほとんどが湿式クラッチ式で
エンジンオイルに、ギアが浸りながら回っています。
それぞれにメリットがあるので、何とも言えませんが、
湿式クラッチは半クラッチがしやすいということでバイクに採用されているのかもしれません。
バイクでは、エンジンオイルの影響をうけて、クラッチが作動している為に
オイルの種類を変えたり、添加剤などを入れると、途端にクラッチ滑りが発生したりして
異常が多発してしまいますので、
オイル管理は非常に重要と云えます。
1980年代から、鉱物油を更に精製した化学合成油がレースシーンで使われるようになり、
また1990年代からはオイルの半分を不純物を取り除く処理をした精製した部分合成油となり、
2000年代からは、オイルを完全に精製して不純物を取り除いた全合成油が使用されるようになりました。
1980年代の古いバイクに、現代の化学全合成油を入れると、
添加剤であるアルファ・オレフィン(PAO)という物質が、オイルシールのゴムを収縮させ
また
鉱物油ベースではなく、化学精製された全合成油の代わりに、
蒸留されたエステルが代用されたことによってゴム部品を膨張させる働きによって
オイルシールに膨張と収縮作用によって亀裂が入り、
経年劣化のようにオイルが漏れるようになることから
最近のバイクでは、全合成油に対応する耐侵襲性のゴム部品を使用して、
オイル漏れなどが発生しないように対策しています。
私の使用しているカストロール製の全合成油は
実は、化学的に作られたエステルベースではなく、
鉱物油を限りなく純度を高くしてエステル並みに精製して作られた鉱物油なので
比較的安心して使えます。
エステル並みという全合成油の考え方は、メーカー対立が激しく、
基準もまだ明確ではなく、説明が非常に難しいので割愛します。
空冷バイクなどは、エンジンピストンとシリンダーのクリアランスが大きいことから
粘度の高いオイルを使用することによって、
エンジンの圧縮率が高まり、燃費が良くなったり、
パワーが出るようになったりすると言われていましたが、
現在の水冷エンジンのバイクでは、ピストンとシリンダーのクリアランスが小さいので、
そこまで粘度を高くする必要はありません。
しかし、逆に0w-20のように粘度が低いとエンジンのフィーリングは軽くなりますが、
湿式クラッチで、1段ギア抜けてしまう現象が発生してしまうので
なるべく設計思想に基づいた粘度指数を使用することが
トラブルを少なくする重要なポイントだと思います。
これもバイクによって様々ですので、何とも言えませんが、
カワサキNINJA1000を乗っていた時には、カワサキ指定の部分合成油でも
故障かな?と思うほどに如実に感じられました。
バイクにとって
一番オイル管理として良いのは、
定期的オイル交換でしょう。
環境が過酷な場合、つまりは暑い所で使用したり寒い所で使用すると
オイルに空気中の水分が交じり、乳化現象を起こしますので半年に一度、
または北海道自走ツーリングなどの短期間に過走行の場合は
5000Km以内毎に交換をしておけば間違いはありません。
私も最近気が付いたのですが、
BMW1200GSのオイル窓の中に見える量だと
トラブルは発生しませんが
オイル窓が隠れてしまうほど、多目にオイルを入れると、オイルの循環が滞り、
何故だか実燃費が悪くなるようなのです。
多めに入れておけばOKかというと、
そうでもないところが、バイクの難しいところでもあります。
更には、オイルパンの無いドライサンプ方式とオイルパンがあるウェットサンプ方式があるので、
それによっても、オイルの考え方は違ってくるので要注意です。
オイルパンが下についているウェットサンプ方式のバイクは、
鉄粉などが下のパンに溜まりやすい傾向があるので、エンジンを数分温めてから交換する方が
より奇麗に抜けるように思います。
そんな感じで、またもや2週間天気予報を見てみたら
3月15日以降には、最高気温が13度で最低気温も0度以上になっており
いよいよバイクが出せそうな感じになってきました。
先日も顔見知りの人に声を掛けられ、なんだか寒くなくなってきましたね!?
って、いやいや今朝雪降りましたけど?
っていう風に
マイナスの最低気温が0度になっただけでも、年寄りが温かさを感じる位ですから
きっと10度でも暑い暑いといってTシャツ1枚になってしまうのかもしれません。
って・・・私の事ですけど・・・www。
最近は天気の良い日にサクランボの剪定作業などをしてくると、額に汗が出てきて拭うほどで
フリースを脱いでTシャツにならなければいけないほど温かく感じられます。
でもじっとしていると、また冷えて着るんですけどもね。てへ
先ほど東北の桜開花予報を見たら、前回見た時よりも1日早まって3月31日になったようです。
山形市内は4月中旬とありましたが、福島県いわき市は、16日には早くも開花する予想です。
そろそろ、年初めのバイクのオイル交換をして、桜ツーリングに備えるとしましょう。
先日クリーパー買ったしね。(*´∀`*)
あと10日だと思うと、色々とわくわくが発生して止みません。
ということで、皆様も桜を見に計画をされているのではないでしょうか?
楽しみですね。
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。