庶民の景況悪化の理由が何となく見えた | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

公務員、上場企業の皆様には一切関係ありません。

 

自営業者などの自由業を営む

 

世間の景気に左右される方々の懐事情が寂しくなっている理由が知りたくて

 

あれこれと暗中模索して居るところに、ようやく合点がいく理由が見つかりましたので

 

今回はそれについて書いていきたいと思います。グッ

 

 

日本のGDPが、人口の少ないドイツに抜かれたというニュースはご存知だと思います。

 

そりゃそうだ!と思いました。パー

 

 

 

何と言っても日本は高齢社会であり、来年で人口の4人に1人は75歳以上という国であり

 

あと20年後の私が前期高齢者から後期高齢者になろうとする時には

 

2人に1人が75歳以上の高齢者の国になろうとしています。

 

 

つまり年金は、どう考えても・・・もらえません。ムカムカ

 

 

その頃には年金支給年齢が85歳以上になっていることが予想されます。

 

 

 

それを知った若者は気づき、毎月の年金支払を辞めると、財産が没収されるというもやもや

 

払える者と、グッ

 

払いたくない者で、ブー

 

大変な貧富の格差がある2極化現象社会になっている頃でしょう。ドクロ

 

それは、今回置いておいて・・・魂

 

 

 

GDP国内総生産という言葉があります。

 

 

基本的に私の認識では、日本で物を作って海外に売る・・・

 

その貿易上の付加価値額面がGDPであり

 

介護などで働いている人々は、国内消費という分野に属し、GDPには関係ありません。

 

 

つまり、老人が増えて介護が増えれば、GDPは減るということになります。

 

 

逆にインドやイスラム圏のように若い人で50年後に向けてさまざまに溢れていく国のGDPは

 

労働力が安ければ、間違いなく工場が林立し、その結果

 

爆発的に上がるでしょう。

 

アメリカは国内の人口はこれ以上増えずに高齢化していきますが、

 

移民の流入数が多く

 

全体では人口は増加していき、またアップル社のようにグローバルサプライチェーンによって

 

海外拠点の収益を鑑みれば、結果的にGDPは伸びていくのです。

 

そんなGDPの話ですが、日本国内に話を戻すと

 

いくら日本のGDPが増えても、実際に手元に入るお金が増えなければ

 

豊かになったとは感じられないでしょう。

 

 

その部分がGDI=国内総所得です。上差し

 

 

東洋経済オンラインの記事から引用させてもらってます。

 

 

この記事は2022年5月にみずほ銀行の唐鎌大輔さんが分析した内容のものですが

 

これを見ていて、なんとなく自分の景気と合致するので納得がいきました。

 

 

また、2021年初頭よりGDPとGDIが交差して・・・GDIが下回っています。

 

GDPよりもGDIが上回れば、国民は豊かに感じられて

 

逆に下回れば、不景気感を感じられるのです。

 

その交差した理由の一つに為替がありました。

 

円安がトリガーなのです。

 

もしも、円が150円ではなく、100円だったら、このチャートは逆転しており

 

GDIが上回り、日本人は豊かだと感じられたでしょう。

 

だったら

 

なぜ為替介入をして円高に出来ないのか?

 

なぜ植田総裁は、ゼロ金利政策を継続する必要があるのか?

 

疑問に思うところです。

 

その植田総裁が考える指数の一つにCPI2.0%という目標があるみたいです。

 

CPI値とは、消費者物価指数です。

 

野村総研さんのチャートを見てみましょう

 

デフレかスタグフレーションか知りませんが・・・物価を下げ、

 

CPI値で2.0%付近が最も理想的だと植田さんは発言されています。

 

このチャートの予想では

 

今年の9月頃までは物価が高くて、なかなか品物が買いづらいことがわかります。

 

 

それと、実際の景気を見るのに良い指数はPMIですので

 

第一生命経済研究所からPMI購買担当者景気指数を引用させていただきました。

 

50を基準に上回れば、景気が良いと感じられ、下回れば景気が悪いと感じられる指数です。

 

これらを見ると、GDPや株価の景気は良くても、

 

やはり実際の消費者的目線では、景気が悪い事がわかります。

 

 

一番初めの図のGDIですが、GDPよりもGDIが低い場合には、景気後退することが予想されます。

 

 

現在株価がなぜだか過去最高を記録しており、実際の庶民の懐具合とは乖離しておりますが

 

庶民の肌感覚としては、統計データーが裏付けているように思います。

 

 

現在のところの乖離を解消するには、為替によって円高にしてやる必要がありますが

 

副作用が心配であり、中国のように政府によってコントロールすると

 

失われた10年と呼ばれかねないので、市場の成すが侭にしてやることが、

 

本来は自浄作用も含めて復活が最も早ことは、歴史が証明しています。

 

 

ですので、

 

日本国民はこの現状をとにかく我慢してやり過ごし、GDP値よりもGDI値が上回って

 

更には、円高になって原油が安くなることで、ガソリン代や電気代が安くなることが予想されます。

 

原油は、サウジアラビアもアメリカも価格が安くなりすぎないようにと、

 

産油調整で積極的に生産していません。

 

本来ならば、大豆小麦、鉱物資源などのコモディティーが高くなるはずなのに、

 

安くなっている事にも理由があるように思えますし、

 

様々な部分で、異常に感じられます。

 

その結果の不安として、金相場と仮想通貨にマネーが集中しているように思います。

 

いつガス抜き相場になれるのか?が気になるところです。

 

もう一つキーワードが隠されていることに気が付きました。

 

GDIの2009年のリーマンショック時からの立ち上がり時です。

 

実は実質GDPとGDI共に悪い指数でした。

 

しかしながら、日本国の儲けである交易利得・損失の利得が結構ありました。

 

ドル円が91円から89円という円高だったのです。

 

円高によってガソリンが118円から120円という時代だったので、

 

家庭の電気代やガソリン代が安く済ませられていたのです。

 

ですから、リーマン・ショック時の不景気でも、日本だけは住みやすかった事がわかります。

 

現在は、交易損失が大きく、円安でもあり、見た目上

 

グローバルサプライチェーンを構築する貿易上場企業レベルでは、

 

良い数字ばかりが上がっていて、社員の給料も右肩上がりで物価に比例しています。

 

ですから公務員と上場企業と関連企業は給与的な景気は良いようですが

 

国内でその恩恵を受けられない企業や自営業者など、農業者などは

 

燃料高騰、輸入飼料の高騰、円安による物価高、人件費の高騰

 

休日制定、2024年問題による物流の制限、インボイス制度の作業量が増加

 

などの複数の要因が絡み、そこに交易損失という見えない化け物が裏ボスとして隠れており

 

無理ゲー的な状況に陥っていることが分かるのです。

 

そんな感じで

 

今回は、GDI目線で自分なりに自分の不況の原因を分析してみました。タラー

 

これはあくまでも、私の見解であって、

 

本当のところは・・・皆様方は・・・どうなのかはわかりません。

 

 

こんな拙い思考にお付き合いいただきまして

 

また、最後まで御覧いただきましてありがとうございました。

 

お願い