出生率の高いニジェールから教えられる事 | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

 

先日もAbemaTVで人口減少をどう食い止める?という番組の中で

 

「子供を産みたい」と思うトリガーがあるはずだ

 

と茂木健一郎さんがおっしゃっていて

 

それに尽きるという事で落ち着いた訳ですが・・・。

 

何故、「子供を作りたくない」と思う人が増えているのか?

 

と疑問に思いました。

 

ネットで検索してみると、ニジェールの出生率が7.0という事で、

 

日本の出生率1.4‰(パーミル)とは

 

1000人のうちで何人が子供を産むか?という数字らしい。

 

韓国では1.1、アメリカの1.8などの2.0以下のレベルをはるかに超えて高いことで、

 

何が原因なのかを見てみると、子供が子供を産むという

 

児童結婚が多くいることが原因であることが出生率の高さであることがわかりました。

 

 

イスラム教圏では、SEX好きな男性が多く、気に入った女を見ると

 

すでにその日の夜には避妊など考えずに子作りをしているというスタンスだそうです。

 

ニジェールも同様にイスラム教支配の国であり、

 

宗教概念によって、子供を作ることや産むこと、子供が多くいることが尊ばれる文化であり

 

人口増加率3.7%で人口の半分が15歳未満という、何とも信じがたい人口統計値です。

 

移民大国アメリカの最大人口増加率を誇るフロリダ州でも増加率1.9%だから

 

移民などを含まないで考えるとニジェールは驚くべき統計値です。

 

イスラム教圏では、女性は学校には行けずに、結果的に一人当たり3.1人を産み子育てに追われてしまう

 

いわゆる男尊女卑の考えに近いようなイメージがあり、先進国で云うところの人権侵害という

 

概念そのものが存在せず、いわゆる奴隷という概念に近い階級社会がイスラム教圏なのかもしれません。

 

子供が産まれることや人口が増加すること自体は国益としても素晴らしいことでありますが

 

勉強をしていないことで、貧困から脱することが出来ない奴隷階級の負の連鎖は容易に想像できます。

 

また未成熟な国民は、隣国や強国の言いなりになって、労働の搾取が行われ

 

貧困を脱することは、いつまでも叶わず、結局その怒りの矛先が

 

抗争となってしまいやすいことは、過去の歴史からの明らかだと思います。

 

 

中国では、女性のキャリアに傷をつけずに子供を作れるという事で

 

疑似羊水を入れた透明な袋の中で、人工妊娠させた卵子を入れて胎児を作り出す技術

 

いわゆる代理出産の人工版が出来て世界を震撼させました。

 

 

問題は次です。

 

子供は欲しいが子育てはしたくないという考え方。

 

 

私の家族も各自が自営業によって、お手伝いさんに幼稚園の送り迎えをしてもらい

 

乳母に育てられました。

 

実の母親に感謝はしていますが、やはり愛情や感情は乳母に傾けられ、

 

乳母が責められたりすると、無性に腹が立った覚えがあります。

 

つまり、乳幼児期に子育てした人と子供は、非常に深い部分での強い結びつきがあって

 

その期間を自分で子育てをしていないという事は、

 

子供にとっては、実の親であっても、親という存在ではない・・・

 

という事も意味するのです。

 

が故に、子供を育てるという事は、

 

自分の腹で妊娠して、痛い思いをして出産したのだからという

 

妊娠期間は自分は母親であるという親側の自覚を作る時間になり得るし

 

出産後の授乳と離乳食、病気に対応するあれこれを経験することによって

 

子供側も親を信頼し、

 

自他共に自信と自覚が表れて、そして深くなり

 

強い信頼関係が生まれ育ち、

 

子供がその母の意思を継承することを誇りに思えるようになり、

 

親の為ならばと自己犠牲を厭わなくなり血族が継承していくのかもしれません。

 

と私は想像してしまいました。

 

実際、女性で出産経験者からは違った意見が出てくるかもしれませんが、

 

それは今は置いておきましょう。

 

確かに子供を作りたいという願望は誰にでもあるでしょう。

 

しかし、現実は自分自身の自立さえ、たどたどしくしんどいのに、

 

一歩間違えば生活困難寸前の状態で

 

子供を妊娠するには、お金が必要であり、また夫の手助けが必要でもあります。

 

出産後には、子供を0歳から預けられますが、精神的にナイーブになっている状態で

 

夫の精神的弱音と自分の未熟さと、子供の欲求に同時に答えていくことは

 

まさに神技であり、誰しもが第一子では、つまづく部分でもあると思います。

 

 

昔は、三世代同居という社会構造で父や母がいて、祖父祖母がいました。

 

自分と夫が病気や仕事で遅くなる時など、子供の面倒をみることが出来ない時には、

 

父母が、そして父母が忙しい時には、祖父祖母が、

 

という流れが、昭和の人口増加時代でした。

 

今は社会構造の変化によって、核家族が当たり前の世の中で

 

子育てと収入を両立することは、非常に大変であり

 

限られた成功者しか出来ない荒業が・・・・子育てになっているように思います。

 

貯金なんて出来るはずもありません。

 

高齢出産なら、子供が成人する頃には50歳を超えているだろうし。

 

50歳を過ぎて貯金ゼロ、住宅ローン70歳までが当たり前を選ぶのか?

 

それとも結婚せず、子供も作らず、僅かずつNISAの積み立て投資に充てながら

 

土日の余暇を、スマホを見ながら優雅に寝て過ごしたり、

 

イルミネーションを見ながら外食して帰宅する人生を選ぶのか?

 

と問われれば、特別な信念と理由がなければ、誰しもが後者を選ぶでしょう。

 

 

が故に女性は賢い選択をいつもするのです。

 

その正しい選択の邪魔をして、乱す存在はいつも性欲むんむんなバカな男達なのです。

 

 

だから、子作りも子育ても男性のやる気にかかっているといっても過言ではないように思えます。

 

草食男子ではダメなのです。

 

目ぼしい女を見つけたら、すぐにアプローチして積極的に結びついていき

 

子供が出来た後も、夫が子供たちと遊び、連れ出し教育をしなければならない。

 

 

 

今後、日本式、もしくは先進国式に出生率パーミルを高めたいのならば

 

ニュータイプの人権尊重した形での男尊女卑の社会構造を作り上げていく。

 

つまり言い方は変だが・・・「あざとい戦略」だ。

 

女性が女々しい言葉遣いで手のひらで男を操るのです。

 

 

あら、ありがとう。ホント助かるわ。あなたしか出来ないことよね。

 

などのようにおだてて動かす作戦で、夫に頑張ってもらうのです。

 

 

子供のミルク代がないから、アルバイトして2万円稼いで頂戴。お願い・・・

 

みたいな。

 

それに男はおだてに乗ったふりをして、頑張ってやるのです。

 

 

そういった男女共同作業によって、子供を育てる社会ができるのなら

 

WIN-WINになり得て、2人目3人目と増えていくのではないでしょうか?

 

 

 

日本人の悪いところに、先を見過ぎて心配する所があると思います。

 

本日、本物のうつ病歴50年の人と会って、今年は何かやりたいことがありますか?

 

って聞いたら、考えたくないと言っていました。

 

考えるとタスクになって、ストレスになってしまい、辛くなるから

 

今日以外のことは考えないことにしているんです。

 

という答えに、本当に驚きました。

 

 

その言葉で気が付いたけれども、その日暮らしで・・・あまり先の老後まで考えない社会

 

今が一番楽しいと思える社会や見方、考え方が必要じゃないかって。

 

我々は、「将来を見据えて、地に足をつけた生き方をしなさい」と教えられてきました。

 

年金問題、老後の暮らし、健康、食生活、保険、癌、大学などの教育、納税

 

自動車、住宅・・・・

 

本当に考えることが多すぎます。

 

昔は、午後3時には薪を燃やして風呂を沸かし、

 

ドジョウや川を泳いでいた鯉を釣り上げ、ザリガニ、田んぼからイナゴを採取して

 

畑からはダイコン、山からは山菜を採取してきて、囲炉裏で調理し命を繋ぎ

 

車が貴重だったスバル360の時代には、生活圏は、おおよそ市内で、

 

遠くても県内と隣県というのが常識でした。

 

東京や大阪などというのは、上京や下宿という言葉を使うほど遠い存在でもあったことが蘇ります。

 

今ではどうでしょうか?

 

車はレクサスかアルファードが当たり前で

 

東京には新幹線で美術館に行き、帰りは駅弁とハイボールを飲んで帰ってくる私ですけれども・・・

 

また他人様は札幌雪祭り、台湾故宮博物館などには格安LCCでひとっ飛びで正月休みに行けるほどです。

 

それほど生活水準が上がって

 

そりゃお金がかかるわなと思ってしまいます。

 

 

まずは、生活の範囲を狭めて生きることが前提となり、レクサスやアルファードには目もくれず

 

そして、成人したなら、できるだけ早めに子供を作り、そして育てて

 

子供が成人してから、生活範囲を広げ、ものを揃えていくというスタンスになっていくならば

 

きっと誰しもがお金を必要とせず、子育てがしやすくなるのではないだろうか?

 

と思うんです。

 

まぁ~あくまでも理想の一つの考え方ではありますが、

 

 

この場合、見栄の張り方もあるでしょう。

 

同年代の他人が良い暮らしをしていたならば、それに憧れるでしょう。

 

レクサスではなく、レクサスは減価償却の消耗品で、いいとこ耐久年数は20年。

 

子供こそが100年支えてくれる、自分の財産であるという認識を持つことが

 

子供を作りたいと思えるきっかけになり得るのかもしれません。

 

 

そんな風に、日本の出生率パーミル改善について考えてみました。

 

 

本日も、お付き合いいただきましてありがとうございました。