あっという間に12月になってしまいました。
1年とは何だか早いものですね。
と毎年言っているような気がします。www
40歳を過ぎた頃から、がむしゃらに働き続けていることに疑問を持ち始め
虚無感が訪れるようになってきました。
金・金・金を稼ぐことばかりに頭がいって、その反動で浪費癖はひどくなるばかりで
パチンコや飲み屋へ入りびたり、タバコが増えるばかり
暇さえあれば遠出して
現実逃避する回数が日に日に多くなっていきました。
薄々は気づいていたんですよね。
仕事を辞めたい。
1年間程休んでみたい。
って。
でも、自分の性格上、病欠以外で休むことは出来ません。
気持ちを切り替えて、金を追う生活を辞める事にしました。
日々、その日暮らしでOK、そこそこに仕事をする。
そして毎年、夏には1週間以上の休みをとって
バイクで気楽にどこかに行こうと決めたのです。
そう決めて以降、夏の10日間の休みが待っているぞと励みに、
毎日の仕事が頑張れています。
基本的には、20代は神奈川に住んでいたので、
紀伊半島が大好きなので、熊野古道歩きや紀伊半島の横断ドライブ、
高野山の高野豆腐などを食べたりしていることが多かったです。
しかし、ここ5年は、ほぼバイクとトレッキングで毎年北海道に入り浸りです。
www
今年の北海道遠征で、北海道はラストランと決めて、
最後だからと、今までの心残り部分を全て消化してこようと考えました。
その結果、このようなルートが良いだろうと考えました。
仙台港から苫小牧まではフェリーで往復します。
今までは陸路で青森まで行って、函館に渡るのですが、
今年は金にものを云わせてフェリー旅にしました。
www
上陸後、えりも岬に海沿いに南下した後、海岸線を東に移動し、釧路、根室納沙布岬まで行って
知床五湖を、いの一番にトレッキングして、大好きなオンネトー湖畔にキャンプして、
その後は、大雪山周辺の秀逸の道をツーリングして
旭川動物園を見て回り、支笏湖、洞爺湖を横目に見て、室蘭の母恋めし弁当を買って
苫小牧へというルートにしました。
全てキャンプする予定で出かけてみました。
仙台からフェリーに乗るバイカーは一列だけでした。
私も好きモノで、全員に声を掛けて話しかけてみました。
www
ドンだけ陽キャなんだって話です。
さて
先発で出発するフェリーを見送って
乗船後に甲板に出て辺りを見回すと、海上では行き交うフェリーに出会ったり
もうこれだけで、胸は自ずと高鳴ります。
どれだけの人が北海道へと渡り、また帰ってくるのだろうか?
想像を巡らせながら、自室へと戻ります。
ヒマなので、またもやパトロールとばかりに甲板に出て、ついでに思い出にとパシャリ
実は、仙台で牛タン弁当を購入して乗り込んだので、
夕ご飯は、レストランではなく、窓辺に座ってビール片手に
のんびりと弁当を食べます。
味は美味しいのですが、牛タンが硬くてなかなか咀嚼出来ません。
エーイとばかりに嚥下して胃袋で胃酸で溶かしてもらいます。
www
歳をとると歯が弱くなったり、顎の筋肉が弱っていることに気がつきはじめます。
www
その後はフェリーの揺れが気持ち良く、あっという間に眠りにつきました。
苫小牧に着いたら、早速 昼飯を食いに漁港へと行きますが、
どこもかしこも数十人並んでいます。
並ばずに食べられそうなところを探していたら、海の駅ぷらっとが
比較的空いていました。歩いて居ていると1,000円の寿司が目に留まりました。
オッケー、これで良しとばかりに注文して、早々に口へと運びます。
新鮮なネタだということは一目瞭然。
有難く感謝して一瞬で頂きました。
旨いものを食べると、感謝する気持ちが自ずと生まれてきます。
日本人だからなのでしょうか?
その後は、一路南下して、果てしない海岸線を永遠と走ります。
北海道ならではの道路幅の広さと独特のコンクリート作りに、
あぁ~北海道に来たんだなぁ~という実感が湧いてきます。
そして
これほど長い直線の海岸線は、他にはないのでは?と思う程です。
天気が良く、海面が煌めき、眩しい程で、まるで目まで日焼けしそうなほどで
全く写真を撮る気持ちよりも
ただ、ずっとアクセルを捻って(実際はオートクルーズですけど・・・)、
この心地よい穏やかな感情がいつまでも続きますようにと心で願いながら
速度に身を任せ、走る幸せをかみしめています。
そうこうと惰性で身を委ねているうちに、
新冠町のサラブレッド銀座へと到着しました。
この町は、馬舎長屋が沢山あって、物珍しさもあって・・町を一周してみます。
どこもかしこもサラブレット馬ばかりです。
いつまででも見て居られる馬の美しさに後ろ髪を惹かれながら、この地をあとにします。
またこれからが長い長い。
ようやく、バイクを乗っていることにも飽き飽きしてきた頃に到着しました。
えりも岬です。
美しい水平線と荒々しい海岸線に魅了されつつ、今後の行き先を考えます。
風の塔のシンボルの背景に、次に向かう海岸線と黄金道路が見えます。
今回持参したレンズは、60年前のマニュアルオールドレンズです。
シャープさはありませんが、写りがノスタルジさを感じさせられました。
広角側の画角の写真はアイフォンに任せて、55㎜はオールドレンズ、
200-600mmはソニー純正レンズを持参し
広角・標準・望遠と最強パターンです。
その為に、パニアケースとトップケースにはウレタンスポンジを敷いて
レンズへの衝撃を打ち消すようにして持ってきました。
www
さて、今日のうちに、どこまで行けるか?
を予想しながら、時折止まってみては、昆布を干している場面などを撮影しながら進みます。
黄金道路という、いくら金がかかったか計り知れないと云われるトンネルを
いくつも越えて、ひたすらに海岸線を東に走ります。
時間は午後3時になろうとしています。
あと2時間も走れば当初予定していた目的地ですが、
店も見当たらないので、あまり遠くに行くと手遅れになる可能性が出てきました。
キャンプは早め行動の方が何かと楽でもあるので
予定よりも少し手前のキャンプ場に宿泊することに決断しました。
やはりまだ、時間が早いらしく、バイカーはまだあまり来ていません。
ココは晩成温泉と云う所です。
波音が聞こえる浜辺際の温泉キャンプ場です
テントを張った後、温泉へと向かいます。
イイ湯に浸かって、頬が紅潮し、身体が火照ったら、早速お楽しみが始まります。
枝豆とビールから始まり、ジョッキ3杯を飲んで・・・
いつもの如く・・・シュラフに辿り着いたら、即撃沈です。
もはや、その後、何の記憶もなく、朝を迎えました。
北海道上陸一日目はこんな感じでした。
ご覧いただきましてありがとうございました。