2月、この季節だからこそ。
丹後・間人の蟹も。
摘み草料理も。
そして、ここも。
しだれ梅と落ち椿で知られる、京都の南の守り。
城南宮さん。
平安時代の白河上皇や鳥羽上皇による院政の拠点となった場所でもあります。
京都駅からのバスのタイミングが合わず、タクシーに乗り込むと。
「家でも建てはったんですか?」と運転手さん。
私たち 「???」
城南宮さんは、方位除けで有名。
お家を建てるときは、ここの清めの砂を、土地にまくのだそう。
なるほど、お守りもかっこいい。
ここに、ずっと来たかったのは、梅と椿の取り合わせを見てみたいということと、もうひとつ。
このご神紋にひかれたから。
太陽、月、星をあらわしています。
星がご神紋に入るのは、珍しいことだと思います。
おそらく、ヤマト政権の中央集権化にともなって、「星」の神を奉ることは排されていった歴史があると思っています。
中央集権化をねらう為政者にとっては太陽の方が、いろいろと都合がいい。
さておき。
私たちが訪れたときは、まだ1部咲きでした。
それでも、そのみごとさが分かりました。
すごい。
ほんとうにすごい。
なにがすごいって、この梅たち、どこから撮っても「決まる」のです。
こんなことは初めてです。
京都のきたの天満宮にも行ったことがありますが、ここまでではなかった。
どんな庭師さんたちがお手入れされているのでしょう。
いやぁ、写真を撮るのが好きなものとして、ひたすら感動。
なので、滞在の最終日に、もう一度、訪れることを、初回に訪れたその時に決めました。
閑話休題
美味しいものもいっぱいの旅の途中。胃腸を休める日もありました。
京都・大丸のデパ地下で料亭のお惣菜をお持ち帰り。
これが大当たり。
下鴨茶寮の「薬膳スープ」。具は、鴨のお肉、2きれのみ。
ですが、なんともいえず、濃厚でまろやかで繊細なお出汁。
和菓子は、哲学の道にある「緑庵」さんのもの。
こちらも、素晴らしかった。
京都の素晴らしいお庭や、そこに咲く季節の花たちを見ていると、
無性に「季節を写した」茶菓子がいただきたくなります。
緑庵さんの和菓子の、みずみずしさ、ほわっとふわっと素材の味が広がる感じ、忘れがたいです。季節ごとに訪れたいです。
そして、器も、この旅の町歩きの中で、偶然であったもの。
漆器と、明治期の瀬戸焼。
宿の広くはないお部屋でも、「京都」を十分に堪能できました。
夫は、「パジャマパーティ」などと、かわいいことを言って愉しんでいました。
城南宮での、しだれ梅との双璧、椿。
こちらもみごとでした。
椿って、こんなに美しかったんだ!
この時まで、冬に地味に咲いている、垣根の樹木というイメージしかありませんでした。
ここの椿さんたちは、「ご神苑に咲いている」ということを、ちゃんと知っていると思います。
なんともいえず、美しい。気高さ。品。
資生堂のシンボルが、椿って、初めて分かるなぁ。
そういえば、私たちが結婚式を挙げたのも、「椿山荘」であったなぁ。
などと、妙な納得をしました。
2月の下旬、きっと今頃が見頃です。
このしだれ梅の咲き誇る、苔の緑の上に、落ち椿が無数に散るのです。
城南宮さんの特製手ぬぐい
お土産に買いました。
またいつか、満開の季節に訪れたいです。
ありがとうございます。
○インスタグラム始めております
○ヨガも料理もできちゃう夫のブログ
2春2020年春の花(今後も追加予定)
(追加)2019年の桜+2019年高尾山の桜
シャスタの写真