薄氷に映った梅の花

今日はこれから20度にもなるという。

 

2月も終わりに近づいてきました。

こんなに「2月」」を味わったことは、人生ではじめてかもしれない。

 

冬のなごり。

春の兆し。

これらが交錯する季節。

 

 

それを衝撃的に体感したのが、こちら。

 

 

言わずと知れた京都の「つみくさ料理」の名店。

その名も、「草喰 なかひがし」。

 

いつか行ってみたい。(どころか、夫は熱望)

でも、予約でいっぱい。

そんな憧れのお料理店。

 

なんと、予約が取れてしまった。

 

 

大文字焼を臨む白川疎水のそば。

のれんをくぐると、

 

 

2月の鬼の掛け軸と椿に梅。

 

ここにも大文字で、ご挨拶。

 

 

 

お料理に使われるのは、店主みずから摘む、大原の野草やお野菜。

 

 

 

椿、ひいらぎにいわし、黒豆、菜の花・・・二十四節気にちなんだ、お料理たち。

 

 

 

2月初午は伏見稲荷のお祭り。

おいなりさんに、芽を出したばかりのツクシ、「午」を松葉で表現。

 

どれも素材の生きた、味わい。

 

 

 

 

 

 

 

雪をかぶってしなる野草と大地、そんなお皿の上に広がる景色

 

 

 

 

 

 

器に、春!

めだかの学校

 

中は、野草たちのみでとったお出汁に、

初春のタケノコを生のまま。

 

 

 

 

 

菜の花。

この下には、春を感じさせる野草たちと

辛味大根のすりおろしを、雪に見立ててのせた鯉のあらい。

 

 

「味」じゃないんですよね。

「味」になる前の、なにか、が重なり合って、響き合って、生み出されてくるもの。

 

 

「冬」もあり、「春」もあり。

この2月にこれてよかったねと、夫と喜び合いました。

 

 

ほかにも数皿、お料理はありましたが、

これらを味わっていて、ふと。

 

 

子どものころに、長靴で、溶けかかったみぞれ雪の中を

くしゃくしゃと歩いた記憶が、ふと、よみがえりました。

その長靴の重いような、水がしみてくるかのような感覚も。

日差しの感じや、雪水のあまいような空気のにおいも。

 

 

そんなお料理って、はじめてでした。

懐石やフレンチでも、一皿の中に景色や季節を表したお料理をいただいたことはあります。

 

でも、もっと、原体験のような、みずみずしい感覚をともなって記憶が呼び覚まされたのは、はじめてでした。

 

 

すごいなぁ。

 

記憶、体感、それらとつながる、ということは、

神道でいうところの「中今」、

はたまた全宇宙の記憶の蓄積である「アカシックレコード」、

そんなことを、お料理でやってのけてしまう。

 

お料理とは、もともとは、「生命」とのやりとりだから、当然といえば、当然か・・・。

 

 

 

しかし。

実は、こちら「なかひがし」の真髄は、「ご飯」。

 

 

一番美味しいという「煮えばな」。

炊きたて白米。

お焦げ。

 

3段階で味わいます。

 

これに加えて、夫は、特製「玉子かけご飯」も頼んでいました。

夫いわく、「史上最高の玉子かけご飯」とのこと。

 

私にも、一口くれたのだけど。

ほんとうに、ほんとうの「一口」で、私にはよく分からなかったな・・・(ブチブチえー?

 

 

そして。最後のデザートは、「カウンターでいかがですか?」と嬉しいお声がけをいただきました。

ご主人やお店の方々の軽妙洒脱な(だじゃれの?)説明を、カウンターの間近で体験することができました。

 

 

 

カウンターの前にひろがる、おくどさん。

 

 

 

いやあ。また行きたいねぇと、夫と話しています。

それは、「美味しい料理を食べたい」というのとは、ちょっと違うのです。

 

ご主人のつくる「世界」にふれたら、

 

自分から何が飛び出すだろうか?

 

ふと、私に訪れる宇宙はどんなだろうか?

 

それをまた味わってみたい、という気持ちなのです。

 

 

 

いやあ。すばらし。

こんなすばらしい出合いをありがとうございます。

 

 

 

お座敷にいらした「おたふく」さん。

 

 

 

 

 

 

 

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