緑のタグが証拠のブランド蟹:間人蟹(たいざがに)
夫の以前からの熱望であった、京都「草喰 なかひがし」さんに行くことができました(☆ブログ記事「2月・冬と春のはざまを味わう・京都」。)
こんどは、私。
それは、京都でも日本海側の丹後を訪れること。
冬の日本海を眺めること、そして、間人蟹(たいざがに)をいただくこと!
間人(たいざ)の蟹は、漁港の近海15キロメートルほどのところに漁場があるので、日戻り漁が可能(新鮮な蟹)で、かつ、漁船は5隻と限定されているので、その希少性から幻と言われるブランド蟹(種類としては松葉蟹)です。
私がこれを知ったのは、NHK・BSプレミアムで不定期放送されてきたドラマ&ドキュメンタリーの番組『京都人の密かな愉しみ』にて。「冬編」、2016年に放送された中で、劇中のヒースロー先生(団 時朗さん)が訪れたところです。
この『京都人』の大ファンである夫と私。
ずーーーっと。まさに、5年越しで思い続けていました。
京丹後鉄道に、ことこと揺られて。
(緊急事態宣言の影響で、ななんと、特急は運休中でした。
丹後鉄道、かわいいから、許す。)
天橋立
(右側のずっと奥へ蛇行しながら伸びる松の茂みが、天橋立)
乗り継ぎで時間があき、はからずも、天橋立で30分ほど途中下車することもできました。
ここも、数年前に訪れて、この静かな内海を、もう一回眺めたいと思っていました。
ほんとうにラッキーです。
天橋立をたどって、着いたところ、それは「天空」。
ふふ。
写真に写っていませんが、アメニティや備品など、宿全体、いちいちセンスがいいです。
お部屋は、全面、窓。
日本海一望の宿、『寿海亭』さん。
お風呂も、オーシャンビューです。
日本海に沈みゆく夕日を、たっぷり堪能しました。
ただ。私たちが訪れた日は、ぽかぽか陽気。波もおだやか。
宿の方によれば、こんな日和は、この時期はマレなのだそうです。
昨日まで、横殴りの風と雪。道路にまで波がかぶるようなお天気だったそうです。
そうなると、蟹漁にも出られない。
「日本海の荒波」を見てみたい気持ちもありましたが、蟹さんと、ぷらぷら散策もできるような過ごしやすさには換えがたいです。ありがたや。
夕食前に、今日いただく蟹を生きている状態で、お部屋まで見せに来ていただきました。
お、おもわず、手を合わせました。
この寿海亭さんは、ご主人が、間人蟹の仲買人の資格を有されています。
そして、京都の料亭で修行していたことがおありとのこと。
1匹は生で。1匹はボイルした状態で、供されます。
夜の食卓の様子。
蟹を生で、お鍋(しゃぶしゃぶ)で、焼いて、ボイルで。
ほかにも間人の漁港で水揚げされた、えび、ぐじ、いか、などなどなど。
もりだくさん。
〆は、(夫)甲羅酒。
(私)蟹雑炊。
「もう、食べられない」というくらい、お腹いっぱいに堪能しました。
ありがとうございます。
私は、父が大のカニ好きなのを眺めて育ち、その熱意におされてか、私自身はそれほど蟹に興味がありませんでした。
だから、初めて、蟹のおいしさにふれました。
いやしかし、旨みのかたまりでした。
そして、とてもとても上品な、濃い、甘み(旨み)でした。
食感も、なんでしょう、あれは。とても表現できません。
このことに、とてもびっくりしました。
夕食後に、お菓子のつかみどりサービス
このお菓子たちも、センスがいい
翌朝。
この日も、おだやかであたたかな朝。
宿の前に、さざえ漁の小舟が出ていました
朝食もすごい品揃え。
なにげに、お米がぷりぷりぷちぷちで美味しかった。
丹後地方の、「つやひめ」という種類で、農家さんから特別に仕入れているそうです。
中でも!!!
ぶり!!!
ふっくら!ふわふわ!
オーブンで、火加減を調節しながら、じっくり焼くのだそう。
日本海はこの季節、ぶりがおすすめとのことですが、こんなに美味しいぶりの焼き物は、食べたことがないです。
あぁ。また、食べたい。
そして、昨夜、食べきれなかった分を、朝も蟹雑炊で、いただきます。
繰り返し言いますが。
極上の、上品な、ぎゅっとした甘み。
すごい。
間違いなく、史上最高の蟹雑炊です。
これ以上を、この先も食べることはないだろうと思います。
いや、もう、ほんとうに、感謝しかありません。
連れてきてくれた夫どの。
あたたかな優しさと素朴さのにじむ宿の方々。
海幸を届けてくれた海の神様。
すばらしい時空間をくれた土地の神様。
ありがとうございます。
みなさまにも、ひろがっていきますように。
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2春2020年春の花(今後も追加予定)
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