今回は、Tシャツに銀箔を転写してみました。
まず、クイックアートのType W用印刷シート「WP93」に、Canonのレーザープリンター「LBP-621C」を使って絵柄を反転印刷します。
印刷色は黒色で、トナー濃度は「+3」に設定しました。
次に、糊付けの工程に入ります。
その前に、印刷済みのWP93とType Wのプラスターを重ね、ラミネーターに通して仮圧着しておきます。
糊付けの温度は135℃、プレス時間は表裏それぞれ35秒に設定しました。
これまでの経験から、この工程で最も重要なのはプレス圧だと感じています。
今回使用したヒートプレス機は、クイックアートの「JL-PL001E」です。
この機種は圧力調整が可能ですが、実際にどの程度の圧力がかかっているのかを数値で確認することはできません。
そこで、プッシュプルゲージを使い、プレス機のハンドルを押し下げる際の力を測定しています。
私の環境では、この値を20kg程度に設定すると、ほとんどの場合、良好な結果が得られるようです。
ただし、この20kgという数値はハンドルを押し下げる力であり、実際に転写シートにかかる圧力を示すものではありません。
ところで、転写シートについて少し触れておきたいと思います。
現在、クイックアートのType Wのほかに、ドイツForever社の「Laser Dark No-Cut LowTemp PRO」も所有しています。
両方を使ってみたところ、私の作業環境では、今のところクイックアートの転写シートの方が失敗する割合が低いようです。
そのため、最近ではもっぱらクイックアートの製品を使用しています。
ただし、クイックアートの転写シートにも欠点があります。
それは、印刷シートが不透明なため、Tシャツに転写する際の位置合わせに気を遣うことです。
この点については、透明な印刷シートを採用しているForever社のLaser Darkの方が優れていると感じます。
さて、糊付けが終わった絵柄をTシャツにヒートプレスで転写しました。
ところが、仕上がりを確認すると、絵柄の周囲にプラスターの糊が少しはみ出していました。
Type Wは糊の層が比較的厚いため、絵柄の外側に糊がはみ出しやすいという欠点があります。
(糊の部分にも箔が付きますが、あとで擦るとその部分は取れますので問題はないようです。)
今回のような用途では、糊の層が薄いType WLの方が適していたのかもしれません。
この点については、次回Type WLでもテストしてみたいと思っています。
いよいよ最後の工程、銀箔の貼り付けです。
ヒートプレス機の温度を135℃、プレス時間を40秒に設定しました。
箔の貼り付けでは、先ほどの糊付け工程ほどプレス圧に神経質になる必要はないようです。
今回は中程度からやや強めの圧力でプレスしました。
仕上げにもう一度、プレス温度135℃、プレス時間20秒で仕上げます。
そして、完成したのがこちらのTシャツです。
銀箔ならではの金属的な光沢があり、光の当たる角度によってキラリと輝きます。
通常のトナープリントとはひと味違った仕上がりになりました。
今回は糊のはみ出しという課題が残りましたが、銀箔そのものはうまく転写できたと思います。
次回はType WLを使用して、糊のはみ出しをどの程度抑えられるか試してみたいと思います。





