今昔物語72(波羅奈国の人が妻の眼を抉る話) | 釈尊と共に生きる、西洲のブログです!

釈尊と共に生きる、西洲のブログです!

法華経は釈尊の肉声の教えの経典です。あらゆる経典の中で、法華経は、別の名を
「最上王経」とも呼ばれ諸経の王でもあります。女人成仏をはじめどんな衆生も
生きるもの全てを救おうとする仏陀の方便の力は、法華経のすばらしさです。

今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)は、1059話からなる仏教説話が、「今ハ昔」 という 書き出し で始まることに由来する通称である。 作者不詳、平安時代末期の十二世紀初頭に成立し、インド、中国日本の三国に分けて説話が記載されている。内容は仏教関係の話が中心だが、まったく仏教に関係のない話も少なからず含まれる。今回紹介するのは、「波羅奈国の人が妻の眼を抉る話」 の話です。

 

 

昔、天竺(インド)に仏教を信じなかった邪慳な夫を持つ妻のお話しですあせる

 

 

今は昔、天竺の波羅奈(はらな)に夫婦がいた。夫は邪慳(じゃけん)で仏教を信じなかったが、妻は篤い信者であった。妻は或る時一人の僧に会って、密かに法華経を十余行読み習ったビックリマーク不幸にしてその事が夫に知られてしまった。むかっ 

 

お前は経典を読み習ったというが、如何にも尊いことだ」 夫はそう皮肉に言い捨てて出て行った。ムキー妻は恐れてびくびくして居るところへ、夫が帰って言った。ピリピリ 

 

今日往来で、若く美麗な女の屍骸(しがい)を見た。その眼が美しかったので、抉(えぐ)り取って来た。お前の眼はひどく醜いから取り替えよう じゃないか」 妻はこれを聞いて、眼を抉り取られるならば命は無いものと深く泣き悲しんだ。ショボーン 

 

妻は、「どうせ無常の身仏法の為に命を捨てよう」 と言って、諸共に声をあげて泣いた。夫の荒々しく呼ぶ声が、客殿から聞こえて来た。ピリピリ 

 

妻は、今死ぬのだと覚悟を定めて、夫の前に進んだ。あし 夫は妻を捕らえ、膝の上に引き伏せて、眼を抉り取り、その体を往来に捨てたドクロ

 

女は近所の人の情で、道の辻に敷物を敷いて寝て居た。眼は無いものの寿命には限りがあるから、そのまま一月ばかり苦しんで過ごした。あせる   

 

さて一月程後に、一人の僧が来て、この様を見て訳を問うたはてなマーク 一部始終を知った僧は、大変同情して、山寺に連れて行って、三月程養育した。本 

 

偶々(たまたま)夏の終わり頃であった。盲女は曾(かつ)て読んだ妙法の二字が、日月となって空からくだり、自分の眼の中に入ったと見て、夢が覚めた。 覚めると、何と不思議にも眼が見えるではないか目 

 

上は六欲天(ろくよくてん)の様々な遊戯快楽(ゆげけらく)の状が、(たなごころ)を指すようだ し、下は閻浮提(えんぶだい)を見通して、等活黒縄(とうかつこくじょう)から無間(むげん)に至る八大地獄の底まで、鏡にかけて見るように明らかである。ポーン 

 

女の喜びはどんなであったろう。僧も非常に喜んだ。 僅か法華経十余行の威力に依って、天眼(てんげん)を得たのであった。アップ

 

 

法華経の威力の素晴らしさが......キラキラ

 

 

況(ま)して誠心から法華経一部を常に読誦する人の功徳は、如何ばかり大きいことであろうかと言い伝えて いる。(第二十二話)

 

山﨑白露 (2021-08-28). 現代語訳 今昔物語集 より

 

 

追記、まさに法華経の神通力ですね叫び この夫の行動はどんなものか、こちらが心配です。前世からの因果の法則から夫婦になったのでしょうが、次の世に生まれ変わる夫はどんなカルマ(業)背負って生まれるのか汗 皆さまはどのように思われますでしょうかはてなマーク

 

 

法華経は釈尊の肉声の教え、経典です。 是非とも、

釈尊のご慈悲を体験してみてください(西洲)

↓↓

↓↓

法華経と共に! 白蓮堂 

http://www3.hp-ez.com/hp/magokoro18

 

真実は一つ!!

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ