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子宮頚管が短くなっている

 

 妊娠8カ月。仕事と上の子のお世話で平日に妊婦健診の時間が取れない私は、土曜日にクリニックへ行くことに。その日は午前中に夫の両親が来る予定で、朝から家の大掃除。義両親は2時間ほどの滞在で、「今日この後、妊婦健診に行ってきます~」と順調な妊娠ライフを報告したばかりでした(胎児の心疾患はありますが)。

 

 それが一変したのは数時間後。妊婦健診で医師から「子宮頚管が短くなってますね…3cmくらい。切迫早産なので、できるだけ早めに産院を受診してください」と告げられたのです。深刻そうな、変に冷静な口調でした。

 

 

急いで総合病院へ

 

 もう、信じられない気持ちでいっぱいでした。だって、私元気ですよ??何も変な感じしませんよ??本当に切迫早産気味なんですか!?って感じです。

 

 あ、でも……最近カンジダで確かにかゆかった。。。それが原因の可能性もあるとのこと。。。なぜもっと早くカンジダで受診しなかったの!!!と自分を責める私。今思えば、度重なる大学病院での受診(胎児の心疾患)や日ごろの無理が祟ったのかもしれません。少しくらい体調が変かなと思っても「仕事があるから」「上の子のお世話が忙しいから」「あと数日で妊婦健診でみてもらうから」と言い訳してばかり。自分の体調管理がおろそかになっていました。

 

 でももう今更後悔しても症状は改善されません。少しでも安静にして切迫早産を食い止めなければ……!

 

 

 医師「週明けの月曜日、産院に連絡した後に紹介状を準備しておきますので、それまでに何かあったらすぐ連絡してください」

 

 

 急な展開に事態を呑み込めず待合室で困惑している私に、助産師さんが丁寧な字で記したメモを渡してくれました。そこには先ほどの医師からの説明内容と、とにかく安静に、無理をしないことなどが書かれていました。ありがたい気持ちと、これからこの難局をどう乗り越えればいいのか不安な気持ちとが混ざり合って、私は相当ひどい顔をしていたと思います。

 

 

 そして月曜日。クリニックから電話があり、紹介状を取りに来るように指示が。リモートで仕事をしていた私は上司に事情を説明し、勤務開始後1時間ほどで退勤。急いでタクシーを呼んでクリニックに紹介状を取りに行き、またタクシーに戻り、その足で総合病院へ向かいました。

 

 

切迫早産だけど…大丈夫?

 元々はそのクリニックで出産予定だったのですが、胎児が難病(心疾患)と判明していたので、予約金も早々に返され(出産を断られ)、他の病院で産むことは決まっていました。しかし、こんなに一刻を争って総合病院に行くことになるとは……!

 

 切迫早産が進んで子宮頚管がさらに短くなっていたらどうしよう。。。不安な気持ちを抱えたまま診察の順番を迎え、エコーへ。

 

 

 医師「ん~……?思っていたよりも子宮頚管は長いな。聞いていた話(紹介状の中身)とは違うな~。3cm以上ありますね」

 私「え!そうなんですか!?」

 

 子宮頚管3cm以下が切迫早産の入院基準だったため、その日中に入院になることは免れ、一旦は帰宅して日常生活に戻ることに。と言っても、「絶対安静でお風呂とトイレに行く以外はほぼ動いてはいけない」という条件付きでしたが。なんだか拍子抜けした気分でした。

 

 

5日後、まさかの緊急入院

 しかし、その5日後、事態は一変します。土曜日でした。この日は夫も休みで家にいてくれるし、私は夫に甘えてほぼ一日中ソファで横になっていました。夫には家事育児を任せてしまって申し訳ないなと思いながらも、子宮頚管の長さを保つため安静にしていました。

 

 それなのに!!!夕方、なんだかお腹が張るなと思い、ベッドで眠ることに。こうして休んでいれば次第にお腹の張りも収まるはず、と思っていたのですが、だんだん痛みは増すばかり。しかも、子宮の入り口が定期的に痛むような、、、

 

 「これはもしや、、、陣痛!?!?

 

 一人目の出産時に経験した、あの陣痛のような痛みを感じたのです。直感的に、これはまずい、産まれる!と確信した私は、総合病院へ電話をかけました。19時頃でした。

 

 

 当直の医師「状況はわかりました。今から来てください」

 

 

 こうして私はタクシーを呼び、必要最低限の荷物を持って病院へ。夫と長男を家に残し、そのまま緊急入院になったのでした。

 

 

つづく