ギリシャ悲劇「王女メディアの物語」
ダンボール素材による舞台美術
制作メイキングレポ
その4
今回は、主人公メディアに仕える侍女3人のメイキング!
等身大の彼女達はフルボディタイプで、自立も可能。3人並ぶと何とも言えない雰囲気が出ます!とても気に入っているキャラクターです!
顔などのパーツは私自身が作るので、具体的な設計図面は私の頭の中…。なので、デザイン画はこんなにもザックリです!
下半身の支柱には木材を使っています。支柱は舞台監督さんに作ってもらいました。
衣裳部分や腕など、決まったサイズをひたすら切って貼り合わせていく作業は美術スタッフさんに協力してもらいます。
具体的な寸法やサイズはダンボールを切りながら決めてゆきます。
立体感を出すためのヨゴシスプレーを施した状態です。
最終的な組み立ては稽古場に入ってからでした。
彼女達の制作過程はあまり写真に撮っていなかった!汗。
とにかく作る物が多く…
なるべく写真を撮り記録するようにしていたつもりではありますが、中々追い付きませんでした。
2幕後半…
子ども達の身に巻き起こる衝撃の展開の後、彼女達がチューリップを持って佇みます。その場面では、神聖な音楽と照明、そして黒衣チームと人形の静かな動きにより、何とも美しい情景となります。物凄く切ないシーンですが、思わず息を呑んでしまいます。この場面のみ、唯一私も舞台袖から舞台の情景を落ち着いて観ることができます。東京文化会館での初演の際は暗転(暗闇)の中の転換でしたが、新国立劇場バージョンからは明転(見せながらの転換)となりました。照明デザインの中村浩実さんも、黒衣さんと侍女による粛々とした美しい転換に、明かりを当てずにはいはれない!…となり、スペシャルな美しい照明を仕込んでくださいました。
メイキング写真があまり無いので、ここでブログ初告白な裏話を…
この侍女達を演じる上で、役作りのために、ある有名な女優さんをモデルにしました。
本当は、モデルを置かず、自分自身のイメージで役を掴むべきなのですが、台詞の少ない役柄や、同じ性別が続けて台詞を言う…侍女1.2.3などという役柄は、演じ分けやイメージを明確にするため、このモデル手法を取り入れています。
本当は内緒にしておきたいところなのですが、この役柄に於いて、私がどんな人をモデルにして役作りをしたか告白してしまいます。
侍女1=深浦加奈子さん
侍女2=高島礼子さん
侍女3=安達祐実さん
です!w
稽古場でもそれが浸透しており、黒衣(くろこ)さんや演出助手の方々も、深浦さん…高島さん…祐実ちゃんと呼びながら稽古を進めていました。
侍女2が前へ出たら
侍女1と3が後ろへ下がる…
とか言うよりも
高島さん前に出たら
深浦さん祐実ちゃん後ろへ下がる…
という感じで打ち合わせする方が、皆のイメージも明確になり、何より人形にも愛着が湧きます!w
では、これを機に、
別作品ですが、泉鏡花原作「天守物語」の侍女達の演技モデルも告白いたします!
「天守物語」の最新の公演の様子は、昨年10月末のブログをご覧ください。写真満載のレポートをご覧いただけます!
しかし、侍女全員をまとめて撮った写真が特に無かった!汗。すみません!
「天守物語」は舞台美術が工事現場の物で統一されています。
侍女達のカラダはカラコーンで表現されています。
原作戯曲では、侍女の名前にそれぞれ秋の花々の名前が付けられいます。あまりにわかりやす過ぎるのですが、私の演出版では、それぞれの花そのものの造形を各々の頭に乗せました。
全て女性ですので、演じ分けを明確にするための最終手段として!w…、こちらも王女メディアの侍女と同じく、それぞれモデルを設けて役作りをしました。
桔梗さん=由紀さおりさん
萩さん=近所のファミリーレストランの店員さん
葛さん=渡辺えりさん
女郎花さん=高島礼子さん
撫子さん=安達祐実さん
と、書いてて今気が付いた!!
高島礼子さんと安達祐実さんが王女メディアとかぶっていたんですね!!w
高島さん安達さん大活躍!w
さて、この話を踏まえた上でこの侍女達の演技を観ると面白いかもしれませんが…
決して、モノマネではございません!
似てる…とか、似てない…とかそういう観点で見ないでくださいね!w
役作りのキッカケとして参考にしましたが、最終的にはそのモデルとは全く違う人物像になったりします。
息遣い…呼吸の速さ遅さ…息の量…には人それぞれに特徴があります。
演技は呼吸と息遣いが命で、息遣いひとつで、その人物の生き様が感じられたりします。
この「女」三部作で演じられる様々な役柄、更にイメージを高めて挑みます!
詳しい公演情報は…
をご覧ください!!
毎日更新を目標にしている「王女メディアの物語」メイキング!ギリギリ今日に間に合った!!汗。
明日も更新します!!