ギリシャ悲劇「王女メディアの物語」美術制作メイキングレポの途中ではございますが…

Facebookへ投稿した記事が予想以上の反響をいただいたので、同じ文面をこちらにも載せておくことにします。



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心が温かくなったのでそのことをここに書き留めておきたい。ちょっと長文です。

都内のとあるフードコート

私がこの顔ハメパネルで遊んでいたら、少年達(小学3・4・5年生の3人)が楽しげに絡んできた。

どうやってやるんですか?
こうですか?…などと私に質問攻め。

こんな顔ハメパネルにどうやるもへったくれもないなと思いつつ、最大限に知恵を絞ってこの顔ハメパネルでの遊びを伝授した。

流石ですね…と少年達。

いやはや、君達の方が流石ですよ…。
1教えれば10で返してくる。
このパネル1枚でこんなにも陽気なれるものかと感心!!

どこから来たんですか?…と少年に聴かれ、

えっ?…東京だよ。
東京に住んでるんだよ。…と私。

日本ですか!?
外国じゃないんですか!?…と少年達。

何人に見えたんだろう私?
そこは敢えて追求しませんでした。

少しの間、少年達と和やかにパネルで遊んだ後、それぞれの場所で食事をする我々…。

しばらくして、少年達が山盛りのフライドポテトを持ってこちらのテーブルに…

あのう、ポテト、要りませんか?

えっ?食べないの?

お腹いっぱいになっちゃったんです。

そうなんだ、それじゃあせっかくだからいただこうかな?

ありがたくポテトをいただく私達。
その後、少年達がまたこちらへ来て…

帰ります!ありがとうございました!
もうポテト要らないですよね。まだあるんです。

持ち帰らせてもらったら?

えっ!?そんなこと出来るんですか?

たぶんしてもらえるよ!頼んでみたら?

はい!わかりました!ありがとうございます!

無事、袋をゲットして持ち帰りに成功した様子の少年達。

ケチャップは要らないの?…と私。

えっ!?持ち帰れるんですか?…と少年達。

小さなカップに注がれたケチャップは確かに一見すると持ち帰りは難しそう。これは厚かましい大人が協力する番だと思い、彼らを少し待たせてお店と交渉。やはりフタなどはないと言われたが、ラップならある…と。そこでケチャップカップをラップで包んでもらい少年達に渡しました。

ラップに包んでもらえたよ〜

やったーーー!!(←そこは超キッズな響き)

ありがとうございました!!
お世話になりました!!

この日、私はこの小さな少年達に何度頭を下げられたことか…。

こんなにも礼儀正しい子どもが一般に居るものかと驚いた。テレビの仕事で子役さんと関わることがあるが、あちらの異常な礼儀正しさは壮絶なまでの訓練の賜物。対する大人が緊張してしまうほど。少し気の毒にすらなる。しかし、こちらの少年達の礼儀正しさは実にハツラツとしていて爽やかなものだった。じんわり涙が出てくるような温かさがあった。

聴けば、ボクシングの大会で愛知県から上京していたそうな。保護者達は懇親会でホテルに居る最中、お小遣いを渡されて子ども達だけでフードコートに食べに来ていたとのこと。

ボクシングジムの教育が素晴らしいのか、ご両親の教育が素晴らしいのか…、何れにせよ、こうして多感な子どもの頃に何かの団体に属して活動することは素晴らしいなと思った。

ハツラツとした笑顔。
まっすぐと未来み見つめているような瞳。
ハキハキとした元気な声。

何もかもが私の心を温めてくれた。

彼らといつか再会したい。

長文、最後まで読んでいただきありがとうございました!!