…ということで、瑞巌寺参道をたどってきまして、ここから先は有料エリアという境まで到達しました。塀の向う側、すぐ右手にあります受付で拝観料を納めてと。

 

 

 

まっすぐ進めば、中門の奥に本堂ということになります。すっくと立ちあがる二本の大木に挟まれて、なかなかの見目となっておりますな。

 

 

瑞巌寺の中にあってこの中門だけが杮葺きなのだとか。「伊達政宗の命による」そうですが、政宗のこだわりがあったのですかね。ともあれ、この中門を潜り抜けて本堂へアプローチすることはできないのですなあ。

 

 

白砂が敷き詰められて、伊達家の紋所(のひとつ)「丸に三引き両」が描かれていたりしますので。ちなみに伊達家が使った家紋は8種類もあるのだそうですなあ。「丸に三引き両」紋はご先祖の伊達朝宗が奥州藤原氏討伐の際に軍功ありとして、源頼朝から与えられたとか。他にも与えられた家紋があるということは、それだけ折々の軍功があったということのようでありますよ。

 

と、本堂内を見て回るには右の方へと回り込んで行くことになりますので、取り敢えずそちらへ…と思えば、中門に向かって右手には「玄関」とある札が置かれてありまして、扁額には「登龍」とあるとなれば、「おお、登竜門ね」と。

 

 

でもまだ、こちらが入口ではないと。門は固く閉ざされておりますし。

 

 

もそっと手前から小さな門を潜り抜けて左手へ進めば本堂の拝観入口となる…のですが、その場にどおんと来訪者を迎えていたのは「庫裡」なのですよね。上の写真では左側に見えている大きな建物、これが台所ですか?!と。これだけでも国宝の建築物だというのですなあ。

 

ところで、庫裡の真向かいにある青龍殿という建物は宝物館になっておりまして、「伊達家関連の絵画・茶器、臨済禅文化が創出した墨跡、寄進された絵画・書、松島に関する資料等を中心に展示する」(瑞巌寺HP)場であるとなれば、こちらもまた覗いてみましょうかねと。

 

 

取り敢えずは先に宝物館の方を覗いたわけですが、次回はちと宝物館の展示のお話から続けてまいることにいたします。