週末を跨いで山梨県の小淵沢に出かけてきたわけですけれど、

「東京から山梨が遠いって、山梨は東京のお隣じゃん」という声が聞こえてきそう。

 

まあ、関東の人でもないとイメージはしにくいでしょうけれど、

はてお隣という認識は果たして正解であるかどうか…。

こういう言い方をしますと、「そういえば中央線に乗って高尾で東京を離れると、

次に来るのは相模湖、相模というくらいだから神奈川県なわけで、つまりはお隣でない、

隣接していないのであるか…」と、少々の土地勘がある方ほど思い至ってしまうかも。

 

まあ、実際には地理上、確かに東京都と山梨県は隣接しているのですよね。

ただし、隣り合っている東京側は西多摩郡の桧原村や奥多摩町でありまして、

鉄道の線路(青梅線とか五日市線とか)は途絶え、道路はすっかり山中に入り込んでしまうわけです。

 

ですので、東京・山梨間の一般的なルートはJR中央本線か、あるいは中央自動車道と、

いずれも高尾山にほど近い、北側の小仏峠をトンネルでぶち抜いて、道志川沿いに山梨へと向かうのですなあ。

そして、この小仏のトンネルを抜けた先に、瞬間、神奈川県が横たわるという具合でありまして。

 

とまあ、そんな蘊蓄めいたことはともかくとして、今回の小淵沢行きにあたっては

往路のみ迎車込みという移動でありましたので、単純に考えれば、国立府中ICで中央道に乗り、

そのまま一路山梨へとなるはずだったところながら、道路交通情報によりますれば、

圏央道と交わる八王子JCTで渋滞マークが出ていたという。

 

だもんですから、これを回避するためにした道の甲州街道をたどって、高尾山の南側、

大垂水峠を越えるルートを選択したという次第なのですな。

しかしまあ、この峠越えの国道20号、なかなかに長いですなあ。

 

以前、高尾山口から高尾山を越えて相模湖に歩いて下りたことがありますけれど、

そちらの方がよほどいいような気がしたものです。

 

まあ、そんなこんなのことがありましたので、取りあえずは相模湖畔で一旦小休止。

天気があまりよろしくなかったせいか、まばらな人出ではありました。

 

 

ところで、この相模湖は近隣の津久井湖などと同様にダム湖であるわけでして、

湖畔の斜面には発電設備を連ねた、かようなモニュメントが置かれてありましたですよ。

 

 

と、いささかの興味をそそられつつも、本来の目的地はまだまだと先を急ぐことに。

もっとも、ここから最寄りの相模湖ICから中央道に登ってみれば、この先の渋滞はなさそう。

結果、すい~っと進んだのですから、遠き道のりであったのは相模湖への道ということになりましょうか。

 

ということで、小淵沢ICまでは順調に…と、その前に手前の韮崎ICで下りて、ひとつ寄り道を。

そのお話を次にいたしたいと考えておりますよ。