これまでアイゼナハ 、エアフルト 、ワイマール 、イエナ と、
西から東へとゲーテ街道の町々を訪ね歩いておりますですが、
いよいよもって終着点であるライプツィヒへと向かう段取りとなってまいりました。
(ライプツィヒからさらにドレスデンまでを含めている場合も見受けますが)
ワイマールからイエナにたどり着いたときにはローカル線利用でしたので、イエナ西駅に到着。
いかにも田舎ふうのこんな佇まいにはオスタルギー(東ドイツへの郷愁といいますか)が
感じられたりするような気もします。シュヴェリン あたりの駅を思い出しましたですよ。
これがライプツィヒへ向かうとなりますとまた別の駅を利用することになりまして、
こちらがイエナ・パラディース駅でして。
ずいぶんと趣きが違うものですけれど、
ドイツが誇る(?)高速列車ICEも停車する駅ともなりますと、かくも近代的になるものかと。
もっともイエナ西駅の方が旅の雰囲気は出るような気もするところですが。
ところでICEをドイツが誇る高速列車と言いましたですが、日本の新幹線が
基本的には在来線とは異なる専用の線路(一部併用区間もありますが)を走るのに対し、
ICEの方は結構在来線の線路利用区間があるような気がしますですねえ。
ですから、ICEを使いさえすれば「とにかく速い」というわけではありませんで、
かつてハンブルク~リューベック 間でICEに乗った際には、そののろのろな走りぶりに
「なんで?!」と思ったものです。
ドイツでも列車運行の遅れは日常茶飯事的に出くわすことですけれど、
おそらくは在来線と同じ線路を使うが故に、在来線側の遅れのとばっちりを受けて
さしもの高速列車(高速で走る性能はある列車)も低速になってしまったりもするのでしょう。
カールスルーエからフランクフルト空港へ ICEですいっと移動てなことを考えていたのが、
カールスルーエの駅に列車が止まったままちいとも動く気配がなく、
帰国便に乗れるであろうか…てなこともありましたなあ。
ということで、パンクチュアルに運行するものとは思ってはいけないわけですが、
これがやはりICEの専用線を走るとなると、その実力はいかんなく発揮されるようで。
話は少々戻りますが、そも今回の旅の始まりにライプツィヒ/ハレ空港からハレで一泊ののち、
ハレからエアフルトに移動する際にICEを使いましたが、これがどうやら専用線だったようで。
ハレの中央駅を出発しますと、ローカル線の車窓風景とはいささか異なるシャキッと感があり、
(その分、旅情に薄いとような。ちょうど日本の新幹線とローカル線の車窓の違いにも似て…)
ぐんぐんとスピードが上がっているのですよね。
車内に走行速度が表示されるモニターがありましたですが、これにはこのように。
時速291Km!やりますなあ。
時折300を超える数字が表示されもしましたが、微妙に数字がちょこちょこ動くものですから、
あいにくと300以上の数字を押さえることはできずじまい。
さりながら、ICEにはいろんな区間で乗ってますけれど、
ここまでの高速走行には運悪く?遭遇したことがなかったもので、
ちと盛り上がってしまいましたですよ。
と、ひとしきりICEの話に終始しておりまして、
そのICEの停車するイエナ・パラディース駅からは当然にICEを使ったのでは…と
想像されるところかもながら、その実、ライプツィヒまでの移動には
RE(Regional Express、日本の私鉄の追加料金無しの急行みたいな)でありましたよ。
ICEに頼らずとも1時間強の移動時間でしたですから。
とにもかくにもライプツィヒ中央駅までたどり着きました。
かまぼこドームを持つ頭端式のターミナル駅はヨーロッパ各地にありますが、
とりわけライプツィヒ中央駅はヨーロッパ最大とも言われておりますな。
端から端まで歩くだけで疲れそうな…。
外から見ても堂々たるものですけれど、あいにくと駅前通りは工事中。
ちと興をそぐところではありますが、どこを訪ねても工事中はつきもので。
とまれ、駅から数分のホテルに荷物を放り込み、
早速にもライプツィヒの町歩き…となるわけではありますが、
ここでちとゲーテ街道からは外れていたので後回しにしていた町のことに触れようかと。
もっともその語り起こしは2020年になってからになってしまいますなあ。