と、いったんは冬宮殿 から宮殿広場へと出て、向かい側にあるアーチ状の建物に向かいます。
写真でいえば左側のウィングにエルミタージュ新館への入口があるのですな。



中に入ると広い吹き抜けの空間がありまして、ここが展示室へのアプローチ。
どうやら2棟の建物の間だったところに天井を被せたようにも思われます。



で「展示室への入口はこちら」というわけですけれど、
人が通る扉の上の部分まで高く高く扉が続いておりまして、
これは巨大アート作品(現代ものにはいろいろありますものね)を通過させるためだとか。


とまれ、先に訪ねたエルミタージュの本館 に相当する部分では
お裾分けの作品紹介が少なかった分の埋め合わせとして?
こちらでは写真中心でまいりましょう。やおら印象派からです。

(画像をクリックすると、少しは大きいのが見られるものと思われます)


クロード・モネ「ディエップ近郊の崖」(1897年) クロード・モネ「ウォータールー橋、霧の効果」(1903年)

エドガー・ドガ「踊り子」(1984年頃) オーギュスト・ルノワール「髪を編む女」(1887年)

左上:クロード・モネ「ディエップ近郊の崖」(1897年)
右上:クロード・モネ「ウォータールー橋、霧の効果」(1903年)
左下:エドガー・ドガ「踊り子」(1984年頃)
右下:オーギュスト・ルノワール「髪を編む女」(1887年)


展示は新印象派、ポスト印象派へと続きまして、点描とセザンヌの登場となってまいります。


ジョルジュ・スーラ「フォートサムソンの景色」(1885年) アンリ・エドモン・クロス「アッシジ近郊サンタマリアデッリアンジェリ教会の景色」(1909年)

ポール・シニャック「マルセイユの港」(1906-07年) ポール・セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」(1896-98年頃)



左上:ジョルジュ・スーラ「フォートサムソンの景色」(1885年)
右上:アンリ・エドモン・クロス「アッシジ近郊サンタマリアデッリアンジェリ教会の景色」(1909年)
左下:ポール・シニャック「マルセイユの港」(1906-07年)
右下:ポール・セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」(1896-98年頃)


さらに進んで、百花繚乱の世界へと突入していきますですよ。
まさにキラ星のごとき作品群とでも言えそうで。


モーリス・ドニ「春景色(神聖なる木立)」(1897年) アルベール・マルケ「サン=ジャン=ド=リュズの景色」(1907年)

フィンセント・ファン・ゴッホ「わらぶき屋根の家々」(1890年) フィンセント・ファン・ゴッホ「ライラック・ブッシュ」(1889年)

アンドレ・ドラン「ポール=ヴァンドル」(1905年) アンリ・マティス「赤い部屋」(1908年)



左上:モーリス・ドニ「春景色(神聖なる木立)」(1897年)
右上:アルベール・マルケ「サン=ジャン=ド=リュズの景色」(1907年)
左中:フィンセント・ファン・ゴッホ「わらぶき屋根の家々」(1890年)
右中:フィンセント・ファン・ゴッホ「ライラック・ブッシュ」(1889年)
左下:アンドレ・ドラン「ポール=ヴァンドル」(1905年)
右下:アンリ・マティス「赤い部屋」(1908年)



展示室にはかくもたくさんのマティスがあるのに(しかも空いているのに)、
グループに遅れてならじと進んでいかねばならないもどかしさ…。
そんな思いを抱きつつも、展示はさらに続きます。


パブロ・ピカソ「カフェのテーブル」(1912年) アンドレ・フージュロン「橋」(1968年)

ピエール・スーラージュ「ペインティング 1995年1月19日」 アルノルト・ベックリン「死の島」(1901年)

ワシリー・カンディンスキー「ムルナウの風景」(1908年) ワシリー・カンディンスキー「冬の風景」(1909年)



左上:パブロ・ピカソ「カフェのテーブル」(1912年)
右上:アンドレ・フージュロン「橋」(1968年)
左中:ピエール・スーラージュ「ペインティング 1995年1月19日」
右中:アルノルト・ベックリン「死の島」(1901年)
左下:ワシリー・カンディンスキー「ムルナウの風景」(1908年)
右下:ワシリー・カンディンスキー「冬の風景」(1909年)


とまあ、ずらずらずらとエルミタージュの収蔵作品を挙げたばかりになってますが、
とにかくことほどさように目の止まる作品群がある、それがエルミタージュだということでして。


そんな中をあわただしく駆け抜けて、作品群との遭遇は幻でもあったろうかと思ったり。
ついつい「エルミタージュ幻想」なんつう、アレクサンドル・ソクーロフ監督の映画のタイトルを
思い出してしまったりもしたところです。


と、ここまで比較的ビッグネームばかりを取り上げてきたところで、最後にひとつ、
ここで初めて知ったアルフォンス・ドヌーという19世紀フランスの画家の作品を。


アルフォンス・ドヌー「旧市街の道」(1873年)

アルフォンス・ドヌーはもっぱら戦争画で知られた画家のようですけれど、
この「旧市街の道」と題された情景はいささか傾向を異にしているような。
景色を描いて実は人物が主役、そんなふうに思ってしまうのですなあ。


こうした新発見(個人にとってですが)が館内にはもっともっとあったはずと思うにつけ、
やっぱりエルミタージュは再訪せんといけんねと、強く強く思うのでありました。