両親のところを訪ねて、まあ元気にしておるわいねえと確認できたわけですが、

出向いたついでの行き帰りに立ち寄ったあたりはまたおいおい記すとしまして、

ここでは取り合えず旧来からの流れに乗って。その方がさらっと書きやすいものですから…。




さて、小鹿野町営国民宿舎両神荘 で一泊した後は、
再び往路と同じ小鹿野町営バスでもって西武秩父駅へとの出たのでありました。


目指したのはダム詣でなのでして、行き方としては宿舎最寄りの薬師堂バス停から
西武秩父とは反対方向、秩父鉄道三峰口駅へ出て秩父鉄道で浦山口へ出るという方向を
考えておったわけですが、浦山口駅から徒歩で20分ほどでかかる。おそらくは登り坂で。


そこへ西武秩父駅から別のバスに乗り換えれば、
浦山ダムまで直接行けることが判明、急遽方向転換と相成った次第でございます。
三峰口駅ではSLパレオエクスプレスの勇姿が見られるかもというのが少々心残りでしたが。


とまれ、西武秩父駅に戻り接続のバスのりばを探しましたけれど、
どうも駅前の案内板にそれらしい記載が見あたらないのですなあ。


そこで観光案内所を頼ってみますれば、
どうやら乗り継ごうとしている秩父市営バスは駅前のバス乗り場までは入ってこないようで、
ちょいと歩いた先の国道140号に面してバス停があるとのこと。
待ってれば「ポテくまくんのバスが来ますよ」と教えてくれたのでありました。

秩父市営バス 西武秩父駅入口バス停


秩父市営バスぬくもり号と書かれたバス停で待つことしばし。
なるほど「ポテくまくん」の絵がかかれたバスがやってきた…のですが、なんともちっちゃい!


秩父市営バスぬくもり号

ちなみに「ポテくまくん」と言いますのは、秩父市の「ゆるキャラ」ですな。
名物のみそポテト と、実際に秩父の山中に住まっている熊との組み合わせということで。
なかなかに可愛いキャラクターになってますね(栃木県佐野市のさのまる には及びませんが)。


秩父市営バスの車体を飾るポテくまくん

それはともかく、マイクロバスというよりははっきりワゴン車のぬくもり号がバス停に到着。
こんなに小さくて果たして乗れるのか…?という不安をよそに、余裕の車内。
ただ車体にはあまりに大きくポテくまくんを配してしまったので窓が覆われ、外が見えない。
まあ、観光客向けというよりも地元のお年寄りの足代わりということでもありましょうかね。


上の写真でお気付きかもしれませんですが、車体の上に拡声器が見えましょう。
市街からちょいと外れた山間部に差し掛かりますと、
ここから「もしもしカメよ」のメロディーを流しながら走るのですな。


なんとなれば自由乗降区間であって、バス停の無い場所でも乗り降りが可能という区間では
このメロディーを耳にしたところで手を挙げて合図をしたりすれば、
どこででも乗せてくれるというシステムになっておるようで。

山間部では必ずしもバス停近くに住まいがある人たちばかりではないでしょうからねえ。


とまあ、かような秩父市営バスぬくもり号に乗って山道をグングン上り、
堤高156m、重力式コンクリートダムとしては奥只見ダムに次いで
全国2番目の高さを誇るという浦山ダムに到着したのでありました。