マインツを離れる頃
、曇り空こそ残っていたものの朝からの雨はあがっていましたですが、
フランクフルトに到着してみれば、すっかり青空になっておりました。
ですから、駅近のホテル(またしても!)にチェックインして荷物を放り込み、早速に行動開始。
お目当てをもったいぶって後に回した結果、時間が足らないなんつうことのないように、
最初に向かったのはフランクフルト最大のお目当て、シュテーデル美術館でありました。
中央駅から南の方へ歩くことしばし、ライン川…でなくて、マイン川の河畔に至ります。
マイン川は、ライン川とドナウ川を繋ぐ運河という中央ヨーロッパの一大物流路の
一部をなしている…という予備知識はあったですが、そのわりには
ライン に比べて圧倒的に川幅は狭いですな。
正面に架かっているのが「ホルバイン橋」という歩行者専用(自転車はOK)の橋で、
これを渡った先に目指すシュテーデル美術館があるのでありますよ。
橋を渡りつつ振り返ってみれば、今回訪ねた先々ではおよそ見られなかった高層ビルが。
ニューヨークのマンハッタン
に擬えて、「マインハッタン」と呼ばれるようですけれど、
この手の高層ビルをあんまりドイツの人たちはお好きではないようなので、多分に揶揄なのかも。
で、高層ビルから目をマイン河畔に移していただきますと、
ごちゃごちゃテントの立ち並んでいるようすがご覧いただけようかと。
元々旅のプランニング段階ではフランクフルトに3連泊することなど考えもしなかったのですが、
折りも折り、マインツから移動してきたこの金曜日と翌日、翌々日の土日にかけて、
「Museumsuferfest」というフェスティバルが行われてると知るに及んで、
考えを変えたのでありました。
フランクフルトではホルバイン橋のちょいと西側(手前側)辺りから東側(上流方向)へ向かって
博物館が軒を連ねており、その辺りを「Museumsufer」、博物館河岸と呼んでいるそうな。
そこのお祭りですなあ。
で、単に川岸にテントが軒を連ねてお好み焼きやたこ焼きを売っているのがお祭りではなくして、
(いわでもがなながら、お好み焼き、たこ焼きは例えであって実際には売ってないです…)
「博物館河岸」にひっかけてフランクフルトの街なかにあるほとんどの博物館が協賛しているのですな。
その数23箇所です(下の画像で、赤い丸に数字が入っているところ)。
実はマイン川に向けて歩き出す前に中央駅のツーリスト・インフォメーションに立ち寄り、
「Museumsuferfest-Button」なるものを購入しておいたのですね。
ボタンというより日本人的にはバッヂなのでして、これを付けておれば金曜日の15時以降、
翌々日の日曜日いっぱいまで、協賛する23箇所の博物館・美術館に入りたい放題。
このバッヂは何とたったの7ユーロですから、シュテーデル美術館に入場しただけで
もはやおつりが来るといったぐらい。どうだ!もっけて泥棒状態ではありませんか。
まあ、だからといって全ての博物館・美術館を廻ってやろうてな野心は抱きませんでしたけれど、
軽い気持ちであっちこっちに入ってみたあたりは、追々書いていくといたしましょう。
考えてみますと、どこでも入れるとなれば
予め「興味ないね…」といった内容の展示にも気軽に接する可能性が出てくるわけで、
それによってもしかすると新たな興味を喚起できるかもしれない。
東京でも上野あたりとか、エリアを限ってやってみたらいいのにと思いましたですよ。
そうそう、マイン河岸でのイベントの中には、
それこそ上野公園ででもやっているの?てなものもありましたので、ちと紹介。
どうみても日本の弓道でありますね。
ちなみにご指南役は全てドイツ人のようでしたけれど、
ともすると日本人より日本文化に興味があるような人たちっているのですねえ。
…てなことを言っているうちに(例によって)長くなってしまいましたので、
シュテーデル美術館の見応えの一端は次のお話ということに…。


