ということで、聖シュテファン教会を訪ねて「シャガール・フェンスター 」を目に焼き付け、

マインツの最小限押さえるべきところは押さえたかなと。


欲を言えばまだまだ覗いてみたいところがないではないものの、諦めも肝心と思いつつ、

高台の聖シュテファン教会を後に路面電車の電停のあるシラー・プラッツ(シラー広場)まで下る、

その道すがら、すぐ脇を路面電車が走り抜けていく。


マインツの路面電車


この狭く曲がった道に市電が通っているような、またバス路線も

何とか走れる道を見つけて走っているみたいなごちゃごちゃとしているあたりも、

これまたマインツらしいところと思うと何やら名残り惜しくもなってきますね。

ですので、名残りの最後にシラー広場のようすでも記しておきますか。


フリードリヒ・フォン・シラー像@マインツ


日本ではとかくベートーヴェン の第九終楽章の歌詞「歓喜に寄す」の

作者であることが知られるくらいのシラーですけれど、

ドイツは国民的劇作家とでもいったらいいんでしょうか、

ヴィースバーデン にも像が建てられてましたですね。


一方でゲーテ の像もあちこちにありますけれど、

どうもゲーテ像はぎょろっとした目を持っていて「ああ、ゲーテだな」と分かりやすい。

それに比べてシラーの方は(あまりその姿かたちが伝わっていないのか)自由に作られてるようす。

そうなりますと、どうせ「かっこよくしちゃおうかいね」といった手心が加わっているのかもですなあ。


ところで、シラー広場といいながら、そこにあるのはシラー像だけはないのでありまして。

こんな道化のような姿をした像もすぐそばに。


おそらくはカーニバルの先導役?


想像で言うのも何ですが、たぶん外れてはいないと思うので言いますが、

マインツはドイツの中でもカーニバルの賑々しさで有名らしいのですよね。

これはきっとカーニバルでの仮装でもあろうかと。


この一人きりの像が見やる方向には別の集団が待ち受けており、まさにカーニバルの行列かくや。

噴水になっていて、あちこちから水が噴き出しているあたり、乱痴気騒ぎを容易に想像させますね。


カーニバルの乱痴気騒ぎ?



このあたりの事情はカーニバル博物館に明らかになったかもですが、

またいつぞやの機会にでも。

そういうわけで、路面電車でマインツ中央駅へ。

一端ホテルに寄って荷物をピックアップし、いよいよフランクフルトへという運びでございます。


近郊列車で小一時間。15分の遅延を含んでの移動時間ですが、

しかしまあ、これまで訪ね歩いたあちこちの町に比べて、格段に大きな町ですね、フランクフルトは。


フランクフルト中央駅構内


フランクフルト中央駅ひとつとっても大きい、大きい。

上の写真では全貌は不明でヴィースバーデンと同じくらい?と思ってしまうところながら、

アーチ状のかまぼこ天井がこの右側にもも一つ同じ大きさで被さっているのでありますよ。


大きさに見合って人の数も多く、流れもせかせか。

この欧州金融の中心地に漂うビジネス優先感といいましょうか、

早速に観光気分と遊離した雰囲気を感じたわけですけれど、

さてフランクフルトは本当に観光要素に乏しいのか?探訪の始まりであります。


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