マルハバ
先日、知識があれば
夢は持てる!!
というお話を書きましたが、
この『知識』というのも
なかなかのトリッキーもの。
何が本当の知識なのか、
何をもって知識なのか、
途上国では本当に難しい問題です。
情報があってこその
知識となりうるわけなのですが、
現在の日本では、
情報がありすぎて一体何が真実なのか
分からなくなっています。
しかし、途上国の特に田舎の方にいくと、
情報が限られていて、
村や街の有権者たいう言葉を
正しい情報だと信じこむ人もいます。
そこに目を当てた企業は、
ある商品を飲み続けると病気が治る、
などとウソの情報を流して
売り上げを上げようとしていることも多々。
そして宗教が絡んでくると、
また難しい・・・
どう考えても間違いだと分かっていても、
村の教会の牧師さんがこう言ったから
信じなければいけないんだ、とか。
私がヨルダンで生活していて、
衝撃的なことはいくつもありました。
アラブでは糖尿病が
深刻な問題となっています。
どこかで聞いた話によれば、
ヨルダンでの一番の死亡原因は
交通事故。
(中東へ行ったことのある方なら
きっと分かっていただけるはず。
運転が半端なくみなさまお上手で・・・)
交通事故に次ぐ死亡原因は
なんと、糖尿病なんだとか。
難民キャンプで働いていた時に
こんなレポートを聞きました。
「乳児に紅茶を飲ませるのを
やめさせるキャンペーンをする」
初めて聞いたとき、何のことだか分からず
思わず隣の席の人に聞いてしまいました。
え??シリアって赤ちゃんに紅茶飲ませるの?
中東の紅茶を飲んだことがある方は
きっとご存知だと思います。
彼らは紅茶をストレートでは飲まず、
日本人にとってはありえないほどの
お砂糖を入れるのです。
その紅茶を乳児に飲ませるのだというから
これはびっくり。
ユニセフが言うには、
紅茶は非常に消化に悪く、
砂糖の摂りすぎで乳児が糖尿病になることも。
そして、もうひとつ、
ユニセフが国連世界食糧計画(WFP)と
協力して配給していたのが、赤ちゃんの粉ミルク。
しかし、この粉ミルクも許可がないと
渡せないことになっていました。
名付けて 『母乳促進キャンペーン』
私がヨルダンで生活していた時に、
身近にも同じようなママがいたのですが、
中東では母乳が出ても、
生後間もなく、粉ミルクに切り替えてしまう
ママがたくさんいます。
その理由の一つが、腹持ちのいい粉ミルクにして、
母乳をあげるのは面倒だからと、母乳を止めてしまうのです。
そしてもう一つの理由として、
どうやらこれもマーケティングのせいなのですが、
以前にシリアで、粉ミルクのほうが母乳よりも
栄養がある、という宣伝がされたそうなのです。
その情報が刷り込まれたシリア人たちは、
母乳よりも粉ミルクを好みます。
しかし、それが間違った情報だということを
ユニセフは様々なキャンペーンを通して
ママたちに伝えていました。
更にびっくりだったのは、
生まれたばかりの赤ちゃんに
チョコレートをなめさせていたこと。
理由を聞けば、
「大人がおいしいと思うものを
子どもにもあげたい」
親が子どもを想う気持ちは
全国共通です。
目に入れても痛くないほど、
可愛くてかわいくて
仕方ないのです。
でも、正しい知識がないと、
「これは美味しいから、きっと子どもも喜んでくれる」
と、なんでもかんでも口に入れてしまいます。
私がケニアでインターンをしていたときも、
絶対に暑いだろう、という日でも、
子どもたちは毛糸の帽子をかぶり、
セーターを着ていました。
これも同じ。
「親が子どもが寒いだろうと思い着させている」と。
子どもは汗びっしょりかき、
正直臭いもすごかったです。
どれだけばい菌が繁殖しているか、ということは、
私が彼らに一言伝えただけでは分からないことでしょう。
情報は情報でも、
正しい情報がない限り、
正しい知識にはならないのです。
メディアが完全独走し続ける世の中、
日本人の私たちでさえ情報を
間違えて捉えてしまいがちですが、
教育が十分と言えない途上国の人びとにとって
正しい情報なんて見極められるのでしょうか。
私たちは、ヨルダンのオリーブオイルを
日本に輸出することで、
共に働く方がたと、正しい情報で仕事がしたいと
思っています。
ヨルダンでは日常的に行われている
賄賂を通じての交渉方法。
これではいけないんだ、ということ。
こんなことをしなくても、
ビジネスはできるんだ、ということ。
教育は恐ろしいものではなく、
幸せを引き寄せてくれるもの。
親に「お前はバカだから」と言われたから
一生単純な仕事しかできないのではなく、
チャレンジして新しいフィールドに
立ってみることもできるのだということ。
さまざまなことを、
オリーブオイルビジネスを通して
「正しい情報」「正しい知識」として
彼らに理解していただけたら嬉しいです。
そんな希望を持っています。
*********************
ヨルダンの搾油場から輸入してきた
『アルベッラオリーブオイル』の情報、
ヨルダンでの生活秘話など、
公式LINEアカウントにて配信中

↓ ↓ ↓

ヨルダンの貧困に苦しむ人びとを
支える『アルベッラオリーブオイル』と
『ザアタル ハーブミックス』は
こちらからご購入できます
↓ ↓ ↓
