サイキックスです。今回のテーマは「相場心理」です。
先日の「チャートには2種類の情報しかない」では
相場認識をするための「わかりやすいイメージ」についてお伝えしていきました。
今回はより、ローソク足が形成される過程の「心理的な要因」について解説していきましょう。
市場において発生する感情は基本的に2種類の感情しかありません。
「強欲」と「恐怖」です。
◼︎相場における強欲とは?
強欲とは、簡単にいうと「もっと利益を出したい!」「もっと儲けたい」
という強い欲望を指します。
わかりやすい例としては
「連勝して、今の自分ならいける!と思い、つい手法とは違う部分でエントリーしてしまう」
まさにこの「スケベエントリー」こそが「強欲」の代表例になります。
また実際の相場では、
「暴落時にこんなに下がったんだから、そろそろ上がるだろう。」
と「過度な逆張り」をしてしまうタイプなんかも強欲と言えます。
◼︎相場における恐怖とは?
恐怖とは、そのままの意味で
「損するのが怖い」という損失への恐怖を指します。
具体例としては、
「エントリーしたけど怖くて長い間ポジションを持てず、すぐ決済してしまう」
といったようなものが挙げられます。
また恐怖の場合は、「恐怖ゆえに損切りできない」というジレンマに陥る場合もあります。
これをプロスペクト理論と呼びます
簡単にいうというと、
プロスペクト理論とは
「人間のリスク回避への意思決定は、状況下に応じて大きく変化し、
必ずしも合理的な判断を下すとは限らない」
という理論です。
投資における具体例としては
「損失を受け入れたくないという気持ちのあまり、
本来絶対に損切すべきところで損切出来ずポジを持ち続けてしまう」
といったような意思決定がプロスペクト理論に当たります。
これを言い換えると
「損を受け入れたくないがために更により大きい損失を出す可能性のある行動をとる」
ということになります。
冷静に考えれば、非常に「非合理的」であることがわかりますが
市場においては感情に支配されてこのようになってしまっている方が非常に多いのです。
よりプロスペクト理論についての詳しい内容を知りたい場合は
ウェキペディア載せとくんで読んでください
参照|「プロスペクト理論とは」
バイナリーの場合には
業者によっては「転売機能」がついている場合もありますが、
基本的に判定時間まで待つのと比べ、業者に有利になっているのと
単純に転売を使う方はそこまで多くないので
バイナリーしかやられたことがないと、想像がつきにくいかもしれません。
ですが、為替チャートを軸に取引される以上、
バイナリーの場合も市場参加者(トレーダー)目線で相場を捉える必要があります。
◼︎相場はなぜ動いているのか?
相場というのは、
買いチームと売りチームに分かれた
「強欲」と「恐怖」の強弱+「第三の要因」
によって動かされております。
第三の要因とは
「実需」と「大口の意思」です。
FXの場合などは想像しにくいかもしれませんが、
株の場合などは、相場を支配できるだけの資金力がある大口が
「将来的にあげたいが、もっと多くの株を拾いたいがために、《あえて》一度故意的に下げることによって個人投資家に株を手放させる(売却)させやすくさせる」
ということがしばしば起こります。
この第三の要因は
一概に「これがこうだからこう」と
方程式のように断言できるわけではありませんが、傾向はもちろんあります。
これはあらかじめ巻き込まれないように回避できるものもあれば、不回避なものもあります。
逆に明確に方向性が予測できるのであれば、トレードで大きな利幅を取ることも可能です。
ここに関してはまた別の機会に詳しく解説する予定です。
相場心理の解説に戻りましょう。
実際に「相場心理」をトレードで活用するためには、
「人がどこで欲を出し、恐怖を感じるのか」
という局面をチャートから読み取る必要があります。
多くの人が「強欲」または「恐怖」、もしくはその両方を感じる場面で
心理的な抵抗線、支持線(レジスタンス&サポート)が発生します。
トレードというのは
「心理的要因によって生まれる壁(ライン)を探すゲーム」
だと考えています。
参考|時代による相場の変化
この「心理的な壁(ライン)の構造」を考えてあげる
私自身のトレード法では、
バイナリーの場合には壁にピンポイントにぶち当たったところ、
FXの場合は、壁付近でしかエントリーしませんし、イグジットもしません。
当ブログでは何度も出現している
このチャートで考えてあげると非常にわかりやすく見えてきます。
どこで人々が「恐怖」と「強欲」を感じているかを考えてみてください。
もしかしたら最初は難しいと感じるかもしれません。
回りくどくてめんどくさいように思えるかもしれません。
オシレーターの逆張りやボリバンの逆張り、単純なサインツールといった
いかにもわかりやすい手法の方がよく見えてしまうかもしれません。
ですが、これだけは断言できます。
心理的要因から「相場認識」をした手法でない限り
そこに「本質」はありません。
「相場認識」が全てのスタートであり、ゴールなのです。
もし私が現在初心者に戻り、何も知識がない状態に戻ったとしても
「相場認識」の勉強にフルベットするでしょう。
今日はここまで。