悲しみの種
最初の1週間は、
毎日のように泣いていた。
泣いて泣いて、
涙が溢れて溢れて
悲しくてやりきれなくて仕方なかった。
人生で、これ程涙を流したことはない。
この先もきっとこれ程泣くことはないだろう。
僕は、自分のことを
もっと冷たい人間だと思っていた。
常に人と距離を取り
決して本音を話さない僕は、
冷たい人間の固まりだと思っていたし、それで良いと割り切ってきた。
でも、
今回の大震災で
生まれて初めて
心の底から泣いた。
自分のことではなく、
人のことを想って泣きながら暮らした。
今だに納得はいっていない。
何故、良い人ばかりが死ぬのか?
何故、東北地方の方々が
あれ程恐ろしい目に合って大勢死ななければならないのか?
自然だろうが何だろうが、やって良いことと悪いことがあるだろう。
東北の方々は何も悪くない。それなのに原発で更に追いうちをかけるように迷惑ばかりかけられる毎日……
それでも東北の方々は
復興への気持ちを捨てることなく、一生懸命生きていらっしゃる。
心の底から僕は東北の方々を尊敬している。
東北は日本の誇りであり、誉れである!!!
僕らは
あの3月11日。
日本人全てが
【悲しみの種】を手に入れたのだ。
悲しみの種は
何もしなければ
悲しみにしかならないが、
人を思う涙や
一生懸命流す汗が
増えれば増えるほど
綺麗な花を咲かせる
そして、その花が咲くと
大きな大きな幸せがやってくる。
だからいっぱい泣くんだ。
いっぱい汗をかいて生きてやるんだ。
どんなに時間がかかっても、
必ず悲しみの種は芽を出して、
花を咲かせる日がやってくる
暗闇が訪れた時、
人は不安になる。
真っ暗闇で先が見えない時、
人は未来を信じられなくなる。
そんな時こそ
暗闇の中で【一歩】を踏み出す人になりたい。
不安がいっぱいで
今の日本は未だ暗闇の中かもしれないけど
一歩を踏み出していくんだ。
それは小さな勇気だ。
何でも良い、
無理をせず自分の一歩を踏み出すんだ。
何でもいいんだ、
先が分からなくても
暗闇で手探りをするように
勇気を振り絞って生きてやろう!
亡くなった方々にも
思いは必ず通じている。
安心してあの世に行って貰えるように、
勇気をもって生きる!
大丈夫だ。
未来は悪くない。
大丈夫だから、安心していいよ。
みんなみんなお疲れ様、
大変な事も多いけど
小さな一歩、ほんの少しずつ、
手探りで進んでゆけるから♪
でっかい花を咲かせよう、
夢いっぱいの幸せを日本中に咲かせよう
がんばっぺ
日本!!!!!!
【今回の東北沖大地震】について
ニュースを見るたび泣いている。
地震や津波で亡くなられた方々の恐ろしい映像、
残された方々の悲痛な言葉や表情、
そして行方不明になった方々を心配する人々の姿……
ニュースで見るたびに
ボロボロと涙がこぼれる。
今も僕は泣きながらこのブログを書いている。
何だかどうしようもなく、どうしようもなく、
溢れてくるんだ。
この感情は何だろう?
ぬぐってもぬぐっても
ぬぐいきれないこの感情は何なのだろう?
ニュースを見るたびに
僕はこう言うんだ。
「むかつく……」
そう、むかつくんだ!
むかついてむかついて、
むかついてむかついて、
もう本当にむかついて、
涙がとまらないんだ!
この大災害の混乱に乗じて
盗みを働いている者がいる。
金を盗んでいる馬鹿野郎がいる!
……どうしてなんだろう?
どうしてそういう人間が死なないで、
愛する妻が死んで夫だけ残されたりする人がいるのだろう?
どうして女の子一人だけ残って、父親も母親も行方不明になってしまったりするのだろう?
どうして、残された人々を助けに車で海岸へ戻った優しい女性が津波に巻き込まれて死ななければいけないんだろう?
宮城の人が悪いことをしたのか?
岩手や福島の人がいけないのか?
みんないい人ばかりだろう?
一生懸命、現代を生きてきた日本人だろう?
全ては運命?必然?天罰!?
したり顔で、そんなことを言う占い師が昔いたけれど、
ふざけるのもいい加減にしろ!!!
何が運命だ、
何が天罰だ!
僕らは、不景気にも負けず、
よりよい明日を夢見て
一生懸命生きてきたんだ。
嫌な事件や嫌なニュースばかりでうんざりしてたけど、
今年はきっと良くなるって希望をもって生きてきたんだ……
友達が死んだ。
大学時代の友人で、
曲がったことが大嫌いな
本当に優しくて誰よりも
誰よりも、優しくて
本当に優しくて
いい奴だった……
だから、むかつくんだ。
なぁ神様、
どうしてこんなことを起こすんだよ?
僕らは、
一生懸命生きているのに、
どうして良い人を連れてゆくんだ?
本当に、
あなたは神様なのか?
僕は毎日死んだ友達のこと、
今回の地震で亡くなられた全ての方々のことを祈っている。
幸せは
辛いとう字の上に十字を足す。
今、一番辛いのは
被災地の方々だ。
僕らはみな、
日本人だ。
今こそ日本人であることに誇りをもつ時だ。
諸外国の方々が応援してくれている。
まだまだ辛い日々は続くだろう。
悲しみは消えないだろう。
悔しくて、悔しくて
怒りの矛先を何にも向けられない、
やりきれない思いもあるだろう。
節電ぐらいいくらでも協力する。
僕たちは
日本人としての誇りを胸に
あきらめてはならない。
必ずプラスに変わる時が来る。
辛いの上に+を足すと
幸せという文字になる。
希望を足すんだ。
絶望は足さない。
明日を足すんだ。
昨日は足さない。
僕らは前に生きることが出来る。
死んではいけない。
生きたかった人々に
安心してもらえるように
安らかに眠ってもらえるように
生きよう。
嫌なことがあっても
生きてやるんだ。
悔しくて、悲しくて
全てが嫌になっても
生きていくんだ。
お疲れ様、中島。
今まで色々と有難う。
何も出来なくてごめん。
天国で、ゆっくり
おやすみ
【味噌汁】について
ある日、
携帯に着信があった。
知らない番号からだった。
出てみると
『久しぶりです。お元気ですか?』
と、謎の口調で言う。
だが、その声に
聞き覚えはない。
「どちら様ですか?」
と眉をひそめて僕が聞くと
『味噌汁です』
と言う。
「はい?」
と聞きなおすと
『味噌汁です。』
と
やけに落ち着いた口調で言うのである。
「みそしる?」
『はい、味噌汁でございます』
「みそしると言うと、あの味噌汁ですか?」
『はい、わたくしはその味噌汁でございます』
……
新手の詐欺だろうか?
オレオレ詐欺などの成りすまし詐欺も、
ついにここまで来たのか……
感慨にふけっていると
電話の声は続けて言う。
『お体、大丈夫ですか?』
「……?」
『わたくし、心配しております…………』
聞けば
最近、味噌汁を飲む回数が減っているので
心配しているという。
自分は味噌汁の身なので
電話してはいけないと分かっているのだが
心配のあまり、電話してしまったのだという。
よくよく聞けば
味噌汁の言うことも最もだ。
確かに
最近、味噌汁を飲む回数が減っているのは自分でも気付いていた。
だが、まさか
味噌汁本人から心配の電話がかかってくるとは思わなかったのだ。
『お体を大切にして下さい。悲しい時、辛い時、どうかわたくしをお飲み下さい。わたくしはいつもお側におります』
「待て!
いや、待ってくれ!
君は本当に味噌汁なのか?」
『はい』
電話から聞こえる味噌汁の声は
不思議な声だった。
男ではない。
かといって、女の声でもなかった。
透き通るような、実体のつかめない
不思議な声だった。
ここに至って
僕は味噌汁本人が電話をしてきたことに気付いた。
そして、
もう味噌汁が電話を切ってしまうと二度と
味噌汁と話せないのではないかと不安になった。
味噌汁がどこかに行ってしまう……
僕は思わずあの話をした。
「夢を見たんだ!」
『夢……ですか?』
「うん、夢の中で僕はある恐ろしい国の会議場にいたんだ。
その国は独裁国で、
一番上に立つ人間が全てを決める権限を持っていて、
沢山の外国人に混じって僕は何故か、そこに1人でいるんだ」
味噌汁はじっと聞いている。
「すると、その国の独裁者は
部下から渡された味噌汁のお椀を開け、
無表情で飲みだしたんだ。
ズズズズズ…
ズズズズズ……
まわりを囲むように
軍服を着たSP逹が無言で見ている。
僕は気が気じゃなかった。
味噌汁は日本の文化だ。
それが、果たして受け入れられるのか排除されてしまうのか、
国家間の関係の悪化にも
つながる一杯の味噌汁なんだから」
『えぇ、わたくしも緊張致します……それで、どうなったのですか?』
「いいかい?
ここからが大事なんだ。
独裁者は味噌汁を飲んで、
こう言ったんだ。
【オー ソイスープ】
(ソイスープ、ソイスープ)
まわりの人間が
みんなソイスープだと追従して言い出した。
だが僕はどうにも我慢出来なくなって
思わずこう叫んだ!
「No! イッツア ミソシル!」
……
……
現場は急速に
静まりかえった。
ライフルを持った兵士が
ガチャリと僕に銃口を向ける。
独裁者は
ムスッとした表情で
僕をにらみ
【イッツ ア ソイスーープ!!】
と言う……
瞬間!
僕は再び
「No!イッツ ア ミィソォシルゥ!!!!」
外国人逹がざわつく。
あの日本人は馬鹿じゃないのか?
殺されるぞ……
場は異常な緊張感がはりつめ
独裁者は僕を睨みつけながら
再びゆっくりと味噌汁をすする
ズズズズズ…
ズズズズズズズ……
そして一言
【…… Yes イッツ ア ミィソォシィルゥ♪】
うわぁぁぁぁぁーーっという歓声がアチコチからあがり
一気に味噌汁コールが起こる。
ミィソォシルゥ♪
ミィソォシルゥ♪
ミィソォシルゥ♪
ミィソォシルゥ♪
……
会議は大成功さ。
近隣国のみならず、自国への独裁を改め
独裁者は日本の一番の理解者になった。
一杯の味噌汁が世界を変えたんだ♪ 」
……味噌汁は
電話口で
うんうんとうなずきながら僕の話を聞いていたが
やがて話を聞き終わると
ふふっと笑いながら
『どうかいつまでもお元気で♪』
と言い残し
電話を切った。
…………それが最初で最後の
味噌汁との電話だった。
それ以来
味噌汁から電話が来ることはない。
思えば
味噌汁とは
なんとも潔い食べ物ではないだろうか?
ネーミングも
味噌の汁とそのままで
決して奇をてらわず
地味でありながら
昔から日本人の食卓には
欠かせない大切な汁物であった。
味噌汁が嫌いだと言う日本人を
僕は見たことが無い。
具は豆腐に油揚げ、大根にワカメなど
地味なのに体に良いものばかりで
日本人の健康には欠かせない。
主役にはなりえないが、
そもそも味噌汁は主役である必要は無い。
名脇役として
昔から常に日本人の食卓にあがり
陰ながら栄養を補っており、一口飲むだけで実に落ち着く存在である。
何とも愛らしい存在だ。
僕はそんな味噌汁が大好きだ。
今日は仕事前に早く目が覚めたので
思い付いた味噌汁の話を書いてみた。
もちろん、
味噌汁から電話が来たことはないし、
これからも電話は来ないと思う。
だけど、もしかしたら
味噌汁は
常に僕ら日本人の味方で
僕らの健康を心配してくれているのかもしれない。
だから、今日も元気に
味噌汁を飲もうと思う
ズズズズズズズズズズ~♪
(⌒o⌒)_∪
