情報科の書庫 -2ページ目

MAPLUSポータブルナビ


エディア
MAPLUSポータブルナビ(GPSレシーバー同梱版)

 1万円ちょっとのポータブルナビです。ナビゲーションソフトとGPSアンテナのセットです。


 GPSだけで測位しますので、若干の誤差がありますが、現在地周辺の地図が自動的に表示されるだけで、周辺の様子は十分にわかるものです。

 一番困るのは、地図上でどの位置にいるのかがわからないことですからね。


 いろいろな状況で使ってみました。


●室内

 GPSの電波がほとんど受信できません。窓際なら受信できることがあります。


●市街地(徒歩)

 新宿のビル街ではどうもGPSの電波が受信しにくいようです。住宅地や広い道路などでは特に問題ありません。知らない学校に出かけるときには役立ちます。


●電車・バス

 なかなか電波が受信できません。バス乗車中に地図が確認できると、周辺の状況が掌握しやすく便利です。


●車

 電波は容易に受信できますので、現在位置は比較的正確に表示されます。目的地を設定して音声案内付きのナビゲーションをすることができます。

 ルート案内は大きな道を優先して案内するもので、あまり素直に従うと、渋滞に突っ込んでいくようなこともあります。

 欠点としては、リルートに時間がかかることと、最初に案内したルートに固執する傾向があることです。また、音声案内の音量が小さく(PSPの限界なのですが)聞き取りにくいという問題もあります。



 全般的には、最初の測位に時間がかかるという問題がありますが、この値段でGPSナビを持ち歩けるメリットは大きいと思います。場所も重量もとりませんので、鞄に入れておけば出張などで役に立ちます。

PSP(プレイステーション・ポータブル)


ソニー・コンピュータエンタテインメント
PSP「プレイステーション・ポータブル」ギガパック

 ご存知の通り、ただのゲーム機にとどまらない、ゲーム機です。


 私はゲームソフトも持っていますが、音楽/ビデオプレーヤーとしての利用が一番多くなっています。座れればビデオ、立っているときには音楽と、容易に切り替えて利用できます。大きくきれいな液晶が特徴です。


 これにタッチタイピングができるサイズのキーボードがあれば、生徒が一人一台持つためのコンピュータとして適切なんじゃないでしょうか。


 無線LANが内蔵されているので、手軽なブラウザとして利用できます。Yahoo!MailやGmailは何とか使うことができます。キーボードがないので、入力は若干面倒です。でも、購入したときに比べて入力方法が改善されています。


 PSPのすごいところは、ファームウエアアップデート機能です。この機能によって、購入したときより機能がアップしています。入力方法が改善されているのもこのおかげです。RSSリーダー機能やロケーションフリープレーヤーなどが、後から追加されています。


 ゲームに興味のない方にも、マルチメディアプレーヤーとしてどうでしょうか。ポータブルナビソフト も発売されて、用途も広がっています。

これだけでわかる 最新情報リテラシー


久野 靖, 辰己 丈夫, 佐藤 義弘, 日経BPソフトプレス
これだけでわかる最新情報リテラシー―コンピュータ&ネットワーク技術の基本から情報活用のモラルまで
 日経BPさんが作る高校生向け副教材(資料集)の一般書バージョンです。

 日経BPの雑誌「日経パソコン」や「日経NetWork」などでお馴染みの,わかりやすく正確な説明が,高校生向けのよりわかりやすい表現で書かれています。

 すべての高校生が学ぶ教科「情報」の副教材として作られていますので,一般の方が予備知識無しに読むこともできるようになっています。

 また,高校生の興味・関心を高めるために,日経BPらしい最新の動向や詳しい内容にも触れています。

 パラパラッとめくって1~2ページ読んでみても,「へーっ」「ふーん」と私も思うようなことが書かれています。

 店頭で見かけましたら,パラパラッとめくってみてください。

全89項目をご紹介します。
  1. CD-ROM
  2. CPU
  3. DVD
  4. USB
  5. 主記憶装置
  6. ディスプレイ
  7. ハードディスク
  8. バス
  9. プリンタ
  10. マウス
  11. マザーボード
  12. GUI
  13. Java
  14. OS
  15. TRON
  16. UNIX
  17. アセンブラ
  18. オープンソース
  19. データベース
  20. 表計算ソフト
  21. プログラミング言語
  22. ワープロソフト
  23. 2ちゃんねる
  24. BBS(電子掲示板)
  25. DNSと名前解決
  26. HTML
  27. HTTP
  28. IP電話
  29. LAN
  30. TCP/IP
  31. URL
  32. Webサーバ
  33. Webページ
  34. Wiki
  35. XML
  36. インターネット
  37. 検索エンジン
  38. コンピュータウイルス
  39. セキュリティ
  40. チャットとメッセンジャー
  41. 出会い系サイト
  42. ファイアウォール
  43. ブラウザ
  44. ブロードバンド
  45. ブログ
  46. 無線LAN
  47. ルータ
  48. PDF
  49. 顔文字
  50. 電子メール
  51. フォント
  52. プレゼンテーション
  53. 文字コード
  54. Flash
  55. MIDI
  56. MP3
  57. P2P
  58. 画像ファイル
  59. ディジタル放送
  60. 動画ファイル
  61. 携帯電話
  62. ディジタルオーディオプレーヤー
  63. 個人情報
  64. 肖像権
  65. 商標権
  66. 情報漏えい
  67. 知的財産権
  68. 著作権
  69. ネチケット
  70. フィッシング
  71. 迷惑メール
  72. 2進法
  73. 圧縮
  74. アルゴリズム
  75. 暗号化
  76. 色の表現(RGBとCYMK)
  77. エラー検出・訂正
  78. 画像情報の伝達技術
  79. コンピュータの歴史
  80. 標本化・量子化
  81. 組み込みシステム
  82. 情報システム
  83. 身体への影響
  84. 電子商取引
  85. 電子マネー
  86. ユニバーサルデザイン
  87. Amazon、楽天
  88. Apple Computer
  89. Yahoo!、Google

i (ai)


オフコース, 小田和正
i (ai) (DVD付)
 その昔、武道館にも2回ぐらい行きました。その当時、LPレコードも持っていましたね。コピーバンドもやっていましたっけ。最後の東京ドーム公演にも行きました。

 リアルタイムでOff Courseのファンでしたから、「懐かしい曲がずらり」といった感があります。

 2枚組のCDの他に、武道館のLIVE映像が収録されているDVDも付いてきます。



 KAT-TUNの『僕らの街で』を聞いた瞬間に、「小田さんの曲だ!」と思った人にはおすすめできます。

ワイヤレスマウス


エレコム
ELECOM 2.4GHz帯採用 KUNACワイヤレスマウス plus ホワイト M-D9URWH
 ワイヤレスマウスです。

 売りは2つ
・コンパクトなのに、USBポートに刺すレシーバーが本体内に格納できます。しかもポーチ付き
→持ち運びに便利
・2.4GHz帯の電波を用い、30m程度まで電波が飛びます。
→教室内どこでも使えます。

 このマウス、情報科の先生必携です。

 授業に使う「教員機」にこのマウスをつなげば、机間巡視をしながら「教員機」を操作できます。教員機に縛られず、自由な立ち位置で授業ができるようになります。

 また、出先で発表をするときにも便利です。PCを操作すると、どうしても下を向いてしまいます。顔を上げてプレゼンするには、リモート操作ができる無線マウスが効果的です。


 他社さんからも似たような製品が出ています。ご予算に応じて選んでも良いのですが、2.4GHz帯にはこだわった方が良いと思います。

情報のさばき方

外岡 秀俊
情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント

最初にこの本の効能を書きます。


  • 新聞がよりおもしろく読めます
  • わかりやすい文章を書くためのヒントがあります
  • 情報のとらえ方を見直すきっかけになります
 最近、本を読むときは、気になるところをメモしながら読んでいるのですが、この本はなかなか興味深く、メモをとらずに読み進めてしまいました。

 この本の内容はこちらのblog(『情報のさばき方』を読了!!情報のさばき方・その2 )に詳しいので、ご覧ください。

 私が読んで印象に残ったことを2点
●電子文字と活字の違い
 電子文字はモノの属性を失い、純粋に情報となることで、社会に衝撃を与えた。その特徴は、時間と空間の制約の消失、検索力の増大、転写性、発進力の増大の4点。

●優先度の崩壊
 電報が届けば、何か緊急のことがあるとわかるように、メディアによって優先度が違っていたが、このような情報の優先度がなくなったため、すべての情報に目を通し、判断する必要が出てきた。

自分でできる情報探索


藤田 節子
自分でできる情報探索
 1997年に初版の本です。週刊アスキーの「私のハマった3冊」で書名が目にとまり、気になっていました。

 「はじめに」には『情報探索の能力は、デジタル情報とかアナログ情報という情報の形態にかかわらず、必要な情報内容を的確に探し利用する、人間の技術や能力の問題です。』とあります。

 その能力を生徒たちに身につけさせたい。そう思います。


  • 『情報探索能力を身につけたかったら、あくまでも自分の力で探すことです。』
  • 『私たちは、学校でも社会でも、必要で役に立つ情報を、いかにして探しだし利用するかという、基本的な情報利用能力を系統的に学ぶ機会がなかったといえます。』
  • 『情報探索の第一歩は、その情報要求がどのような内容であるかよく知ることです。』
  • 情報と情報メディアは違い、メディアを介して情報を得るが、本当に知りたいのはメディアが伝える情報の中身である。そこを間違えると、メディアに振り回されることになる。
  • 情報はものとしての実態がないので、複製しても価値が変わらない。ものとして所有するよりも、利用、使用することが重要。
  • 情報化社会は情報がものと同様に価値を持つので、タダで、無断で利用してはいけない。
  • 情報の価値は利用者が決める。同じ情報でもそれが情報となるかどうかは利用者次第。
  • 情報を探す3つの方法として、索引法、芋づる法、現物法がある。
  • コンピュータによるデータベースの利用は、索引法をマスターしなければうまく活用できない。 
 コンピュータを利用した情報検索については、あまりたくさん書かれてはいませんが、全文検索によるキーワードの取り扱い方などについても書かれています。それよりも、目的となる情報にどのようにたどり着くかについて、よくわかります。

 限られた「情報」の授業の中で、この本に書かれていることを生かすのは、なかなか難しいと思いますが、「情報検索」の授業をする上での自分のスタンスを明確にするためには、役に立つと思います。

 「ネット検索」の授業を深めたいと考えている方は、読んでみてはいかがでしょうか。


 Amazonは品切れ、学校の図書館にもないとなると、逆にほしくなるもので、e-BookOffで購入しました。

ASPによるWebアプリケーションスーパーサンプル


西沢 直木
ASPによるWebアプリケーションスーパーサンプル
 だいぶ前に買った本ですが、今でも役に立っています。

 ASPは、PerlPHPのように、ブラウザを使ってデータを入出力するといったことができます。受け取ったデータは、ブラウザに表示させたり、テキストファイルや、Accessのデータベースファイルとして受け取ることができます。

 ASPはWindows2000以降のOSに標準添付されている機能で、IISを追加インストールすると使えるようになります。自宅のWindows機で開発・動作検証ができ、学校のWindowsサーバで利用できます。

 ASPを書くためには、
HTML
VBScript
SQL
の知識がある程度必要ですが、「いくらか聞いたことがあるぞ」のレベルで充分です。新しいことを覚えるのではなく、今までに覚えた知識を活用することができます。
 HTMLは普通にページやフォームが作れる程度で充分です。ホームページビルダーなどのツールを使ってHTMLを書き出して利用することもできます。
 VBScriptはExcelのVBAがいくらかわかれば、何となく理解できると思います。必要に応じて少しずつ覚えれば大丈夫です。
 SQLはデータベースにデータを書き出したり、取り出したりするときに必要ですが、データベースを使わなければ必要ありません。データベースはAccessのデータベースを利用するので、Accessでクエリーを作り、SQLビューを使えば、SQLがあまりわからなくても大丈夫です。データのやりとりは数パターンしかありませんので、サンプルのSQLをまねて作ることもできます。


 環境として必要なものは、WindowsPCまたはWindowsサーバだけです。このほかに、Accessと気の利いたテキストエディタがあるといいでしょう。AccessはASPを書くのに使っているPCに入っていればよく、ASPを実行するサーバには必要ありません。


 この本にはさまざまなサンプルが紹介されています。そのまま使えるものもありますが、自分で利用したい機能や方法を組み合わせて利用することができます。制御はVBScript、表示はHTML、データのやりとりはSQLとしくみもはっきりしていますので、混乱せずに作ることができます。


 学校の校内のような、「同時アクセス100名」程度の規模なら、手軽なASPで充分です。最近「ASP.net」に押され、ASP関連の書籍が少なくなってきて困っていたのですが、先日書店でこの本の「増補改訂版」が出ていました。これからやってみようという方はこちらをどうぞ。
西沢直木
ASPによるWebアプリケーションスーパーサンプル 増補改訂版

情報検索のスキル

三輪 真木子
情報検索のスキル―未知の問題をどう解くか
 単純に情報を検索するという事ではなく、問題解決のための情報検索について、さまざまな方法や観点がまとめられてます。情報教育とは何を目指すべきなのかが提案されています。

 『米国の情報リテラシー教育は「必要な情報を探し出して自主的に学習できる能力」を生徒に身につけさせる事を主眼としている。』と書かれています。情報リテラシー教育は日本では、「情報活用能力」と呼ばれているものです。

 決してコンピュータを使わなければ情報検索ができないわけではなく、コンピュータを使った情報検索が、(充分な意図がないと)ただの無駄な実習になってしまうことが、この本を読むと良く分かります。

 情報検索は、検索された結果から知識を得て、検索している人の知識構造が変わり、検索したい内容が変化したり、検索したい領域が狭められたりと、「情報ニーズの変化」が現れてくると指摘しています。

 単純に物事について調べるための検索と、レポートの題材を探すために情報検索するのは、当然情報ニーズが違ってくるわけです。知らない物事についてレポートを書くのであれば、最初からレポートの題材を探すために情報検索することはできず、まずは物事について検索することから始まります。
 検索中に、理解が進んだり、エピソードが見つかると、情報ニーズが変化して、より深い内容の情報が欲しくなります。

 情報活用能力の育成を目指して、情報検索の課題を生徒に果たすのであれば、このような「情報ニーズの変化」を意識した授業展開を考えるべきだと思います。

  • 『人間はその生涯を通じて情報を得ながら学習し続けるのである。』
  • 『情報を加工・処理しながら新しいアイディアを産み、それをもとに知的創造物を作成している。』
  • 『情報ニーズは情報探しのプロセスの中で多様に変化し、プロセスが進むにつれて強まっていく』
  • 『たとえ同じテーマの情報問題解決であっても、人によって異なるプロセスを経るし、結果も違ってくる。』
  • 『情報検索システムとは、自分がどんな情報を探しているかを説明できない探し手に対して、情報ニーズを的確に示すキーワードの入力を要求する、何とも矛盾した仕組みなのである。』
  • 検索システムとの対話プロセス
  • 少しずつ得た情報で、探し手は知識を変化させていくため、情報探索は成り行き任せの行為となる。
  • レポート作成における情報探索プロセスモデル(タスク定義・トピック選択・漠然とした情報探し・フォーカス形成・情報収集・情報探し終了)
  • 問題解決のために情報探しを伴う場合は、探し手が自分の知識不足を感じているとき
  • 自己効力感(自己の能力への確信の程度)が重要
  • 『情報リテラシーを身につけた人々は、究極的にどうやって学ぶべきかを習得している。』
  • 情報リテラシーは情報問題解決プロセスの文脈の中で育成すべき
  • 『情報スキル育成カリキュラムを実践に移す際には、高い情報スキルに裏付けられた問題解決力と教育に関する高い自己効力感を備えた情報教育の指導教員を育てることがまず必要である。』

体系的に学び直す無線LAN


清水 理史
体系的に学び直す 無線LAN

 私の所属する都立府中西高校は「IT推進校」として全館無線LANが導入されています。必要に駆られて、その場その場でいろいろな無線LANのしくみを学んできました。

 そんな私にぴったりなタイトル「体系的に学び直す」「無線LAN」です。2002年に初版の本なのでちょっと古い内容ですが、無線LANのしくみはよく分かります。


目次より

第1章 無線LANの基礎知識

第2章 無線LANで通信できる理由

第3章 アクセスポイントの効率的な配置法

第4章 失敗しない無線LAN構築法

第5章 セキュリティ上の問題点と対応策

第6章 ホットスポットはどこまで普及するか

第7章 Bluetoothは何が違うのか


 構築法などは、あまり大きな無線LANを想定したものではありません。ホットスポットについても、現在のような方式の説明はありません。基本的なしくみはよく分かるのですが、新編が待たれるところです。