「オクトーバー・リスト」読了/J・ディーヴァー版メメントだった! | ジョニー暴れん坊デップのA部屋

ジョニー暴れん坊デップのA部屋

マニアックな話題に特化してます・・・

 

・Amazon オクトーバー・リスト (文春文庫 ) ジェフリー・ディーヴァー (著), 土屋 晃 (翻訳)

■解説

ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー!本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。

 だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。世界最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章!
 『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。

 

■登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2021/3/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/3/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 420ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167916681
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167916688
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.6 x 15.2 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: - 204,301位本 
    • - 2,533位文春文庫

■カスタマーレビュー

◎mementia 5つ星のうち5.0 「知的興奮が堪らない逆行サスペンス」

2023年5月9日・・・最終章である第36章から始まり、事件が起こった3日間の出来事を時系列とともに第1章まで順に遡っていく…という、所謂「逆行小説」「逆行サスペンス」であり、映画『メメント』と非常に近いつくり(最後に載っている「あとがき」ならぬ「まえがき」で作者も影響を受けたことに言及していますが)となっています。
 そしてただ奇をてらっているだけではなく、しっかりとその順である意味があり、最終的に点と点がこちらの脳内ですべて繋がっていく怒涛の伏線回収が凄まじくて、なかなかない知的興奮と驚きを得ることができる作品となっています。本作を読み始めてすぐ、結末である第36章をまず読んだときは、「え、これがラストに来るってどういうこと…?」とちょっと心配になりましたが、まったくの杞憂でした。/ひとつ難があるとすれば、登場人物の把握がとにかく大変で、誰が誰かだいぶ混乱しながら読み進めていくことになるかと思います。ただある一定読み進めるとだいたい把握できるようになりますので、そこさえ乗り越えたらもうあとはその面白さににただ身を委ねるのみ…という感じです。捻りのある面白い小説を読みたいなー、という方は是非。

◎酒ねこ 5つ星のうち4.0 「ジェフリーディーヴァの文章の持つ力は存分に楽しめます。」

2021年9月8日・・・久しぶりに推理小説でも読もうかと本屋さんで見つけたジェフリーディーヴァの文庫オリジナル作品。時間を遡って物語を紡ぐという内容で、映画ではクリストファーノーランのメメントが有名ですが、この形式を活用するなら、読者がどのように意外な真相にたどり着くのか、を考えるのが肝(きも)でもあるかと思いました。


 色々と考えながらも読み始めましたが、ジェフリーディーヴァはいつも通りの豪腕っぷりで、読者の読む手を止まらせない手腕は本当に見事だと思います。最後にいろんな伏線がきちんと填まるのも良い感じでしたが、オチの破壊力は普通で、個人的にはメメントの衝撃の方が大きくて、「ふーん、なるほど」くらいの感想で終わってしまったのが正直なところではありますね。ただ、構造としては非常に複雑な構造であり、とても良くできた小説だと思いますので、一風変わった構造の推理小説が読みたい人にはオススメですかね。

※そうそう、『メメント』の意外性が連続する展開と比べると、少々物足りなさは感じた。特にタイトルの「オクトーバー・リスト」がそういう処理のされ方されるのってどーなん?みたいなネ。不満は少々残りましたが、やはりJディーバー独特の語り口で、ドキドキはさせてもらえたかな~?っていう感じ。

 

 

・note 白髪GG オクトーバー・リスト:ジェフリー・ディーヴァー:驚きしかない

 信じられない小説です。もう、驚きしかありません。連休中、特にすることが無い人は読むべし。絶対に読むべし。

 時系列が完全に逆なんです。で、何が凄いって、行ったり来たりするのではなく、ずっと「戻りっぱなし」なんです、分かりますか、ひたすら過去に戻っているんです。もちろん、最後のエピローグで「今」に戻るなんてことも無し、本当に遡っているだけなんです。

 そんな書き方で、どうやれば物語が成立するのか、凡人の私には想像も出来ず、ただただ読んでいました。ある章を読み終わると、次はその30分前とか、3時間前とかの話になります。約3日間の物語なんです。つまり、ラストのセクションがファーストセクションなんです。

 ここでね、ファーストセクションから、もう一度、ラストに戻って、答え合わせ的な展開をするような作品はあったかと思います。過去に遡って衝撃の事実が判明し、そこで今の謎が解け、全貌が解明するみたいな作品ですね。でも、ディーヴァーは潔くファーストセクションで終了です。話の始まりでおしまい…ってあり得ないでしょ。結末が無い小説ですよ、これ!

 なんで、こんなことを思いつくのでしょうか。この作家は、異常です、もう常識の範囲を超えてます。逆さまどんでん返し、炸裂です。完全に騙されます。ここまで騙されたの、はじめてかもしれません。

 とにかく、今までの小説の前提を覆す作品です。さあ、驚いてください。あと補足ですが、タイトルの意味、超イカしてます。乞うご期待。

※逆転の構成、初めて読んだ人はそりゃあ驚くしかないっしょー、という感じ。『メメント』経験者とはそこら辺が根本的に違うんでしょうけどぉーーー。

 

●千早とわ おすすめ本 『オクトーバーリスト』 ジェフリー・ディーヴァー

 

★感想:古沢良太脚本とかが好きな人はハマる公算大!逆に古沢作品をこき下ろしてる縛りやトーマスさん的なものの観方をしてる人は、「あと出しじゃんけんやーーん!」と言って評価しないんだろうて。えー?ヤレヤレ

 

☆オマケ 月替わり企画「日めくり」カレンダー 

4月は【スナフキン語録♪】

 

 

★4月3日(水)

『「ごらんよ、お日さまだ」と、スナフキンが言いました。

さっぱりと洗いたてのような太陽が、

海からのぼってきました。

雨上がりの島は、どこもきらきら輝いています。』

◎「たのしいムーミン一家」より。

 

・X 桂月 2023年 2月3日

 

※後ろ姿が絵になる男・スナフキン。今後もスナちゃんのカコイイ画像を集めていきたい。

 

 

・ニコ動 【MAD】スナフキン'72 in スナフキンのうた〜おさびしやまのテーマ〜

 

 

 

※自分にとって馴染み深いスナフキンのビジュアルは、やはりTVシリーズのこれ。

 朝日のイメージよりはやっぱ月夜に歌っているイメージが強いよなァ~~~。