■解説
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。
スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。
前作で主人公マキシーンとパールの2役を演じたミア・ゴスが今作でも主演を務め、若かりし日のパールを演じてるほか、脚本と製作総指揮にも名を連ねている。2022年製作/102分/R15+/アメリカ
原題:Pearls/配給:ハピネットファントム・スタジオ/劇場公開日:2023年7月7日
■スタッフ
- 監督 タイ・ウェスト 製作 ジェイコブ・ジャフク タイ・ウェスト ケビン・チューレン ハリソン・クライス 製作総指揮 ミア・ゴス ピーター・ポーク サム・レビンソン アシュリー・レビンソン スコット・メスカディ デニス・カミングス カリーナ・マナシル キャラクター創造 タイ・ウェスト 脚本 タイ・ウェスト ミア・ゴス 撮影 エリオット・ロケット 美術 トム・ハモック 衣装 マウゴシャ・トゥルジャンスカ 編集 タイ・ウェスト 音楽 タイラー・ベイツ ティム・ウィリアムズ
■映画レビュー
評価:4.0 「映画の世紀の夢と狂気を鮮やかにえぐるスラッシャー3部作の第2弾」高森郁哉
2023年7月7日・・・1979年のテキサスの片田舎を舞台に、女優志望のマキシーンと殺人老婆パールの対決を描いたタイ・ウェスト監督作「X エックス」(2022)を観た時、これほど壮大な構想を深謀したプロジェクトとは思いもよらなかった。そもそも、ミア・ゴスがマキシーン役だけでなくパールも特殊メイクで演じたことを鑑賞後に知ったくらいだ。
ウェスト監督とミア・ゴスは「X エックス」の撮影準備期間中、すでに「Pearl パール」の脚本を書き上げていたという。時代は1918年、若かりし頃のパールの夢と挫折を描く前日譚だ。厳格な母の監視下、全身不随の父の世話をさせられ、夫は戦争に出征中だが、大衆娯楽として急成長が始まった映画の世界でスターになることを夢見るパール。
「X エックス」が「悪魔のいけにえ」などの1970年代の低予算ホラー映画にオマージュを捧げたように、「Pearl パール」はテクニカラーの幻想的なミュージカル「オズの魔法使」へのオマージュに満ちている。世代の異なるマキシーンとパールという、映画スターを夢見るヒロインたちをめぐる血みどろの惨劇を描きつつ、20世紀の米映画史を(断片的ではあれ)振り返ってみせる側面もあるのだ。
第3作「MaXXXine」の概要も少しずつ明らかになっている。ティーザー予告によると、舞台は1985年のロサンゼルス。時系列では「X エックス」の後日譚となり、タイトルロールのマキシーンが当然主人公だが、“XXX”は本格的なポルノ映画を指すラベルなので、彼女はやはりポルノ業界で夢を追うのだろうか。主要キャストはミア・ゴスのほかエリザベス・デビッキ、ミシェル・モナハン、リリー・コリンズ、ケヴィン・ベーコンと特に女優陣が豪華。撮影は4月に始まっており、前2作の製作のスピード感からすると来年公開も十分あり得る。パールからマキシーンへと継承された夢と狂気の物語がどんな結末を迎えるのか、今から楽しみだ。
※予備知識まるでなしで鑑賞した結果、、、史上最強レベルの衝撃を受けた。
●予告編
※打ちのめされた哀れなジョニーーー、か。はい、さようなら~~。
「パール」キュートなシリアルキラー。シェリー・デュヴァルを彷彿とさせる妖艶、ミア・ゴス。あら素敵。映画は素敵なんて生温い表現では全く追いつきません。しっかりR15指定ですよ。
同じくA24の「ミッドサマー」は勿論、カウリスマキの「マッチ工場の少女」意外なところでは「アメリ」が好きな方にも刺さるかもです。あ、ジャンルは間違いなくホラーです。お気をつけて!^ - ^
本日も有難うございました。
※挙げている作品との類似性、、、なんとなく分かる分かる。
・YUMIKO秀玲オフィシャル 映画【Pearl パール】悲鳴以上に凄すぎた…
おとぎ話が始まるような、レトロで流れるようなメロディと、この物語の世界に招かれたような、ドアが開かれるシーンで、始まる可愛く、明るい雰囲気からは、コワイ映画…という事を全く、感じられなかったのですが…始まって、数分後から…大声で、悲鳴や叫び声が出てしまいそうになるのを、両手の手のひらで、口を、力強く、必死に、抑える瞬間が、何度も、何度も、ありましたなのですが…
主人公のパールが、私には、もの凄く異常なひどい人、悪い人、コワイ人には、全然思えなくて、現実をどうにかしたくて、夢を叶えたくて、ただ、愛されたくて…ただ、その行動の仕方が、間違ってしまっただけで、恐ろしすぎる1つ1つのシーンの全部が、どうにも出来ない、パールの心のSOS・心の叫びに私には、みえました…
(中略)
描かれていた年代も、国も、全然、違うのに、なんだか、古くからある日本の世の中の考えっぽいな…と感じる事も多々あって、スペイン風邪とコロナでの、閉鎖された世の中の感じと、なんか、リンクする瞬間もあって、もしかしたら…誰もが、実は、心の闇というか、悪みたいな部分を表に出さないだけで、みんな少なからず持っていて、心の限界の限界を超えて、ブチッと糸が切れてしまったら…パールのようになってしまう事は、0ではない気もしました…
現実を変えたくて、夢を叶えたくて、ただ、愛されたくて…自分の前から、邪魔な全てを消して、全てが、上手くいくはずと思っていたのに、全く上手くいかない…母が厳しくしていたのは、自分が苦労したから…父は、全然悪くないのに、殺してしまった…と、取り戻せなくなってから、母の愛を感じ、大きく後悔し、今ある幸せを大事にしたいと、涙と共に、思い直すシーンが、映画からのもの凄く大事なメッセージな気がしました…そして、ラストの、戦争から帰ってきて、状況を見て、驚く夫に向けて、ただ、ただ、愛されたくて…パールの一生懸命に頑張って笑う、引きつった笑顔と溢れる涙に…どうして、パールが、こんなに辛くならなきゃいけなかったのか…
私は、お腹と胸がえぐられるように、苦しく、悲しく…どうにも言葉に出来ない、気持ちになりました…。
※このラインナップ見ると、自分にはちょっと合わないものが多いと感ずるA24。Xシリーズは初めてハマった作品かもダワ。
●ムービーウォッチメン:『 Pearl パール 』
※「怖くなかった」という感想の人がいるのが信じられん。人の怖さの頂点じゃないの!?
※絶望しかない終盤のコレ。トラウマレベル。
●Mia Goth Romancing The Scarecrow
※この子がお祖母ちゃんになったところが観れるのかー。
★感想:「X」もぜひ観よう!すぐ観よう!
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2月は【なかやまきんに君♪】
★2月18日(日)
『筋肉痛を既読スルーしてはいけない』
“筋トレ後は体も痛いし、最初は不快かも。
でもそれに慣れてくると、限界まで頑張った[証し]が
心地良くなり(逆になにもないと不安)、
トレーニング効果の答え合わせであることにも気づきます。
何より、筋肉痛は「筋肉が超回復に向かっているサイン」
なのです。パワーーーー!”
●筋肉痛でも筋トレしていい?休むべき?武井壮
※たまには違うキン肉マンのアドバイス聞いてみるー。
☆細かすぎて伝わらない関連書籍
累計100万部の著者による筋トレ本集大成
「太いだけの腕に感動はない。太く、かつ、ザクザクと線が刻まれた上腕こそ最強である」
「筋肉を、走行に分けて鍛えることで初めて鬼が宿る」
「太く、そしてカットが刻まれた大腿をつくるのはもっとも困難なテーマであり、だからこそ挑むべき」
上記は、著者が本書を上梓する理由の一端である。そう、筋トレマニアならだれもがあこがれる「肩にメロン、背中に鬼(オーガ)、尻にバタフライ」は、狙った部位の筋肉を確実にデカくし、ミゾ(カット)を刻む、「筋肉を鍛え分け」た先に見えてくる。本書は、この方法をカラー写真で徹底的に解説。その数、180以上!コロナ禍で場所を絞らざるを得ないトレーニーのために、自宅で(自重)、ジムで(マシン)、バーベル・ダンベルのみで――と、3つのシチュエーションを想定。
著者は、YouTubeチャンネル登録者数16万人の日本体育大学准教授。かつ自身も2014年に東京オープン選手権大会70kg級で優勝。16年には日本社会人選手権大会を制した社会人ボディビルダー。著書累計100万部の「集大成」は、だれも見たことのない、筋トレ本になった。
※タイトルで「細かすぎる」って言っちゃってるかんねー