何遍行きゃあ気がすむんだ | 理都の人生悪あがき

理都の人生悪あがき

3児の母です。
子どもの事、日常の事、料理や趣味の事など綴っています。

ある日の夕方、息子が泣きながらやってきた。




「眼鏡壊した……」




息子の手には、鼻パッドの金具部分が折れた眼鏡。


どうやら錆びているらしい。折れていない部分もサビサビである。


竃門炭治郎は折れていても大丈夫かもしれないが、眼鏡の鼻あて(の金具)は折れていては話にならん。とりあえず予備の眼鏡をかけさせ、その足で眼鏡屋に向かった。


あのね、もう今年5回目なのよ。眼鏡屋に行くの。





我が家は眼鏡一族である。私は生まれつきの近乱視で眼鏡(もしくはコンタクト)が手放せず、旦那もまた眼鏡が目の一部というぐらいの強度近視だ。マジメな話、非常用持出袋に予備の眼鏡入れてるからね。


長男も長女も眼鏡をかけている。次女も来年ぐらいにはかけるだろう。特に長男は私の血を受け継いでしまい、3歳児健診で引っかかって近乱視と診断された。弱視ではなかったので眼鏡をかけたのは小学生になってからだったが、5年生の今では常時眼鏡をかけている状態である。


さて、そんな状態なので我が家は眼鏡屋と縁が切れない。大人は一度作ればしばらく買い換える事などないが、子供は度が進むのが早い。快適な市街を保つ為に年に一度は調整しておきたい所だし、何より、子供は眼鏡を壊す。


まず今年2月、長女が学校で眼鏡のネジが外れて分解したと言って帰ってきた。しかもそれをランドセルに入れずに素手で持って帰ってきたものだから、帰宅途中で部品を落っことした。結局無事に見つかり、ネジ止めだけで無料修理してもらえたのだが、あの時はブチ切れましたね。眼鏡を壊した事より部品を落とした事より、「探しに行くよ!」と言った私に長女が怒って癇癪を起こした事に対してキレた。寒空の下「自分で落としたモノを探しに行くのがそんなに嫌なら、修理代を自分で払え!」と怒鳴るアラフォー。今思い返せばいい思い出だ、なんてどうひっくり返ったって言えない。


次は5月。これは順当に、度が進んだ眼鏡を長男、長女ともに買い換えた。


みたびの7月。長男が「眼鏡が割れた」と泣きながら帰ってきた。泣いていたのは勿論、2月に私が長女にブチ切れたのを見ていたからである。私は長女が癇癪を起こしたから怒ったのだが、子供には単純に眼鏡を壊したから怒ったようにしか見えない。事故で壊れたものは仕方ない。


とはいえ若干不機嫌になりながら眼鏡屋に行く。保証期間内だったので無料で修理してもらえた。


次は9月。ダークホースの次女が「席が一番うしろになって黒板の字が見えない」と言い出した。目がちっと悪いというのは年度初めに先生に言ってあるハズだが、見えんというのはちゃんと先生に伝えたか?と聞くと「伝えたら、眼鏡を作ってきてねと言われた」と言う。


相談した時には「配慮します」と言っていたがそこまで求めてはいかんのか?と釈然としないながら、翌日が祝日だったので眼鏡屋に行く。機械でザッと視力をはかったら0.6あるらしい。「急いで眼鏡をかける程じゃないですけど、一番うしろだと見えないでしょうね」と言われる。0.6で眼鏡は作らんだろう。車を運転するならともかく。


翌日、ちょうど別件で担任が電話をくれたのでその旨を伝えてみると、「見えてないです?じゃあ前の席にしましょうね」とアッサリ言われ、眼鏡を作る件は立ち消えになった。先生が掌を返したのか、次女が適当な事を言ったのか、今でも分からん。


そして10月の現在、5度目である。


2度目なので手出しを覚悟していたが、今回もメーカー保証にしてもらった。金具だけ変えるかと思っていたが、フレームごとまるまる新品になって帰ってきた。


何が恥ずかしいってさ、この5回、全部同じお姉さんに担当してもらってんのよ……!!


この眼鏡屋は少しだけ高いのだが、保証期間が1年と長く、しかも子供は保証期間内に2度、度数変更の為のレンズ交換をしてもらえる。フレームが現役で使えるならレンズのみ購入もアリで、それも1年以内であれば2度の度数変更可能。子供に優しいシステムなのである。


なのでこれからもお世話になる予定である。もう少ししたら次女も。ああ、恥ずかしい。出来れば購入と度数交換だけでお世話になりたいものである。







伊之助が一番好きなんだぜ……