このまま二十才の階段をのぼれば
もう二度とうしろへ
戻れない そんな気がします

 

二十才前 岩崎宏美 1978年 (レコード音源)

 

二十才前 岩崎宏美
(NTV紅白歌のベストテン 1978/3/20)

19才の岩崎宏美が歌う

「二十才前」(はたちまえ)。
中学生の時に聴いたこの曲も
僕が好きな一曲です。

今回は
この曲について色々調べて感じたことを
書いていくことにします。

1) なんと穂口雄右の作曲。キャンディーズだ!

「二十才前」は実にノリがいい僕好みの明るい曲。
調べてみると作曲は穂口雄右(ほぐちゆうすけ)で
なんといっても

キャンディーズの作曲/編曲で有名な人です。

キャンディーズの有名曲
「年下の男の子」「その気にさせないで」
「春一番」「夏が来た!」「わな」「微笑がえし」
これらは全て彼の作曲/編曲です。
(一部は作詞もしています)

もっと言えば、林寛子の
「素敵なラブリーボーイ」も彼の作品。

小学校の時は

林寛子、キャンディーズが好きで
よく聴いていた僕。
この「二十才前」に僕が惹かれたのは
決して偶然ではなかったのだと思います。

2) 作詞は阿久悠。目の前の人を愛せないって?

有名な阿久悠の作詞です。
正直、この曲の歌詞を深く考えたことは
なかったのですが、よく読むとヤバいですね。

高校の3年間ずっと好きだった彼
(ちょっとイイ関係になったこともあったみたい)
を忘れられず、二十才になる直前、
彼女は彼に手紙を書きます。

一度だけ逢って下さい」と。

会って自分の気持ちと彼の気持ちを確かめたい、
良くわかります。ここまではね。

問題は現在のシチュエーション。

目の前の人を愛せない
なぜだか悔いが残りそう


目の前の人? 悔いが残りそう?
なんですか これは?


僕は妄想します。
このシチュエーションはきっとこうです。

彼女は別の男性(目の前の人)に告られました。
付き合って欲しいと。

二十才を目前にして彼女は少し不安定。
付き合ってしまおうかという考えがよぎります。

でも彼女の心には

いつも"前に好きだった彼"がいるのです。

 

あなたがいる あなたがいる
いつもいつも心に


これじゃあとても

目の前の人を愛せないのです。

それでも付き合ってしまう?
でも今そうすると"悔いが残りそう"。

だから

前に好きだった彼の気持ちを確かめたい。

手紙を書く動機がきわめて不純です。

ですが、これを

いけません!

と言っていいのかどうか...
 
このまま二十才(はたち)の階段をのぼれば
もう二度とうしろへ
戻れない そんな気がします


"このまま二十才(はたち)の階段をのぼる"とは、

気持ちをはっきりさせないまま
目の前の人と付き合ってしまう

という意味のようです。
うしろに戻れない気がするそうなので。

「二十才前」という曲は
大人になる直前の女性の
不安定な心や

ちょっとズルい心を表現した曲
だったのですね。

3) シングル初回プレスは鼻声だった。これなの?

体調が悪い中、スケジュールの都合で
レコーディングを強行したためだそうです。
wikipediaにもそのことが書かれており、
それ以後のプレスは再録したものに
差し替わっているそうです。

僕はこのことは知らなかったので
どんな鼻声だろうと期待していたのですが、
少々期待外れでした。(期待しすぎ)
やはり岩崎宏美は歌がうまいってことですね。

初回プレスの音源はこちら。

 

二十才前 (初回プレス) 岩崎宏美

別のYoutube音源のコメントを見ると、
初回プレスの方が好きだという人や
こちらの方が丁寧で情感こめて歌っているようだと
いう人もいて興味深いと思いました。

4) 雑感。 十六 十七 十八と

十六 十七 十八と愛した
あのひとの心を
確めてみたい二十才前(はたちまえ)


このサビ大好きなのです。
だけどココを聴くと必ず思いだしてしまう

次の2曲。

十五、十六、十七と
私の人生暗かった

「圭子の夢は夜ひらく」藤圭子 1970年
46秒あたりから


十五、十六、十七と
あなたの人生 停電ね

「THE絶望行進曲」モダンチョキチョキズ 1994年
2分58秒あたりから
(過去記事あり)


どうもすみません。
お詫びに夜のヒットスタジオ3連発で。

 

二十才前 岩崎宏美
(夜のヒットスタジオ 1978/1/16)

 

二十才前 岩崎宏美
(夜のヒットスタジオ 1978/2/27)

 

二十才前 岩崎宏美
(夜のヒットスタジオ 1978/3/27)
Youtubeコメントによれば
最初、岩崎宏美が泣いてしまったのは
憧れの石原裕次郎に会えて

感激したからだそうです。

---
「二十才前」(はたちまえ)は
岩崎宏美の12thシングル。

作詞 阿久悠、作曲/編曲 穂口雄右

1978年2月5日リリース。

オリコン10位、17.9万枚。

1978年4月5日にリリースされた
6thアルバム「二十才前…」にも収録。

---
ごきげん如何(いかが)とあのひとに書いたわ
迷惑でなければ
一度だけ逢って下さいと

胸の奥に残る
重い忘れもの
それが恋かどうか
見つめたいのです

目の前の人を愛せない
なぜだか悔いが残りそう
あなたがいる あなたがいる
いつもいつも心に

このまま二十才(はたち)の階段をのぼれば
もう二度とうしろへ
戻れない そんな気がします

あれは子供じみた
軽い出来事と
もしもいわれるなら
それもいいのです

少しだけ泣いて忘れたら
それから先は歩けます
あなたがいる あなたがいる
いつもいつも心に

十六 十七 十八と愛した
あのひとの心を
確めてみたい二十才前(はたちまえ)


---
以下は過去記事です。