ガンバレネ通信 -6ページ目

ガンバレネの唄(母へ)

浜辺

ラーメンとソフトクリーム

奈良屋に行った時の定番。

そこに行く道すがら

おもちゃ屋があった。

鉄砲売ってた。

ウィンドのぞいて

首を回して通り過ぎた。

奈良屋の手前で

きっと

だだこねた。

おもちゃ屋へ引き返し

鉄砲買ってもらった。

その鉄砲

おにぃちゃんが

持って宝?

今はもう無いけどその鉄砲

おもちゃ屋も

もう無くなってた。

奈良屋も

無かった。

きっとその鉄砲

ちょっと

高かったんだんだよね。

二月の空

塔


冷たい風吹く

ガンバレネの空


「血圧ちょっと上がってきてるねぇ。

家で血圧測れたっけぇ?」

「こないだまで測れたんだけどぉ。

空き巣に入られっちゃってぇ!

血圧計持ってかれっちゃったですよ!」

「あらぁまぁ。

泥棒、高血圧かぁ?」

「持ってかれた物みっと

どうも女の泥棒みたいなんだよなぁ。」


そぉ言えば

空き巣被害の注意書き

警察署から送られて来てた。






福は~うちぃ~!鬼は~?

福豆

「痛いとこなぁいぃ?」

「腰はいたぇし、ひじゃも痛いよぉお!」

「ホエールズか!」

「でもぁ何食べてもおいしくって食べ過ぎるぐらいなんだぇすよぅ。」

「そらぁいいですねぇ。健康な証拠だよっ!」

「ただ嫁がねぇ。」

90歳女性は話しを続けた。

「なんでもいぃーぱいよそんの!

残しちゃ悪ぃいから食べなくっちゃぁいけなぇしぃ。

だぅせあたしなんかぁ早く死んじゃえばいいって

思ってんだぁよ!」

「そんなこたぁないんじゃぁないのぉ?

たくさん食べて長生きしてもらおうってんじゃぁないの?」

「そんじゃぁなえんだぁ

嫁の目ぇみりゃぁ。

もぉいつあの世さ行ったっていいんだからぁ!

せんせさん!

眠ったようにぐっすり死ねるくすりなえぇのぉ?」

「あるよっ!」

「ほんとぉ?

んじゃぁ今日だしてくんろ!」

「今日はまだいいんじゃぁないの?

10年したらね

出しまっしょ。」

「あと10年?

えらえぇこったぁ!」


ゆめ岩?

ホーマン岩

ガンバレネ東海岸に出ると

ホーマン岩が見えてくる。

カモメたちからもらった

オシロイ化粧で

寝そべった人に見える。


「せんせ!夜中にへんな夢みぃちゃっただぃ!」

「なにぃぇ?」

「オヤジが夢んなか出てきて

早くせんせんとこ行けってゆぅだよぉ!」

「おぃ?おぉ少し開いちゃってたねぇ。」

「そいで今日急いで来ただよぉ!」

「オヤジさんってだんなさんでしょっ?

7年前に亡くなったぁ?」

「そぉそぉ。」

「元気で出てきたかぃ?」

「元気そぉだったけど。」

「そりゃぁ良かった。」

「今までこんなことぁ無かったのにぃ!

心配してくれてんのかねぇぃ?」

「おぉ血圧上がってるよっ!」


患者さんの住まいは

ホーマン岩の近くにある。


二月の朝

朝

陽は延びたとは言えまだ2月 。

ガンバレネの朝は早い。

「起きむれっだいぃせんせ!」

「おっはよっ!元気いいねっ。」

「元気いいけど

頭と財布がねぇ。」

朝早い患者さん

顔ぶれいつもおんなじ。

多いのは糖尿病の患者さん。

「あんでぁ?2キロ増えっちゃってぇ。」

「正月だったかんねぇ。

せんせっ!鮭の頭食べっかいぃ?」

「鮭のあたまぁ?硬いんじゃないの?」

「うっすく切って漬けてあって

おいしんだぁ。せんせ食べっかぁ?」

「どやってぇ?」

「酒のつまみだよおぅ。

そぉそぉ。イクラのせっといいんだけど

イクラなしで持ってくっかん

せんせ食べてよぅ。」

「どっかで売ってんの?」

「八戸のおとぉとが送ってくんだぃい。

わしらぁ食べておいしぃーけど

せんせの口に合うかどぅかぁ

わかんねぇけどもよぉ。」

「八戸かぁ?雪ふってっかねぇ?」







キャベツと離別?

サンラァタン

ガンバレネ地域に大型店舗進出?

映画館併設ショッピングモールがやってくるらしい。

「うちのキャベツ畑によぉ

ショッピングセンター造りたぇって

会社のお偉いさんが来ただよぉ。」

情報源の患者さん。

「そん時やぁせんせの好きなとこ連れっててやんよ!

ヘリコプターでも買ってよぉ。」

「ん~、空にがて。」

「わしが操縦すっからよぉ。」

「じゃ大丈夫?」

かつて海軍の操縦士だった患者さん。

「でも海ん中に突っ込んだんじゃぁ?」

「あん時やぁあん時だよぅ。」

「でも空はぁねぇ。」

「そんだぁせんせ、こないだぁ悪かったよぉう

息子ん時ぁ無理な話んしちゃってよぉ。」

息子さん先月

くも膜下出血で急逝。

ショッピングセンター楽しみだけど

酸っぱくて辛い

サンラータンみたいな。






福蔵さんの好物は?

ぞうすい

ガンバレネ地域には同じ名字が多い。

なかでも宮内、石毛、加瀬はベスト3。

今、診療所に通う患者さんの最高齢は

102歳になる加瀬福蔵さん。

福蔵さんに長寿の秘訣を聞くと

「特になんにもしてなぇぁなぁ。」

自転車にも乗るし

楽器も奏でる

近所の人気者。

160cmで46kgBMIはなんと18

好物は納豆と魚

でも刺身は食べない。

ピンとした背筋

「なんかこのぅ困ったりぃ

やなことなんてぇありますぅ?」

「あぁ?ないねぇ。」

微笑む瞳

血圧126 LDL 84 HDL 63


あとはケガに気をつけてね福蔵さん!

安全祈願に

フク雑炊。


ガンバレネの風

風車

ガンバレネの丘から

発電用風車が並んで見える。

風車の先は

太平洋。

いろんな世界の風を

受けてるのかなもしかして。





井上さんの胃の上話

おわん

麦門冬湯はのどが乾いて出る咳に効いて

口の中が渇いて困る時にも有効などなど

漢方勉強会に出た帰り道

路地裏のお店に寄った。

初めての店だ。

「へいっらっしゃいっ!」

「へへ・・おじゃまするよ。」

「お客さん医療関係かい?」

「へへ・・よく間違われます。」

「あっしゃぁよぉ・・・・」

井上さんとおっしゃるそのおやじさんは

料理をつくりながらいろいろと

お話してくれる。

胸の調子がどうもいまひとつすっきりしないらしい

のどがつかえやすいとか胸焼けするとか

言いながら

おいしい椀物をつくってくれる。

エビ味噌の利いた一品。

「うぃい。いいね!おいしいね。」

「中にたくさんエビ入れといたよ。」

「そうそうおやじさん。食道の検査しといたらいいんじゃないの?」

「検査ぁ?あっしゃぁあんまり好きじゃなぁえなぁ。」

「あそぉ・・」

ごちそうさんして外に出た。

「外はさみぃわぁ。」

振り向いて見上げると

お店の看板

井上食堂!



クジラが残した歯跡石?

ハート

サーファーで賑わう

となりまちの海岸に

26頭のクジラが打ち上げられた。

20頭は海へ無事生還

6頭は死んだ。

歯がたくさんあるのでその名がついたと言う

カズハゴンドウクジラという種類で

体長約2メートル

母系で移動する習性があるため

今回何らかの理由で

子クジラが砂浜に迷い突っ込み

その子を助けようと母親が突っ込み

それを知った群れが次々となだれこんでしまった

らしい。

彼女らの発する超音波は

反響せず

砂浜に吸収されてしまった。