no.023 モニタースピーカーを選ぶ① | ジョンのブログ

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 モニタースピーカーの選び方にも色々ある。

 例えばノイズ監視用のモニタースピーカー。これは、音楽を聴くためではなく、ノイズがよく聞こえなくてはならない。ノイズとは、ザーーーといった暗騒音や、あるいは、ピアノの椅子がきしむ音、つまり、音楽家が聞かせたくない音。音楽とは関係の無い音のことだ。

 ノイズ監視用のスピーカーの特性は、現実世界の音よりも小さい音が大きく聞こえなければならない。逆に、大きい音はそれほど大きく聞こえないという特徴を持ったものが良い。現在、世界中のスタジオで使われているY社の白いコーンのモニタースピーカーは、ノイズ監視に最適なスピーカーだ。

 ただし、そのような傾向を持つスピーカーは、音の強弱が潰されているということも忘れてはならない。つまり、ダイナミックレンジが狭い。このような性質を持つスピーカーではノイズの監視はできても、音楽の監視はできないという事を知っておこう。ノイズ監視用のスピーカーでは、演奏の機微や情感は伝わりにくいからだ。

 細かな音がたくさん聞こえる音が、音楽的に良い音だと思っている人が多い。しかし、それはオーディオマニアの幻想にすぎない。
 本当は音の強弱が潰れて小さな音がより大きく聞こえているだけである。

 
高級なスタジオでは数種類のスピーカーが設置されている。音楽を監視するためのスピーカー、ノイズを監視するためのスピーカー、さらには、旋律を監視するためのスピーカー、リズムの機微を監視するためのスピーカー、ハーモニーを監視するためのスピーカー・・・、と、突き詰めればモニタースピーカーは無限に増え続けてしまう。