リズム&グルーブ&ドラム論

リズム&グルーブ&ドラム論

ドラム上達のための考え方、思ったことなど発信していきますよ~♪

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さて、ここまで音量についてお話をしてきましたが、大きな音を出せればいいってもんじゃないでしょう?という疑問をもった人もいるかも知れません。そうですね、ジャンルや曲によっては大きな音量など必要のない場合もあります。

…が、しかし!大きな音はもちろん出せるに越したことはありません。音量ばかり稼ぐのも問題かも知れませんが、大きな音量を出せるからこそできる表現も多く存在します。

さて、ドラムを叩く上で音楽的な表現力を構成する一つの要素としてダイナミックレンジがあります。ダイナミックレンジとはダイナミクス(音量)の表現範囲のことです。わかりやすく言えば、どれだけ小さな音からどれだけ大きな音まで出せるかという幅のことです。

これが広いほど、音楽的に豊かな表現をする手段が広がります。

ですので、大きな音量を出せるようにするトレーニングは、ダイナミックレンジを稼ぐためのトレーニングでもあるのです。

そして、日々のトレーニングの中で、自分が出せる最小音量から最大音量までの変化を伴う練習を是非とも実践してください。これができれば、ドラムで音楽的な表現、メロディアスな感じを出すことができますので、あなたのドラムが一皮むけること請け合いですよ。頑張ってください!
前回までは手をつかうアイテムの音量についてお話しましたが、それでは、足を使うアイテムの場合はどうでしょうか。そう、つまりバスドラムのことです。

あなたのバスドラムの音量、それで満足ですか?ロック系の音楽をやっている人、やっぱりバスドラムのドンッ!ドンッ!という音がしっかりしているとビートが締まりますよね。さて、音量はどのようにして出すのでしょうか。

昨日の手の話と同じことが足についても言えるでしょうか?つまり、股関節、膝、かかと、つま先の動きを意識して、足全体をムチのようにしならせて、つま先にパワーを集中させていく、と。

もちろん、それができれば苦労はしませんが、実際に足をムチのようにしならせるには、足を動かすスペースが足りませんし、手と違ってつま先はほぼ全ての時間においてフットペダルの場所にあります。ゆえに、実際には足全体がムチのようにしなるということはまずできません。

バスドラムの音量を出すには別の方法でやります。コツがいるのです。
ここでは、足の力をつけるトレーニングと踏み方の二つについて解説していきたいと思います。

バスドラムをならす時に特に使う筋肉は、ふくらはぎからかかとにかけての筋肉です。ここを鍛えるには普段からかかとを浮かせて歩くトレーニングが有効だと思います。通勤通学の際にかかとを浮かせてみてはどうでしょうか。周りからは奇異に映るかもしれませんが、そんなことは気にしちゃいけません。

さて、踏み方についてですが、足の重さを最大限に利用できるように高いところから足を落とすことを考えます。つまり、まずは足を「上げる」という動作が必要なんですね。

これをするには、フットペダルにおいてある足で、ふくらはぎに力を入れつま先を軸にしてかかとを素早く上に上げるような動作をします。そうするとその反動で足全体が上に上がります。フットペダルから足が離れることもあるでしょうが、それでよいと思います。

その後、あがった足がフットペダルに落ちる時にタイミングを合わせてふくらはぎに力を入れます。つま先でフットペダルを踏みつける動作をしてもいいです。

これでかなりの音量が出せるはずです。

上手く行かない人は、タイミングが合っていないか筋力が鍛えられていないかのどちらかですが、ほとんどはタイミングが合っていないことに依るようです。何度も反復練習して、ここだ!というタイミングを見つけてください。タイミングさえ合えば、実は筋力はそんなに必要ないことにも気づくと思います。もちろん、タイミングが合った上で筋力もついていれば相当の音量が出ますよ。
前回は、スイートスポットのことについて触れましたが、このスイートスポット(のようなもの)は、シンバルにも存在します。

ま、シンバルの場合は点ではないので、スイート「スポット」というようなものではないかも知れませんが。

シンバルにもいろんな種類がありますが、ここではクラッシュシンバル(スプラッシュ、チャイナを含む)について考えます。クラッシュシンバルにクラッシュらしいキレのあるクラッシュ音を出してもらうためには、シンバルに当てるスティックの角度が重要になります。

シンバルにスティックが当たる際にシンバルとスティックがなす角度を考えましょう。だいたい30度ぐらいの角度を為すのがよいクラッシュ音が得られると思います。また、90度に近づくほど、スティックのアタック音が弱まり、しゅわ~ん、というクレッシェンド(音をだんだんと大きくする)奏法の時に使える角度となります。

また、シンバルを真上から真下に振り抜いて叩くのではなく、斜め上から反対の斜め下にスティックを振り抜くイメージで叩きましょう。