前回までは手をつかうアイテムの音量についてお話しましたが、それでは、足を使うアイテムの場合はどうでしょうか。そう、つまりバスドラムのことです。
あなたのバスドラムの音量、それで満足ですか?ロック系の音楽をやっている人、やっぱりバスドラムのドンッ!ドンッ!という音がしっかりしているとビートが締まりますよね。さて、音量はどのようにして出すのでしょうか。
昨日の手の話と同じことが足についても言えるでしょうか?つまり、股関節、膝、かかと、つま先の動きを意識して、足全体をムチのようにしならせて、つま先にパワーを集中させていく、と。
もちろん、それができれば苦労はしませんが、実際に足をムチのようにしならせるには、足を動かすスペースが足りませんし、手と違ってつま先はほぼ全ての時間においてフットペダルの場所にあります。ゆえに、実際には足全体がムチのようにしなるということはまずできません。
バスドラムの音量を出すには別の方法でやります。コツがいるのです。
ここでは、足の力をつけるトレーニングと踏み方の二つについて解説していきたいと思います。
バスドラムをならす時に特に使う筋肉は、ふくらはぎからかかとにかけての筋肉です。ここを鍛えるには普段からかかとを浮かせて歩くトレーニングが有効だと思います。通勤通学の際にかかとを浮かせてみてはどうでしょうか。周りからは奇異に映るかもしれませんが、そんなことは気にしちゃいけません。
さて、踏み方についてですが、足の重さを最大限に利用できるように高いところから足を落とすことを考えます。つまり、まずは足を「上げる」という動作が必要なんですね。
これをするには、フットペダルにおいてある足で、ふくらはぎに力を入れつま先を軸にしてかかとを素早く上に上げるような動作をします。そうするとその反動で足全体が上に上がります。フットペダルから足が離れることもあるでしょうが、それでよいと思います。
その後、あがった足がフットペダルに落ちる時にタイミングを合わせてふくらはぎに力を入れます。つま先でフットペダルを踏みつける動作をしてもいいです。
これでかなりの音量が出せるはずです。
上手く行かない人は、タイミングが合っていないか筋力が鍛えられていないかのどちらかですが、ほとんどはタイミングが合っていないことに依るようです。何度も反復練習して、ここだ!というタイミングを見つけてください。タイミングさえ合えば、実は筋力はそんなに必要ないことにも気づくと思います。もちろん、タイミングが合った上で筋力もついていれば相当の音量が出ますよ。