終活業務日誌~I様のケース① | JNEXT司法書士事務所のブログ~終活業務日誌~池袋 相続・遺言書・認知症対策

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池袋のJNEXT司法書士事務所と申します。
相続といえば日本一と言われる様、日々精進してまいります。
また、終活に関する記事についても掲載していき、見てくださった方の参考になりますと幸いです。

みなさん、こんにちは!

 

司法書士の落合です。

 

新型コロナウイルスの終息が見えないまま、不安な日々を過ごしておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

業務が多忙になってしまったこともあって、今年に入り中々ブログの更新ができていなかったのですが、現在は自粛しながら仕事をしております。

 

昨年は、色々と終活に関する記事を書かせて頂きましたが、今年に入ってからも私自身としては様々な経験をさせてもらっています。

この自粛モードの中、終活に関わった案件のことで少しでも皆様にお伝えできればと思い、改めてブログを再開させて頂くことにしましたので、宜しくお願いします。

 

本日、書かせて頂く案件は、先日関わったばかりのI様のケースです。

 

I様は70代後半の男性で、いわゆるおひとり様と呼ばれている方です。

 

I様の案件に関わったのは、終活業務全般を行っている終活協議会という団体さんにご相談があったのが、きっかけでした。

 

当初は身元保証といって、ご自身が入院や施設に入る際に病院や施設から身元保証人をつけるよう求められることがほとんどのため、身近に身元保証人になってくれる方がいない場合などに終活協議会が身元保証人となるサービスを提供しております。

I様が入院をされるに際し、身元保証人になってくれる方を探していて、終活協議会のことをHPで知ったようでした。

 

終活協議会の担当の方のお話しでは、その時はI様の友人が身元保証人になってくれるということでお返事があったようで、一旦ご依頼の話がなくなったようです。

しかし、その後I様の体調が病院でも手の施しようがないと言われてしまうほど悪化してしまい、I様自身としても亡くなった後の手続について不安を感じたのか、遺言書や死後事務委任契約についてきちんとしておきたいというご連絡が終活協議会にあり、それから私にご連絡がきたのが3月末のことでした。

 

事前に終活協議会の担当の方がI様とお会いしてお話しをされているのですが、だいぶI様の体調が悪く、一日でも早い手続きを望まれているということもあって、4月2日に私自身もI様にお会いしてきました。

 

お会いした当時、I様はご自宅で静養されていたのですが、私が想定していたよりもかなり体調が悪いということが目に見えて分かり、以前関わった方で公正証書を作成してから4日後に亡くなった方のケースもあったことから、一日でも早い手続が必要になるなと思い、早急に準備に取り掛かることにしました。

 

かといって、公正証書に関しては、公証役場の方も準備や他の案件も抱えていることもあって、早くても1週間から2週間程度、作成までに時間がかかってしまうこともあり、それまでに最悪のケースになることも考え、その日のうちに自筆証書遺言を書いてもらうことにしました。

 

幸い、I様自身は、たいぶ体調は悪かったものの、字を書く気力は残っていたので、最低限の内容を書いてもらうことまではできました。

 

その時に、様子を見ながらI様の親族のことなどをお聞きしたのですが、I様にはお兄様がいたけれども亡くなってしまったとか、お兄様の子供(I様からみて甥)が3人いるけれども疎遠になってしまって、ほとんど連絡を取っていないなどの話しなどを聞くことができました。

 

一方で死後事務委任契約のことまで考えると公正証書にしておいたほうがいいことには間違いないので(死後事務委任契約自体は公正証書である必要はありませんが、実際の手続きを行う上では公正証書にしておかないと行政等が対応してくれないケースが多いため)、公正証書作成の準備も同時に進めることとしました。

 

まず、公正証書作成を行うにあたり、I様の戸籍謄本や印鑑証明書等の書類の取得が必要となってきます。

本籍やご住所は、同じ23区内であったため、戸籍謄本等はすぐに取得ができそうでしたが、I様自身は自分では動けない状態でしたので、I様から印鑑登録証や委任状をお預かりし、私が代理で取得することにしました。

 

本来は2日の午後は別の予定が入っていたため、翌日の3日に区役所に行くことを考えていましたが、I様の状態を見て一刻を争う状況であったため、午後の予定の方には急遽キャンセルして頂き、その日の間に戸籍謄本や印鑑証明書を取得してきました。

 

次に公証役場との段取りを進めて行く流れになるのですが、続きは次回にさせて頂きます。

 

本日から私自身もブログを再開しましたが、同時に弊事務所の事務員も司法書士業務についてのブログを書いております。

 

そちらも併せて読んで頂けますと幸いです♪