大山登山
二律背反
1週間の治療を終え、いよいよ明日退院です
いろんな検査をした結果、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の可能性は”なし”です
結果、「穿通動脈」という細い動脈の動脈硬化によりおこるラクナ梗塞ということでした
主な原因は高血圧です
やっかいなのは、脳梗塞とともにマイクロフリーズという出血の痕(あと)が同年齢の人に比べると多いということです
つまり、出血のリスクが高いということです
梗塞と出血、二律背反の症状があるため、その治療にもむずかしさがあります
普通は脳梗塞の場合、血液をさらさらにするバイアスピリンかプレトールという薬を使いますが
私の場合、出血のリスクもあるのでそれらの梗塞対処の薬は使わず
血圧を下げることに重点をおくという治療方針になりました
その結果、薬は
降圧剤として、①ミロベクト、②アダラート(これまでのアムロジピンに変えて処方)に加え、
新しく③ミカルディスを処方することになりました
同時に、コレステロールを下げる④リピトールを飲むことになりました
以上4種類の薬にお世話になります
さすがに脳卒中専門のチーム医療です
集団検討の結果、二律背反の症状に対処する処方を決めていただきました
これで当面、安心です
脳卒中知ってる会
今日は、入院患者を対象に「脳卒中知ってる会」という学習会がありました。
時間をもてあましていることもあり、自分の病気のことを科学的に知るいい機会だと思って参加しました
脳卒中とは…、という基礎的な知識からはじまり日常生活の注意事項についても詳しく知ることができました
一番反省したのは、症状があった時の対応です
私も口と手にしびれが生じ、なかなか治まらないので自分で運転して救急外来にかけつけました
あとで分かったことですが、これはとても危険な行為でした
そこで長時間待たされたことを不満がましく言っていましたが
119番に電話して救急車を呼ぶべきでした
そうすれば一般の救急外来ではなく急性期脳卒中の治療として最優先で診てもらえたはずです
脳卒中は一刻を争う病気だからです
今日の講義を聴いて一番反省したことです
★片側の顔面と手足が動かない、しびれる、言葉が出ない、話が理解できない、呂律が回らない…
★片方の目が見えない、視野が欠けている、ものが2重に見える…
★力があるのに立てない、歩けずふらふらする…
ひとつでもあてはまったり疑う時には119番、必ずご自身が運転して受診しないように
と念をおされました。
心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください
病院食 1日1800㌔カロリー
再入院
初めての入院⑦
初めての入院⑥(入院最終日)
入院6日目
当初の予定より検査が効率よく進みいよいよ明日退院です
昨夜主治医のM先生から丁寧な説明がありました
MRIの所見から、脳の中心部にある視床という部分に小さな梗塞と出血の跡があり
そのため手と口のまわりにしびれがおきる「手口症候群」と診断されました
これは一過性脳虚血発作(TIA)の一種で典型的な脳梗塞の前ぶれです
脳梗塞は大別するとラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3つのタイプがありますが
私の場合は、MRI検査の結果や症状からラクナ梗塞だと思われます
これは、中大脳動脈という脳の太い血管から枝分かれした穿通枝という直径200~300μの
細い血管に梗塞がおきるもので1.5cm経ほどの影があらわれるとのことです
私の場合、この現象にピッタリあてはまります
その対策として当面、血液を固まらないようにし血管を広げるプレタールという薬を処方することになりました
こわいのはあとの2つです
アテローム血栓性脳梗塞は頚動脈にできた血栓がはがれ脳の動脈を塞ぐものです
頚動脈のエコー検査の結果、梗塞につながる血管の異常は認められないことがはっきりしました
最後の心原性脳塞栓症はすべての可能性を調べるため念入りに検査をしてくれました
まず、心臓の大きさ、心房壁の暑さ、血液の逆流などの異常を調べるための心臓エコー、いずれも異常なしです
心房細動(不整脈)があると心臓内の血流が滞ってできた血栓が脳に流れていき脳梗塞の原因になります
そのため心房細動があるかどうかは重要な検査となります
ホルダー心電計をつけて24時間検査しましたがこれもまったく異常は認められませんでした
最後に経食道心臓超音波検査です
これは心臓を裏側から見る検査です
心臓に起因する脳梗塞につながる異常は表側より裏側によく現れるといいます
そのため、胃カメラと同様の器具を使い食道のなかから心臓を裏側から見て検査しました
この検査も異常なしです
以上の結果、いまのところアテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の危険はなさそうです
しかし、ラクナ梗塞についてはそのものズバリです
後で回診に来られたK教授も、私の話を聞いてすぐ「手口症候群ですね」とおっしゃいました
原因も対処法もはっきりしているので、科学的に対処する限り心配ありません
M先生の豊富な医学知識と診断、処方に全幅の信頼をおいて長期にわたる治療にまじめにとりくみます
ちなみにM先生は女医さんです
M先生ありがとうございました














