浮き具による子供の溺水事故が発生! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 子供の水辺での遊戯用補助具として、左右のアームリングと胸部の浮き具が一体となった「アームリング付浮き具」がインターネット通販などで販売されており、様々な形状のものが見受けられます。

 今般、2023年12月医師からの事故情報受付窓口に、アームリング付浮き具を着用中に子供が溺水したとの情報が寄せられました。当該商品は、浮力体が胸にくるように着用する想定のものでしたが、事故当時は浮力体が背中側にくるように着用していました。当該商品では、そのような逆向きに着用すると水面で仰向けになりにくい傾向があり、また一度うつ伏せになると元の姿勢に戻りづらくなることが考えられます。その場合は水面から鼻と口を出して呼吸をすることができなくなり、溺水するおそれがあることから正しい向きでの着用が重要です。しかし当該商品では身体に対して浮力体が前後どちらの向きでも着用できてしまう構造のものでした。

 当該商品と同様の構造をもつ商品であれば類似の事故が発生すると考えられましたので、アームリング付浮き具の調査などを行い消費者に注意喚起することとしましたビックリマーク

 

 【消費者へのアドバイス】

 *アームリング付浮き具はライフジャケットとは異なり、命を守るためのものではないことを理解した上で正しく使いましょう。

 *水遊びの際は必ず保護者も子供と一緒に水に入り万が一の場合に備え、すぐに手を差し伸べられるように寄り添いましょう。

 *アームリング付浮き具は、着用の向きやベルトなどの緩みによって溺水の危険が高まります。命に関わりますので必ず正しい向きを確認し、浮力体が身体に密着するよう正しく着用しましょう。

 *アームリング付浮き具は、海や川などの自然領域での使用には適しません。海や川などの自然領域では、子供の身体に適したサイズのライフジャケットを正しく着用しましょう。(国民生活センター抜粋)