薬物治療前の遺伝子検査結果 | 声が出なくなって見えたもの

声が出なくなって見えたもの

甲状腺腫瘍の手術をしたら声出なくなったおじさんの回復過程とその後の再発記録です。

台風が近づいているせいもあり、しばらくお日様を見ることができなくなりそうです。

 

身体が怠く、朝少しだけ遅く起きました。

腫瘍内科受診日ですからメンタルは良いはずがありません。

 

家を出る頃から雨が降り始めました。

 

RET(レット)遺伝子に異常があると、「レットヴィモ」という抗がん剤が使えるため、3年間に切除した転移がんを検体に使い遺伝子検査をしてもらいました。

 

ここに記載していることは、私の症状について通院している腫瘍内科の担当医の話を聞き、私の解釈でまとめたものです。

すべての病院、医師が同じ考え方という事ではなく、治療に関する考え方、私の聞き違いや解釈違いもあることを前提でお読みください。

 

 

RET遺伝子結果は、

適応なしでした。

なので、RET阻害薬「レットヴィモ」の治療効果は期待できず、薬物治療選択肢は、分子標的薬「レンビマ」となります。

 

ただ、

 

BRAF(ビーラフ)という遺伝子が見つかったので、BRAF阻害薬での治療効果が期待できるそうです。


しかぁ~し、

今日現在、日本では、このBRAF阻害薬の甲状腺がんでの?使用は認可されておらず、まだ使用できません。

 

以前のblogに書いた

「厚生労働省の患者申し出制度」も、もう終了し使えないそうです。

※この大学病院では、3名がこの制度を利用して使えるようにしたそうです。

 

BRAF阻害薬は何種類かあるようですが、ここに書いた「ビラフトビ・メクトビ」という薬の治験が一番可能性ありそうです。

 

さて、どうしますか・・・

「BRAF阻害薬が使えるようになるまで待つ」←いつになるかわからない

「レンビマを処方してもらう」←副作用きつそう?

 

私は、いずれも選択しませんでした。

 

RET阻害薬やBRAF阻害薬は、癌のアクセルとなっているRET遺伝子やBRAF遺伝子を狙ってブレーキをかけることより、憎悪を抑制するという働きをするため(憎悪原因のみ狙いうち)、高い効果が期待でき、副作用も少なくできるようです。ただ、耐性ができると、ブレーキが利かない状態となるので腫瘍が大きくなるのは早いそうです。

 

いま気にしているのは、肺転移よりも首の転移で、これが血管浸潤すると薬物治療すべてができなくなります(薬でがんが小さくなると浸潤した部分から大出血する可能性があるため)

まずは、転移がどのくらい血管に近いのか? この1年のCT画像は撮影条件が違っていて、どのくらいのペースで大きくなっているかの判断もつかないため、造影剤CT、血液検査、尿検査をしてみることになりました。

※腫瘍内科医師はすでに薬物治療開始を前提とした検査項目も入っています。

 

腫瘍内科の担当医は、私の考えを否定することはせず、質問にも丁寧に、わかりやすく説明してくれます。

30分も話してしまいました。

 

もやもやとした書き方しかできず、すみません。ご理解ください。

 

薬物治療前の遺伝子検査のblogは、見かけないので検査結果も画像で貼りつけました。

 

「遺伝子検査をして、治療効果が期待できる薬を決める」

治療が進歩していることを実感します。

 

次は「遺伝子検査をして、その人用の治療薬を作る」

まで、あと少しかもしれません。

 

長く生きていると、新しい治療が出てきます。