夜しか ヨルシカ

前後の音が 
街の騒音に かき消されたのか

いま渡っている 横断歩道の信号の音と 
その一部が 重なったのか

よく 聞き取れなかった

彼女からは 聞いたことのない 

単語が飛び出した

もう一度 聞き直すと

ほぉ、、果たしてそれは この世界の 
どこを探せば 見つかる代物なのだろう

そうではなかった

それは 人の体内にある 
私などが勿論 知らない世界だった

聞き進めると、医学的見地から言えば 
安全だと思われている試薬

日本では 

まだ認可が下りていないという

試す価値はあるのか、またこれまでに
そんな経験があったりするか？と 聞かれた

私は 自分が体験したことや
数少ない 知ってることを話した

彼女は とても興味深そうに 
まっすぐ見つめて、目をくるくるさせていた

あァ、、彼女の希望に 繋がるといいな
彼女のこれからに 光さすことを願った

一人の帰り道
もっといろんなことを 知りたいと思った

知るだけで 自分の人生が 

豊かになるわけではないが

それでも 知っていることで

何か不都合が あるだろうか

あまりにも 何も知らない自分と

これからも 何かきっと 

新しい望みがあるかもしれないことを 

今日の彼女から学んだから

ヨルシカ - ただ君に晴れ

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