変わらないことは変わること | 家づくりのススメ

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人は住まいによって変わります。理想の住まいを創るということは                 描いた自分に変わっていくための大事なプロセスです。                       消費者がわかりやすく理解しやすいブログにしていきます。

変わらないことは変わること。


時代は急速に流れています。


もっと早く、もっと強く、もっと軽く、etc...
商品が市場のニーズに合わせて変わっていくことは
いいことです。
住宅も高断熱、高耐久、高効率など文明の進歩に合わせて
どんどん変化しています。


そんな中、住まいにおいて変わってはいけないものがあります。
安心とか安全、そして忘れてならないのが住む人が幸せであること。

住む人が幸せであり続ける住まい・・・
これでは抽象的過ぎてよくわからない。
それでは住む人が愛し続ける住まい・・・
これならできるかも知れない。

以前、「普遍的なデザイン」を考えていました。
時が経っても陳腐化しない、一定の機能を保ちつつ
飽きが来ないデザインを目指していたことがあります。

そんな時、ある人に教えてもらった言葉が
「変わらないことは変わること」です。

その人は以前、こんなお客さんと出会ったというのです。
食器棚にもパントリーにも一切の扉をつけないで欲しいと。
普通は考えられませんが、可動棚が何枚かあればいいと。
扉がないので、仕切った縦の板に突っ張り棒をして、布を垂らすというのです。
汚れたら簡単に洗えて、飽きたら違う色や素材にすることで楽しむのだと。
人をもてなして話題にのぼるような仕掛を残して欲しいと…。


日本人の床の間的発想が見事に表されている気がします。

この人は "しつらえる"ことを知っている人なのだと思います。



反対に、最近の人は何かというと扉はつけたがるし、
光沢のある素材はお掃除がしやすいとか言って
キッチンメーカーの扉もどんどんピカピカになっています。
見えないキッチンならピカピカでもザラザラでもいいと思いますが、
オープンなキッチンでピカピカされるとやりづらいことが
多いです。


キッチンが一番偉い、という配置は住まいにおいては悪くないと
思いますが、無垢のフローリングに珪藻土塗って、
ソファーは布張り、観葉植物まで自然のまま・・・
でもキッチンはピカピカ・・・いや、部屋の中心でピッカピカ!
これをインテリアと呼ぶのですか?と
ヨーロッパの人でなくても疑問を感じます。


変わってはいけないものは色々ある。
伝統、文化、心・・・

ピッカピカをどうしつらえるのか。
変わらなければいつまでもピッカピカ。