住む人の生活スタイルに合わせて空間を作るのか?
逆に、こうなりたいという自分の理想に合わせて家を作るのか?
究極、家は何のために建てるのか?
住むハコが欲しいというだけならマンションでいい。
むしろ、集まって住むことには様々なメリットがある。
ステイタスを求めるのであればそれもいい。
今までの生活に対しての不満を解消するために
自分の思ったとおりに建ててみたいという人もいる。
物理的な空間不足に悩まされて建築する人もいる。
終の棲家を求める人は、物理的変化が欲しくないから
今までの生活スタイルをあまり変えたがらない。
どこに水回りがあるとか、どこでくつろぐとか、
変わる事事態を好まない傾向にある気がします。
新築のボリュームゾーンである子供のいる家庭は
将来の予想をしつつも、自分たちの将来について
わからないから、いろいろ対応できる空間を求める傾向があります。
随分違う考えに思えるものの、
家づくりの基本は
「住む人が住むためにつくる」ということだと思います。
住む人とは誰なのか?
家族という答えが一般的ですが、実はそうともいえないのです。
子供はいつか巣立つものです。
巣立って欲しくない、巣立たせないという方針もありますが
多くは子供が成長して、自分が死んだ後も
ひとり立ちして幸せに生きて欲しいと願うものです。
親と暮らすこともありますが
普通、自分の親は自分より先に死ぬことを理解しています。
親は死んでも自分はその後も生きていくのです。
結局は自分の家は自分のためなのです。
結婚している人は配偶者と自分なのです。
その家で暮らす長い時間のうちある一定の時間が、
子育ての時間であり、親と暮らす時間なのです。
どうやって子供と暮らしたいのか、
いつか巣立つ子供にどうしたいのか・・・
親とどんな生活をしたいのか、
最後の瞬間までどうあって欲しいのか・・・
自分の将来をしっかりイメージして
目標を立てて家づくりをするのが成功の鍵だと思います。
なりたい自分を実現できる家は
そうなってない自分だけでは思いつかないものです。
理想の自分は、現在の自分とギャップがあって
馴染まない時もあるのかも知れません。
もしかしたら反対な方向かも知れません。
だから建築家はいるのだと思う。
そう思いたい。
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