家はいつ建てるのがいいのか? | 家づくりのススメ

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家はいつ建てるのがいいのか?
すごくシンプルでいてとても奥の深いテーマです。


10年ひと昔・・・と言っていた時代がひと昔・・・

今のひと昔は、5年でもなく3年でもない気がします。

成熟した社会では変わることも大事ですが、
時には変わらないこと、
振り返って戻ることが大事になる場面が増えると思います。

10年~という考え方は、10年もすれば技術も進歩するから
振り返った当時を遅れていると感じる、という発想です。
今から考えると10年前が遅れていて、あたかも損をしているかのようです。


家はどうでしょうか?

10年前の設備や建材はやはり古い。
これは事実です。


でも10年という歳月で何が変わったかと言えば、
大きくいえば社会情勢から技術まで変わっているのはもちろんですが、
何よりも、住んでいる人が変わっているはずです。
これは社会情勢云々どころではない急速なる変化です。



パソコンは90年代に急激に進歩を遂げ、家電の一部になりました。
でもその当時、家でパソコンを使っていない人にしてみれば、
90年代の家のネットワーク環境に不満はないでしょう。
しかし、その人が21世紀に入ってパソコンを使い始めると
その家の設備に、それは不便を感じることでしょう。

「10年ひと昔。当時は遅れていたなぁ~」

といったところでどうでしょう?

「ふ~ん。そう・・・」

おしまい、です。



私が思うに、技術の進歩なんかよりも
その人が21世紀になってパソコンを使い始めた変化の方が
よほど大きい気がします。
技術が進歩したといっても、20年前にだってコンピューターは
あるんですから、100になろうと1000になろうと
があるわけです。


でも人が何かを始めるということは
それはまるでから発生したといっていい事ですから、
種類が違いすぎます。



住宅の設計ではいつも「将来」を見据えて計画します。
1が100にも1000にもなる可能性を見据えることはできても
0から1が生まれることを見据えることは非常に困難です。


しかし、これを考えるのが建築家の頭だと思います。
それは施主とのコミュニケーションを通じて、
自分の感覚や経験とシンクロさせながら試行錯誤していくのです。


「新しい家が出来上がるまで要望」だけではなく
「新しい家に住んでから生まれる要望」を読み込むのです。




出来上がるまでの要望というのは、施主は自分のことですから
得意な分野です。ああしたい、こうしたい・・・です。


でも生まれる要望は、経験感覚がモノをいいます。

「任せてはみたものの、住み始めた時にはちょっと・・・」という事が、
住む人が変わっていくことで
「ああ、これはよかったな・・・」という思いに変わる時があるのです。
この気付きが、住み始めて何年もしてからやって来る
建築家の価値なのだと思います。


これは具体的にこうするああするという方法論ではなくて、
建築家がきっちりと施主と向き合って、
きっちり建築に向き合ってつくったか?ということだと思うのです。



家はいつ建てるのものか?


それはきっと、自分に合ういい建築家と巡り会えた時です。