間取り | 家づくりのススメ

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人は住まいによって変わります。理想の住まいを創るということは                 描いた自分に変わっていくための大事なプロセスです。                       消費者がわかりやすく理解しやすいブログにしていきます。

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戦後の経済至上主義の中で育てられた意識は、
あらゆるものを数字化し、数字化されないもの、目にそれと見えないものの

評価を怠っていた。「坪~万円の家」という評価も同じである。
「とにかく部屋数さえ多くあれば、同じ売価なら部屋数の多い方が売れる」
という不動産格言もある。

不幸なことに買い手もそうした数字をもとに購入を決めてしまう。
ちょうど自動車を買う人の90%近くがエンジンを開けて見もせず、
重量あたりの馬力比も検討してみず、
カタログの美麗な写真と自分で見てみたフィーリングだけで
数百万円もする買い物をしてしまうのと似ている。

間取りの概念が消えてしまって、間数の概念だけが支配してしまっている。
間取りのデザインに、すべてを計画するという意味の
「プランニング」という言葉をあてているのは、
間取りのデザインがいかに重要かということをあらわしている。
                         【宮脇壇著「日曜日の住居学」より】
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間取りについての一文です。
これはもうずいぶん昔に書かれた本ですが、
今でも重量あたりの馬力比を検討する人は少ないと思います。

それでいて、国産メーカーのミニバンである
ウイッシュとラフェスタとストリームとオデッセイとプレマシーを
街中で斜め前とか真横から、かつロゴなどを見ないで
区別できる人は何割くらいいるでしょう?

こう考えると自分で見てみたフィーリングというのも
かなりアヤシイもんです。



それじゃ何を基準に?ってことになってしまう・・・
価格ももちろん大事ですが、結局 "人とイメージ"では?

なんとなくの縁、CMを筆頭にした会社のイメージとか
そんな事が100万を超える価格の決定要因になってしまうのです。



決して縁を軽んじる訳ではありませんが
やはり正しい知識はとても重要です。




著者である宮脇さんは有名な建築家です。
そういった知識の不足で幸せから遠ざかっていく
建築主への苛立ち、失望・・・


それでいて何とか伝えようとする根気も強く感じる一文です。