トランス(アンテナ用) | JK3QBU と ILZ

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オキナインコ と アマチュア無線のアンテナ製作

イメージ 1トロイダル・コア の手持ちがなくなったので購入しました。
FT-140-43 です。

バランなどをこれで作るのですが、今日は違う遊び(似たようなものですが)です。


イメージ 2Zepp を含めたワイヤーアンテナなどの調整は何も難しいことを考えなくても結構です。

とどのつまり、アンテナを共振させてインピーダンスを通常50Ωにしてやればいいことです。

ダイポールはオフセット・給電という技があるのですが、他のアンテナではこの手が使えません。




イメージ 3イロイロな手法があるのでしょうが手っ取り早いのがトランスです。

よく使うトランスのポンチ絵です。

ここでは100Ωを50Ωに落とす方法です。
手書きですがこのような結果になりました。
コアに線を5回と12回巻いていくだけです。
計算方法は書いていますので写真を大きくしてみてください。


イメージ 4線を用意しました。
0.9mmのPEW線です。
たまたま手持ちが有ったので0.9mmですが200wくらいだと0.8mmでもいいですし、1mmでもいいです。




イメージ 52本の線を5回巻いた状態です。








イメージ 6長いほうの線を12回巻きました。

巻き数はコアの中に何回線が通ったかで数えていきます。





イメージ 7両端にコネクターを取り付けて、アースの部分は圧着端子をとりつけておきます。

これでトランス部分はおしまい。




イメージ 8タカチのケースに組み込みました。
なんと言うことも無い簡単な作業です。
これはアンアンですからバランの機能はありません。
機能を持たせたかったらコアのあいたところにフロートバランでも巻いてやればOKです。


イメージ 950Ωのダミーロードをとりつけて測定しました。

25Ωを」示していますので、100Ωだと50Ωが出てくる事になります。
写真が見にくい時は拡大してください。



Zeppで設置環境によって給電部インピーダンスが50Ωから外れてしまう場合このように給電部のインピーダンスを測ってトランスを巻いてやればほとんど解決します。
このトランスは逆もいけますから反対に取り付ければ25Ωを50Ωにすることが出来ます。
インピーダンスがハッキリわからない場合でもSWR が2近辺だと大体これで解決します。

トランスの製作依頼は申し訳ございませんが、お受けしておりません。

ここではFT-140-43を使いましたが、もう1サイズ小さいFT-114-43でも100w位なら十分です。
もっと簡単なトランスもありますが、何故かこの巻き方を以前からしております。
タップを出せばイロイロなインピーダンスに対応できます。

時間が有ればもう少し手の込んだ調整方法も記載します。